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諦めない!!



私はアン・クウォード。男爵家の娘でなに不自由なく暮らしてきた


お母さま譲りのブロンド混じりの髪に緑色の瞳。自慢じゃないけど、なかなかの美人だと思う


そんな私も17歳。ちらほら婚約の話がきていたけど、なんとか切り抜けてきた。


まあ私のお兄様が裏で手を回していると思うんだけど・・・



好きな人と結婚したいとまではいかないけど、少し理想はある



まぁ、そんな話はおいといて、最近困ってる事がひとつあるの


それはね・・・・・





「お、お嬢さまぁ!」



バタバタと廊下が走る音が聞こえてきたかと思ったら扉が勢いよく開かれる



「レオナルド王子がいらっしゃいました!!」



・・・・・・また?





―――――――――――――――――――――




「お茶がうまいな」


「それはありがとうございます。このハーブティは我が屋敷で育てたものを使用しておりますの」


「そうか」



そんな事より・・・



「レオナルド王子、本日はどのようなご用件で我が屋敷へ?」


「俺との婚約の話だ」



・・・・。一体何回め?えーと、始めてプロポーズされたのがつい先日でそれから毎日屋敷に来てるから・・・うん。とりあえずたくさんだ!



「その返事は昨日もいたしましたわ、お気持ちはうれしいですがお断りいたします」



「・・・いやだ」



この王子子供みたいだな。とゆうか、なんであたしなの?あたし王子と面識ないし、むしろ初対面じゃないか



「私と王子とでは残念ながら身分が違いすぎますわ」


「俺は気にしない」


「気にする、気にしないの問題ではなく回りの方々が認めませんわ」


王族に生まれたときから結婚相手など決まったも同然でしょ?


隣国との同盟のために他国のお姫様と結婚だとか。


それがなかったら王族と繋がりがある爵位が高い貴族の娘とか。


あたしも一応貴族のご令嬢だけど、そんなに身分は高くない


だから釣り合わないって言ってるの



「王子にはもっと美しく聡明な方がお似合いですわ」



関わりがないのにプロポーズって事は王子はあたしの顔がタイプなのか?




レオナルドは何か言いたげに口を開くがすぐに閉じ、わずかに眉根を寄せるとティーカップを机の上に置く



「俺はお前と結婚したいと言っている」


「ですから・・・」


「今日はもう帰る。邪魔をしたな、また明日来るぞ」




来るのかよ



急に椅子から立ち上がりスタスタと歩いていってしまうからお見送りをしていない



王子相手に失礼だったか・・・?





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