スキル発動でレベルアップ
「一体どういうことだ?」
スキル、スクレイプを発動した後、このスキルの概要を両親と俺で推理していた。そして、俺の魔力量が自分より多くなったことと、その差が俺自身が持っていた魔力量であることに気付いた母さんが話し始めた。
「つまり、こういうことかしら?、レイフのスキルは魔力をコピーして自分のものにできる。だから、私の魔力をコピーして自分の物にした。これでレイフの魔力が上がったことを理解できるわ」
すると親父が
「しかし、スキル発動した時、俺も対象に入っていたんだろう?」
「それは…あなたの魔力に反応したからじゃないの?」
母さんはあくまで魔導士なので魔力を中心に話をしている。しかし、実際には肉体、適性、スキルのうち、適性を選んだだけのことだった。
「母さん、俺は、さっきも話したけど、スキル発動後、適性、魔導士を取得したようなんだけど」
「だとすれば、私の魔導士としての適性をコピーしたってことかしら」
そこまで言うと母さんはしばらく考えた。
「つまり、レイフは魔導士の適性を手に入れたことになるわね。でも、適性を選んだということは、ひょっとしてあなたのスキルもコピーできるのかしら?あなたの適性は騎士だったわね」
「そうだが」
「レイフ、今度は父さんでやってみなさい」
俺は言われるままに、スキルを発動、そして、オヤジの適性である騎士を手に入れることができた。
そこで俺の脳内で2つのことが分かった。
一つは、スキルレベルがLV2に上がったこと、それと、魔導士と騎士の適性が統合されて魔導騎士へを進化したことだった。
因みにスキルレベルが上がったことについては、スクレイプ回数が1日2回から4回に増えたことだった。
という訳で今度は、スキルをスクレイプすることになって、やってみると母さんの魔法スキル全てと親父の騎士としてのスキルが身に着いたのだった。
更に、スキルLVが3に増え、スクレイプ回数が1日6回ということになった。
そして、両親に俺の実力を見てもらった結果
「これだとギルド登録できるな」
「そうね」
こうして俺は、ギルドへ向かうことになった。