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名もなき我ら 妻は消えた  作者: 西村圭
4/6

④新郎親族

新郎親族 女性 六十歳


全く、どうしてこんなことに。

ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。


だいたい、最初から気が進まなかったんですよ、あの嫁は。

どうもあわないような気がして。


もう、うちの息子に恥をかかせておきながら、あちらのお母さんは泣いているだけじゃないですか。

ここの費用、向こうに払ってもらえるんでしょうね。


は?

それは当事者同士の話し合い?

話すも何もないでしょう!

どういつもりなの!

責任者呼んできなさい!

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