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悪魔乃恋愛芸舞  作者: 青紫 時雨
9/15

Thing to look for

「邪魔だ・・・そんな所で俯くな、若人が!!」

夜中の暗い道に地べたに尻もちをついた二人のうち和服姿の青年は、荒々しく彼女に言い放った

黒いスーツ姿に片目を隠すほど長い前髪を携えたショートカットは、流行の“クール”を醸し出す

外見から言っても彼女の方が年上に見えるのだが、彼の厳格な態度に彼女は怖気づいていた

先ほど、就職活動で面接がありとても攻撃的な質問を受けた後である彼女は、この言葉に精神的な揺さぶりを感じた

「・・・・気をつけろ」

そういうと、ほこりを払い下駄を鳴らして去って行ってしまう青年を見送る女性

「ごめんなさい・・・」

彼女は、そうとしか言えなかったそして書類の束をかき集めていると見覚えのない布の何かを見つける

それはまた、古風な財布だった

彼女は、急いで書類をかき集めてしまい、その古風な財布を持ち先ほどの青年が歩き去った方を追いかけたが、彼女は彼を見つけることができなかった


Thing to look for


「・・・書類のミスを、とっととなおして来い!!」

「はい!!」

淡い色合いのスーツに身を包んだ彼女(片目を覆う長い前髪にショートカットの髪をした女性)は部長に言われるまま、ぱたぱたっと急ぎ足で彼女の席に座る

部長含めて7名で忙しく回る部内は、書類作業で物音が激しくごった返していた

指摘のあった箇所を急いで入力し直し計算し直す

てきぱきとはしているが、どこか危なっかしさを併せ持っていた

時間になると、給湯室に向かい準備していたコーヒーを人数分用意し、それを部長から順に渡していく

「・・・まぁ、めげずに頑張れ」

ぼそっと年配の方から言われる慰めの言葉が彼女の支えだった

そして、急いで書類業務を行う彼女

毎日追われるように目まぐるしく行われる書類業務を、なんとかこなしていく彼女は、昼休みのチャイムを聞いて安堵の溜息を吐く

彼女は、ポーチとお弁当を手にいつもの屋上に向かいいつもの席につく

節約のための、お弁当を手に彼女は屋上で、ぼうぅっと雲を眺めていた

青い空心地よい日光の光、本来なら女性の天敵だが、彼女は日焼け止めをちゃんと塗ってここに座っていた

彼女は、ポーチの中に入れた落し物を眺めて溜息をつく

思い出される言葉、あの言葉のおかげでここに入職できたようなものっと過言のように思い返されるとあの人にもう一度会いたいと願っているのだった

「お困りのようですね」

もう一度ため息を吐きかけた、その瞬間に彼女は誰かから話しかけられる

その誰かは、紺色のスーツを着こなし同色のシルクハットをかぶり白い仮面をした男だった

「私は、深緑・・・・私でよければ貴方の話相手になりましょう」

彼の言葉には彼女の身を襲う感覚があった、その言葉に吸い寄せられ彼に全てを打ち明けてしまえば楽になるとそういう錯覚が彼女には生まれていった

「私は、田中 美恵っと言います、実は一か月ほど前落し物を拾って」

「ほう、彼とぶつかった拍子に?」

「はい・・・・そのあと探したんですけど、如何しても見つからなくて」

「夜な夜な同じ辺りを探し回っているというわけですな?」

深緑は会話を先に聴いていたかのように会話の先を答える

その事実に田中は気づいても全く反応を示さない

「そうなんです・・・・また、同じところに戻るのではないかと期待してなんですけど」

そう言いながら溜息を吐く田中、その隣にゆっくりと腰を下ろす深緑という男

「ふふっ、着物姿の彼はまだ落としたことに気づいていませんよ」

「そうなんですか?・・・貴方は、よくわかりますね」

にこっと、田中は深緑に笑いかける

「私は、様々な事象を見ることができますからね・・・して、貴方はただ返すだけでよろしいので?」

「・・・・私なんかとは、不似合いでしょうし」

ぼそっと、本心を語る田中に対し深緑は肩を揺らして答えた

「不似合いか、どうかは別としてこのままで終わらせてしまうくらいならいっそ芸舞をしませんか?」

その言葉に田中は、首をかしげた

「はいパンフレット・・・」

そういうと、真っ黒いパンフレットを深緑は田中に手渡す

彼女がそれを、開くと白い文字が印字されていた

「彼を探す悪魔になりませんか?・・・・彼を見つけ出し落し物を返し告白する・・・あなたには、彼を捜し出す最高の力を差し上げましょう」

「最高の力・・・?」

田中は、聴き返した

「えぇ、とっても醜いんですがね・・・・素晴らしい力です、その醜い姿をもってしても愛してもらえれば貴方の勝ち、逆に愛してもらえなければ貴方は負けて玩具となります」

「あぁ・・・・面白そうですね」

「・・・・貴方、かなり疲れてるでしょう?」

「とっても眠いです・・・・食欲がないんですよね・・・ははは」

この言葉に流石に深緑は、首を振った

深緑は、懐から錠剤を取り出す

「これとそのお弁当を交換しましょう・・・そして貴方は目覚めれば悪魔の力を手に入れて芸舞を開始しています・・まぁ、後悔するなら・・・面白そうですねと答えた貴方自身を恨んでください」

「はい・・・分かりました、どうぞ」

全く手つかずの弁当を差し出す田中に対し、その唇に錠剤を入れる深緑だった彼女は強い眠気に襲われるのだった


きづくと、仮眠室に居た昼休みが終える10分前である

体を動かすと体の重たさが消えて動かしやすく感じた

部署に戻ると自分の席につき仕事を始める

思っていたよりもスムーズに行える自分に気づきつつも入力を続けるのであった

昼休みが終わった合図と同時に部長に提出を行った

「ん?あぁ・・・・・・w」

それだけを聞くと次の仕事にとりかかる


定時に終えることができたため、いつもの場所に行って着物姿の彼を探す

いつものように人ごみを見て彼を探す

溜息を吐きそうになったときであった

田中が、手に入れた悪魔の片鱗が姿を現した

――チリーン――

一瞬聞き間違いとも思えるような音が鳴った

だが、その一瞬はとても大きな音に感じた

――チリーン――

音が大きくなった、驚いて音の方を向くと反対の車線に着物姿の彼が歩いていた

威風堂々という言葉が、当てはまるそんな感じで歩いていた

それに気づいたとき田中は全速力で走った

タイトスカートが走りにくいと感じた

鈴の音が近づくにつれて大きくなる

彼が角を曲がった瞬間に、田中の中の音が消えた

「あっ・・・」

田中がそこについた時、その角の先には誰もいなかった

「・・・・なんで」

田中は深く深く思案する

「・・・・・・・・・・・・・・」

まず、その姿を思い返す

その最後に見た姿を脳裏に完全に思い返す

彼女の背中で肉が形成される四方に伸びる

それは、毛虫や蛆、蚯蚓などの表面がのっぺりとしてボコボコっとした凹凸を出していた

その凹凸に切れ込みが走るとゆっくりと真っ赤な目が見開かれる

先端の切れ込みは唇を形成していく

根元は先が尖り鼻を形成しその隣に耳が翼のように出てくる

それは、田中が“探す”ということを強く意識したために出来た完全体としての悪魔の力であった

眼だけが忙しなく動き周囲一帯を視る

その膨大な情報が彼女に送られる

「・・・・・あ、見つけた・・・案外近い」

口が壁に張り付き田中の体を持ち上げていく

四つの肉が田中の手足のようにまるで獣のように進んでいく

時にはとび跳ね、時には伸びて

田中の体を最短ルートで彼の元に連れていく

田中の姿は暗闇に隠れ誰の視界にも写っていない

田中自身の目にも、暗闇の中何があるのかも見えずに突き進んでいるのだが、彼女の悪魔の眼だけが昼間のように見て手足を動かす

そして耳にまた鈴の音が響いてきた瞬間

田中は、彼の前に降り立ったはずだった

「え?」

彼は、田中を見たままその場から煙のようにうっすらと姿が消えていく

着地した瞬間に漂う、タバコのような独特の香りを鼻に感じる田中は笑っていた

「・・・追いつかなかったか」

田中は、その場に残った彼の香りを楽しんでから帰って行った


「・・・・私って変態なのかなぁ・・・うぅ」

昨夜は、見ることができたという喜びに歓喜しすぎてその行為の異常性に気づけなかった田中は、その行為を思い出しては気分を沈ませていた

「あぁ・・・あの人もこんな感じだったのかな」

お茶を口に含んでから思案にふける

「あの人って誰ですか?」

「え!?・・・うわぁ!!」

小さなシルクハットを頭にのせたパンツスーツスタイルの女性が隣に座っていたことに気づき田中は驚きのあまりお茶を床にこぼしてしまう

「な・・・貴方は?」

「ん?・・はじめまして、深緑の下僕をやってますユウリと言います・・以後お見知り置きを」

深々と頭を下げるユウリ

田中も、空返事をしつつ会釈で返す

「いやぁ、ご主人様も心配されてたんですよ・・・あんな、魂の無い躯みたいな人の体力を回復までして芸舞に参加させたが本当に行うのかなぁって・・・でも実際、すごい勢いで行われるしでご主人様嬉しかったようで、昼食の話相手に私が行くように指示されたんですよ」

ユウリという悪魔の下僕が胸を張って言う姿は、その背の低さもあいまってとても可愛いものであった

その為か田中は、無意識に手でユウリの頭をなでていた

「・・・・」

「・・ん?・・・田中様?」

「少し、いいかな・・・・なんだか懐かしくて」

田中は、ゆっくりと思案でもするように優しくユウリを見つめる


田中が小学校に入るときに生まれた、従妹がいた

姉妹が身近に無く一人っ子だった田中には、とても尊い存在に思えた

小学校の低学年でありながら、その柔らかい命という存在に驚きと興奮を感じていた

それからの、田中はただただ姉となったという品格を重んじるために一生懸命になっていた

だが、それも長くは続かなかった

中学校3年生の夏にそれは、起こった

田中と従妹とその親が一緒に小高い丘のある川辺で遊んでいるとき

偶々が重なったであろう悲劇

そう、偶然彼女を守るために居た保護者である三人が三人とも目を離してしまい

田中は、その時の階下に広がった小さな彼女の虚ろな瞳ととても濁った真っ赤な液体の流れる光景を忘れられない

田中は、小さな彼女がゆっくりと丘から頭から落ちていく姿をスローモーションで見ていた

だから、田中は思った『あぁ、世界って理不尽だ』


「この感じ、懐かしいな」

田中は、満足したようにユウリから頭を離す

「よっし、負けられないわよね・・・探し出すわよ絶対に」

「貴方は、分かってるんですか?」

その言葉に、田中は黙り込んでから頷いた

「たぶん、分かってると思うよ・・・」

田中は、ニコッと優しげに微笑みで返すのだった


田中は、ビルの屋上に立っていた

従妹が死んでからというもの彼女は全てに諦めていた

人と付き合っていても・・・人形のように虚ろに

勉学にしても・・・ワープロのように惰性で

職探しについても・・・本のように、求められる言葉を吐き

仕事にしても・・・歯車のように流れに乗って

趣味を行っている時も・・・仕事のようにただ無表情に

遊ぶことについても・・・ぬいぐるみのように作り笑いで取り繕って

食事にしても・・・ゴミ箱のように表情ひとつ変えず

睡眠にでも・・・彼女はしっかりと取ることができないとした

田中にとっての世界は、理不尽で面白さの欠片も無い

ただ、不幸という埃が積もった薄汚い世界なのである

だから、死のうと考えていた矢先に財布を思い出した

母に拾った財布を見せたが、母にそれは見えなかった

もちろん、父にも見えなかった

その瞬間、田中は財布の持ち主を探そうと決めた

例え、この身が壊れても構わないから見つけて渡したいと考えた

「・・・・ふぅ」

彼女という思いが悪魔となって現れる

それは、背中に生えた歪な毛虫達

先端は縦にさけて歯が並ぶその左右から鼻が伸びていて、その両隣りに小さな目が4つ並んでいる

腸のようにこぶが連なったような姿の至るところ穴があり、その身体の、下には親指ほどの足が連続して2列に並びウネウネと動く

これが6つ背中から生える

男女共に畏怖、恐怖、気持ち悪さを感じずにはいられない

それを、田中は愛おしそうに見つめる

「行ってきます・・・」

それだけ言うと、田中は眼を閉じた


「・・・・・イタチか?」

着物の男の肩に小動物が乗る

小動物は、その青年に耳打ちするように話しかけているようであった

「・・・そうか、貴様ら一族も地獄帰りをするのか・・・・寂しくなるな」

そう言う着物の青年は、楽しそうに笑う

「なに、お前の前はつくも神達がその前は入道達が百以上も居た妖怪たちは皆が皆この夜闇の無い世界を怖がって帰ってしまった・・・そうであれば、今さらだろう」

そういう、着物の青年に小動物はまた耳打ちする

「ふっ・・・知れたこと、年を重ねるごとに化学は発展し我らは消えてくのだろう・・・その科学を見るのも楽しいであろう?」

下駄を鳴らして歩んでいく青年は、一歩一歩を楽しんでいた

下駄が軽快に鳴らす音とコンクリートの道、車の往来、道を往来する人の沈んだ顔、げらげらと下卑た笑いを上げる者、小さな機械に謝罪を繰り返す者、明るい顔

こんなでも過去は、夜を恐怖し人が出てくること自体が珍しかった

しかし現在は、人は休む時間を削っても働いている

人は恐怖の対象を不幸という人に移し替えたと青年は感じている

「人は愚かだ・・・・生きるためであれば、命を育めば良いだけだがそれを金と交換して行く・・・結果至らぬ欲望を作って薄汚れていって不幸を作る」

すぅっと青年が曲がり角を曲がろうとした瞬間に、見覚えのある者が目の前に立った

「――――」

青年には、声は聞こえなかった

「・・・あいつ」

周囲の視界がぶれて消えていく

そして、新しい場所にて青年は駈け出した

驚いた小動物が地面を転がり青年と共に駆ける

「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ」

青年は急いで決まった角に向かう

曲がりきる瞬間、頭上から田中が現れる

「まっ―――」

周囲がぼやける

「・・・・っふ」

息を荒げながらその先でその先で青年は駆け出した

小動物もそれについていく

その度に田中が追い付いてくる

「・・・ふぅ・・・」

息を荒げて到着した最終地点

そこは、とある山の入口で誰も入りたがらない自殺の名所とされた森だった

そこは、とても静かで音がなかった

だが、星の明かりと原付の明かりが青年と小動物を照らし出す

原付の持ち主は、明かりを消す

「・・・こんばんは」

「ふぅ・・・追いかけっこは終わりか」

大汗をかいて皮肉を言う青年に対し真剣に向かい合う

「・・・私は、貴方の財布を返しに来ただけ」

「そのために、終着場所まで来てくれるとは中々の物好きが居たものだ」

「そうね・・・私もそう思う」

すぅっと、長く持っていた財布を手渡そうとする田中に対し青年は口を開いた

「・・・・もし、この中にある金を手にすればこの先お前が生きている間は、富と栄光が手に入るとしてもお前は渡せるのか若人」

「・・・お返しします」

ためらい一つなく田中は笑顔で手渡す

あまりにさっぱりとした返答に戸惑いの色を見せる青年

「欲望・・・がないのか?」

青年は、田中に聞く

田中は笑顔で財布を彼に向けて渡そうとしている

「ちゃんとありますよ?」

小動物が田中の首筋を切り裂く

薄く開いた首筋から赤い液体がこぼれ出る

それでも彼女は笑っていた

それに、恐怖した小動物はもう一度行おうとした瞬間、それは青年の手によって止められた

「・・・やめろ、イタチ・・・帰れ」

それを、言われたイタチは森の中へと入っていく

二人だけとなった静寂の中で青年は財布を受け取る

「ふむ、わざわざ届けてくれたのだ・・・礼をしよう」

「別に、いいわ・・・・気にしないで」

「何を望む若人よ」

青年はきっぱりと言い放つ

「・・・・―――」

「む?」

小さな言葉で言うため青年の耳には届かない

青年がイライラとして聞き返そうとした瞬間、田中は大きな声で言った

「貴方は、こんなあたしでも愛してくれますか?」

背中から出ている六つの大きな毛虫と体中からはがれるように毛虫が頭を持ち上げる

田中という女性を特化させたもの、人を探すために五感を強化し多数の分身に分裂させる力

それは、もう人が見れば嫌悪の対象であろう

だが、青年はその姿を冷静に見つめた

「貴様は、我を人間だとでも思っているのか?」

青年は冷たく一蹴するようにいう

田中の首筋からは、血がまだ流れ出ている

「貴様は、我が陽炎のように消えてまた現れるところも見てきただろうそれだけではない・・・我は人間に認知されないのが当然なことを知っていてか・・分かっての言葉か!!」

青年は、顔を真っ赤にして怒鳴ったが、田中はそんな青年をただ冷静に見つめていた

「私には、貴方が人に見えるもの」

「は・・・」

田中は、冷静に答えた

青年は理解できないと不満な声を荒げた

「貴方の姿は限りなく人に近いし、貴方の行動は限りなく人に近い、貴方の感情は限りなく人に近い」

田中は、一呼吸置く

青年は黙って言葉を聞いている

「ただ相違な点が一点あるから人間でなくても貴方は限りなく人に近いから人でいいと思う・・・第一それで言うなら私は人間を捨ててる?」

その言葉に青年は硬直する

暫し思案してから田中に静かに近づいていく

「ついてこい・・・はぐれても知らんぞ」

その言葉に黙って会釈してついていく田中は金色の粉となって消える毛虫達を無視して夜闇に飲まれていくのだった


「結果として彼女は、追いかけっこに勝ったわけですね」

ユウリが田中達が消えて行った先を見つめてながらつぶやく

「ふむ、妖怪も悪魔も似たものですが・・・妖怪はとても人間に近い生き物ですね」

「人間に近いですか?」

「・・・妖怪には、つき従うという使命がなく自らの意思と私欲がありますからね」

すぅっと、深緑はさも当然だというように言い放った

「あぁ・・・それはそうでしょうけど」

「・・・なにかあるのか?」

ユウリの煮え切れない返事に深緑が問いただす

「妖怪は存在自体が怖いっていうか、よく分からない生き物ですからね」

「・・・良く分からないが今日は去ろう」

深緑は興味を無くしたように後ろを向いて歩み始める

その後ろからユウリもついていくのであった


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