はじめての御使い(ぼうけん) 4
中に入ると扉は自動的にしまった。中央部にはミスリル合金でできた人型の物体が立っていた。
「あれか?」
そう思った瞬間、暗闇だったはずの空間が一気に明るくなって、キャッツアイをしている俺たちの視界はまぶしさのあまり見えなくなったが、やつの魔力が上昇、攻撃準備を始めているのが分かった。
『キャンセル!!』
慌ててキャッツアイをキャンセルしたが、目はまだ回復していない。
「レイフ!!来るぞ!!」
「はい!!『マッドバリヤー』・『ミスリル装甲展開』」
パリン!!パリン!!とバリヤーの外で何かが砕け散る音が数秒間続く
「終わったか?」
「いや。待て、来るぞ」
回復してきた目に映ったものは、やつが開けた口からブレスのような赤色の光が見え、やがて俺たちを包んだ。
「狂戦士(バーカーサ―)か」
「バーカーサ―?」
「そうだ。奴は、狂戦士(バーカーサ―)だ。だから、攻撃は単調だろう」
ハンソンが言う通り、奴の攻撃はマッドカッターとマッドブレスを交互に撃ってくるという単純な攻撃を繰り返していた。
「レイフ、魔力消費が多いバリヤーと使い続けている俺たちが負けてしまうぞ、だから、攻撃が切り替わる時に反撃に出る。いいな」
「はい!!」
マッドカッターが切れた瞬間、今だ
『マッドカッター』
『ショックウェーブ!!』
俺の攻撃と同時にハンソンさんも攻撃をした。しかし、その攻撃はバリヤーによって防がれた。
「ダメージ0ですね」
「これでいい。これを繰り返せば、奴は魔力切れを起こして止まるはずだ」
「持久戦ですね」
「ああ…ボス戦はいつもこうだ」
「ということは、こいつがこのダンジョンのラスボス」
「そうだ。ラスボスだ。魔力が切れてきたら奴は動くはず。それまではバリヤーと遠距離攻撃でたえるんだ」
「どうして奴が動くとわかるんですか?」
「奴のエネルギーは魔力だけだ。力が少なくなると動けなくなる。だから、その前に近接戦を仕掛けてくるはずだ。そこをアーマーブレイクで倒す。わかったなレイフ」
「はい」
こうしてしばらく消耗戦が続いた。そして、ある瞬間から奴がの足についている車輪が回り始め、石畳を火花を散らしながらこちらに向かってきた。
「来るぞ!!」
キン!!
剣を手にした俺がこれを受ける
『アーマーブレイク!!』
ハンソンが反撃に出る。しかし、攻撃は外れていしまった。
「くそ!!」
「レイフ!!慌てるな!もう一度来るぞ!!」
攻撃をかわした奴は、くるりと反転して、勢いよくこちらに向かってきた。
「やるぞ!!」
「はい!!」
奴が再び近づいてきた。今だ
キン
『アーマーブレイク!!』
今度は、直撃した。その反動で体制を崩した奴はそのまま壁に激突した。
「今だ!!」
『『アーマーブレイク!!』』
俺とハンソンで一撃を食らわせた。
こうして、俺たちはラスボスを倒したのだった。
「ふぅー!!やったな」
「喜ぶのはまだ早いぞ!!」
「え?」
ハンソンが指さした先には、雷の民の残骸といっても身に着けていたものの一部が残っていた。
「レイフ。お前、マリーの魔法が使えるんだよな」
「はい」
「だったら、こいつら浄化してやれ。じゃないとアンデット化してしまうぞ」
「わかりました」
『ホーリーピュリファイ!!』
こうして、俺たちはダンジョンの調査を終え、家に帰ることにした。すると中級のところまで戻ると
「だれか!!」
どこかで聞いた声がしてきたのだった。