家族
「それにしても痛ってぇな〜。人を治すアウェイクとか持ってるやつ居ねーのかなー?」「居るとは思うが、探すのは難しいだろう。」「ちょっと聞きたいことあるんだけどよ〜。俺のお父さんについてなんか知ってるか?俺が生まれた頃にはいなかったからよ〜。」「...なぜその話を私に聞く?」「いや、なんか知ってそうだな〜と思って。」(こいつ...勘が鋭いな...。)「いや...それはなあ...まあいい。話してやろう。」
──────あいつと会ったのは15年前だった。その時はまだ私も学生だった。そんな時に、お前の父、オリオンと出会ったのだ。2人とも、生まれつきアウェイクを持っていて、お前の父もお前と同じアウェイクだった。そんな時だった。オリオンの母、お前のおばあちゃんにあたる人物が、オクタンに殺された。真相は不明だ。そして、俺たちは復讐を決意した。修行をして、使いこなせるようになった。そして、本部へ向かうと、ポップ・シュリンガーが居た。そいつと戦い、オリオンは負け、死んだ。そんな時に結婚しており、子供も妊娠していた。それがお前だ。オリオンからは、オルの面倒を見ろと言われ、今、こうしているという訳だ。
「へー...。そうだったのか。やっぱ俺、オクタンが許せねーわ。」