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なんでだろ?



漆黒の髪に青い瞳をもつ、この国の第2王子


整った顔立ちに神秘的な空気を漂わせ、周りの人達を惹き付ける



そんな"レオナルド・J・スチュワート"が最近通っている屋敷があるという。



それは――――――――クウォード男爵家








「また来たぞ」



「・・・・・・ようこそ、王子様」


よく来るなーこの人。飽きない、めげない、・・・うわ〜あと1つ揃えば3拍子なのに。




膝をおって挨拶をすれば頬にキスをされた




っ!!!

ぎゃぁあああぁあ〜挨拶で頬にキスするほど親密な関係になった覚えはないぞぉおおお!



声にならない悲鳴をあげてるとレオナルドに呆れた視線を向けらる



「いつまで立っている。いい加減座ったらどうだ?」



おいおい。ここはお前の屋敷じゃないだろ、王子だからって偉そうだな



「・・・王子、今日はどのようなご用件で?」


「王子ではない」




――――は?



「名前で呼んでくれ」



・・・名前?



「えーと、レオナルド王子」


「レオでいい」



はははは、それは無理でしょ。王子に向かってレオってあたし何様?



「私には恐れ多くて・・・」


「気にするな」



それでもまだ渋っているアンにレオナルドからの一言



「そう呼ぶまで今日は帰らない」

「わかりましたわ、レオ様」



間派いれずに答えると、レオナルドはうれしそうなそれでいて複雑そうな顔をした



「・・・そんなに俺がくるのが嫌なのか?」



うわー。めんどくせぇ。



「そういう訳ではございません、ただ・・・レオ様はお忙しい身だと存じ上げます。毎日このような所に来て平気なのでしょうか?」


「大丈夫だ。気にしずともしっかり仕事はしている」



てことは仕事の合間に来てるのか。そういえば王子が屋敷に来るのはいつも夕方だなぁ



「それよりも・・・俺と結婚してくれないか」



でたー。また同じ質問てかほんと懲りないなー。そんなにあたしタイプ?はっきり言ってあたし以上の美人そこらへんにごろごろいるっしょ



「何度もいいますが、お断りいたします」


「なぜ?」



というか・・・



「どうして私なのでしょうか?」


「・・・・・は?」


「失礼ながら、私とレオ様ではあまり関わりがないといいますか、このようにしっかりと喋るのはプロポーズされてからです。なのに、なぜ私なのでしょうか?」



呆けた顔でアンを見つめる



「私以外にレオ様に相応しい方はたくさんいますし、レオ様を慕っている方もたくさんいるでしょう」


「―――・・・約束を・・いや、なんでもない」



―――約束?



「お前の事が好きだからだ」



―――好き?



「レオ様・・・」


「・・・返事はまた後日聞きにくる。今日は失礼する、それじゃあ」



いつも思うけど、帰るの早いよね。まぁ、仕事の合間に来てるから仕方ない事だけどさ・・・・ってなんかあたし帰ってほしくないみたいじゃん


やだー誤解されたらどうしよ




レオナルドが帰ってからも同じ場所でぼーとしていたら侍女に心配そうに話しかけられた



「お嬢様、そろそろ屋敷へお入りください。風邪をひいてしまいます」


「そうね」



好き?あたしの事が?あたしの外見が?王子はよく分からん。約束って何?


あぁ〜頭ぐわんぐわんする。考えるのやめよかな



「そういえば、お嬢様に王宮からお手紙が来てましたよ」


「王宮から?」


「はい、ウィリアム様からです」




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