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ローブシャワー

1ヶ月の間に飲んだエナジードリンクの数はどれくらいだろう。数え切れないほど飲んだ。その間に、どれほどの眠気が襲ってきた。そんなことを考えることは無駄だった。「さて、オル。修行の成果を発揮しろ。アウェイクは使えるか。」ビスドはオルの方を見つめた。気を集中させるオル。オルの半径30mにはダミー人形がいくつも置いてある。「ハッッッッ！」そうオルが叫ぶと、四肢の付け根からロープが伸びてきて、全てのダミー人形を砕け散らせた。「よっしゃぁぁー！」そう言いながら伸びた首や手足は次々と音を立てて引っ込んでいく。ビスドは手を叩きながら言った。「見事だった！それでは、お前のアウェイクに名前をつけよう！名前は！ローブシャワーだ！」それは、オルの死んだ父、オリオンのアウェイクの名前でもあった。「いい名前じゃん！それにしよう！」この軽さはやはり父にそっくりであった。「おーい！ビスド！なんで泣いてんだよ！泣くんじゃねーよ！」いつの間にかビスドからは涙がツーとこぼれ落ちていた。そして、オルの姿がオリオンと重なった。「ああ。合格だ！」