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Merry-Go-Round

作者: 安岡 憙弘

  Merry-Go-Round

                              安岡 憙弘よしひろ

 ある所に大きな白いメリーゴーランドがありました。やってくる人はそんなに多くないのにいつも回り続けていました。

 キズキという少年がやってきて、白馬ののりものにとびのりました。メリーゴーランドはゆっくりと回っているので、赤ん坊は無理ですけれどもちょっと大きな子ならすぐにぴょんとのりこむ事ができるのです。私も一日一回はそこにかよっていました。ところで、そのメリーゴーランドにはある御利益ごりやくがありました。キズキのとびのった白馬は勇かんな彼らしく人をたすけることのできる人になります。その他、今 ちいさな男の子の兄弟が並んですわっている汽車ののりものは夢がかなうのりもの、それから、白い服をきた女の子がのってる(赤い車)は、私の2つ前の長生きできるのりものです。まだ年端としはもいかない女の子が長生きとは少しおかしいですが誰が何にのってもいいのです。

 私の乗っている戦車せんしゃは、戦争と縁がなくなります。カップルは新婚初夜を赤い糸で結ばれた人と迎えられるゴンドラのようなのりもの、ただしとなりの人がそうとは限りませんが。又、カボチャの馬車はシンデレラのように貧乏な人でも衣食住いしょくじゅう充分じゅうぶんなお金に恵まれます。

 白いメリーゴーランドは、なぜか雨が降っても時代がたってもま新しいままでした。そして来る人だけが、時代とともに変わっていきます。永遠に、永遠に・・・まわりつづけます。

 今日も私はどれにのろうかと考えながら、いつもの道をたどりました。

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