アウェイク(目覚め)
オルが向かった先は、館だった。自分が通う高校よりも大きく、全部回るには最低でも30分は必要な程だ。「お前には、ここで修行をしてもらう。お前には素質がある。修行をすれば、じき目覚めるだろう。」「おい、素質ってなんだよ。目覚めるって?なんで俺はあんな組織に追われてんだよ!」「もうじき分かる。しばし待て。」そう男は言うと、ピコピコハンマーを持ってきてこう言った。「では次に、このピコピコハンマーを避けてみろ。」「ピコピコハンマーくらい、サッカーをやってた俺にならよゆーで避けれるぜ!」「では、スタート!」そう言うと男はピコピコハンマーを掴むと、動く気配もなく、「アリードキラーッ!」と叫んだ。すると。オルの視界から男が消えた。「へっ!?どこに行った!?」そうオルが言うと、後ろからピコっと男に叩かれた。オルは驚いた。「いつの間にいたんだっ!?全然気付かなかったぜ!?」「これが私のアウェイク、アリードキラーだ。」そう男が言うと、オルは言った。「は?あうぇいく?なんのこった?それは?」そう言うと、男はため息をついて言った。「簡単に言うと、私の能力のようなものだ。私のアウェイクは、触れたものと私を瞬間移動させられる、アリードキラーだ。これが、組織に対抗できる手段だ!」