家に帰ると
「カンパーイ!!」
初収入で金貨11枚という結果に両親は驚いていなかった。それは、両親の職業を受け継いで魔導騎士になっているからだった。ただ、これはここにいる5人だけの秘密ということになっている。
え?5人…俺と俺の両親とハンソンさん。
「なんでフーケがいるんだ」
しれっとフーケさんが俺たちの席に座っていて、しかも俺の隣にいる、
「え?わたし?トーゼン!!レイフ君の初討伐のお祝いに来たのよ。ほれ…」
そういうと…彼女は腕を組んできてご自慢のおっぱいをぐりぐりとあててきた。そして、耳元で
「今晩、おねえさんといいことしない?」
ごん!!
「フーケいい加減にしなさい」
俺の母親が近くのお盆を彼女の頭に振り下ろしたのだった。
「いったぁああ」
「いくら息子がDTだからって。からかうんじゃない」
お母さん、あからさまに純真な息子を気付つけているんですけどって、なんで?フーケさん俺にくっついてきているの?しかも、上目遣いで
「そんなことないわよ…私本気よ。本当に私でよければ、今晩の相手」
ぱかーーん!!
「いったぁああ…って、なにすんの…」
お母さんの鬼の形相を見たフーケさんはかなりビビっていた
「あ…あの…これは、冗談で…」
「冗談?」
「あ…いえ…私は…本当にレイフ君と寝ても…」
ぱかーん
「痛い!!」
「いいかげんにしなさいよ」
するとハンソンさんがまぁまぁ…フーケのこの習性は昔からだから、そろそろ許してやれということで、何とか収まった。
実はこの四人は依然パーティーを組んでいたそうだ。そんな昔ばなしも含め、俺の初討伐の宴は続くのであった。