でかい
アウグストと会話を続けた結果、いくつかの取り決めをした。
・アウグストは、俺の身の回りの世話をする(本人曰く、夜伽も含めて何でもやりますとのこと)
・手荷物がレンタル物置にあるので、あとで回収する。
・アウグストの境遇については質問しない。親戚もいないらしいが、生理的に絶対に無理!となった場合は、アウグストに出て行ってもらえるように伝える。(最悪、いくらか金を貸すことになるだろうが)
・この取り決めは、1週間有効とする
降って湧いた都合の良い嫁だが、俺は不安しかなかった。
なにせ、アウグストは美人すぎる。童貞で非モテで陰キャな俺が手を出すとして、劣等感で萎えることすらありえる。
あと、1週間というのが不気味だ。1週間たったら何があるのだろうか。彼女に聞いても、『そのときになれば分かります』としか言ってくれなかった。
全部の取り決めを話したあと、彼女はようやく落ち着いたらしく、冬用のジャケットを脱いだ。
「~~~っ!」
彼女は白いセーターを着ていたのだが。目立つぐらいには胸部装甲がでかかった。
童貞には目の毒だ。
あんな感じで無防備だとしたら、今日の夜すら我慢は危ういかもしれない・・・童貞とはいえ、健全な男子なのだ。
「ふふっ」
彼女は余裕の顔で、こちらに流し目を向けていた。