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レディース

 途方に暮れる壮介。来たこともない地、金は信用していた九十九神に持ち逃げされた。交通機関の乗り方も分からない。泣きそうになった。

 途方に暮れる壮介。来たこともない地、金は信用していた九十九神に持ち逃げされた。交通機関の乗り方も分からない。泣きそうになった。


 その時、綺麗なお姉さんが話し掛けてきた。

「君、迷子?」

 壮介は涙をぐっとこらえ、コクりと頷いた。どこから来て、どこへ行きたいか問われ。出雲に帰りたいと答えた。すると、お姉さんはニコリと笑い、連れていってくれると言う。壮介は頼れる【もの】が、お姉さんしかいなく、お願いした。


 バスに乗り、駅から離れていく。ほっとした次の瞬間、はっとする。乗客は皆、女性だった。

「お、降ります!!」

 壮介が叫んだ。しかし、運転手は止まるどころか、赤信号を無視して暴走しだした!!

「ど、どういうつもりだ!?」

「ふふふ、私らはね、レディースの九十九神さ!!」

「れ、れでぃーす!?」

 壮介は知らなかったが、日本には昔、女性の暴走族がいて、レディースと呼ばれていた。

「俺になんの用だ!!」

「坊やには人質になってもらいたいのさ、ほら、やってきた」

 後ろを指差すキレイなお姉さん。サイレンの音がけたたましく響いてきた。

『前のバス! 止まりなさい!!』

 パトカーが暴走バスを知ってやってきた。が、最早暴走族と言うよりテロリストである。壮介は直感でこいつらは邪神だと分かった。

「俺を人質にするって事は……、俺を傷つけたら意味ないってわかるだろ?」

「それがぁ?」

 ゴン!!

「あ、が」

「このガキ!!」

 壮介は頭突きした。しかし、相手を怒らせてしまった。だが、壮介は手を休めない。

 前蹴りして距離をとり、すぐ隣のレディースには回し蹴りで、後頭部に入れる。レディースも黙ってはいない。釘バット(時代錯誤)を持ち出し、狭い車内で振り回す。が、壮介は俊敏にかわす。そしてまた前蹴りし距離をとり、釘バットの射程から出る。

 後ろにも何人かいる。そいつらはレディースだが、人間だ。掌底でアゴを力いっぱい突き上げる。一人片付いた。

 しかし、このままではいずれ体力切れで捕まる。バスを止めないといけない。そう思った壮介は、気絶している一人を起こし、立たせ、盾にして運転席まで押した。

 だが、多勢に無勢。力負けして後ろに戻される。すると、後ろから後頭部にかかとおとしが入った。それは、計算していたわけではない。かかとおとししたせいで、そのレディースは体勢を崩し、転倒。壮介はジャンプしてレディースの腹に両足で蹴り、乗っかった。

「げふっ」

 その女は悶絶してのたうち回る。これで、二人倒した。だが、まだ何人もいる。と、その時!

 キキーッ!

 バスが急停車した。その勢いで、全員空を舞い、バスからガラスを突き破り放り出された。

「そこまでだ!!」

 パトカーがゲージを作り待ち構えていた。警官は銃を向けている。

 パトカーがゲージを作り待ち構えていた。警官は銃を向けている。

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