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コイって何?



「はぁ・・」



さっきからため息が止まらない



「ねぇ、リノア。あたしどうしたのかしら?昨日レオナルド様を見ていたら胸がドキドキしたの」



今まで喋っていても何とも思っていなかったのに・・・むしろ、毎日コイツうっとおしいなー。よく来るなぁ!ってぐらいにしか思っていなかったのに



「お嬢様、それはレオナルド王子に失礼です」



とか言いながら、リノアったら少しニヤついてるわね?



「謝られた時、絶体許すもんかと思ったのに・・・よくよく考えれば、レオナルド様が誰と話してようがあたしには関係ないわ」



なのに、なんであんなにイライラしたのかしら



「あ、リノアあの時は八つ当たりしてしまってごめんなさいね」


「いえ、私こそもっとお嬢様の心を考えるべきでしたわ」



リノアはあたしの隣に腰かけて優しく手を握ってきた



「お嬢様はレオナルド王子がミランダ様と仲良くお喋りをしているのを見て胸がモヤモヤしたのですね?」


「え、えぇ」


「あたしに好きって言ったのにあれは嘘だったの?とも思った」


「そうね」


「ここ1週間会いに来てくださらなくて、とても悲しかった」


「いや、それはないわ。」



キッパリと言い放つアンに、あれ?とリノアはアンの顔を思わず見つめてしまった



「え、えーと。でも、悲しくないのはレオナルド王子がしばらくしたら会いに来てくれるという安心感があったからですか?」


「うーん。安心感・・・あったかしら・・・」



するとリノアはバッと立ち上がり嬉しそうに人差し指をアンに突きつける



「お嬢様、それは恋ですわ!!」


「・・・コイ?」


「えぇ、他の女と話してると胸がもやもやする・・・つまりそれは嫉妬ですわ!あの人の笑顔を見てるときゅんっとしたり、一緒にいると無条件で安心する!これは間違いなく恋ですわ」


「ちょ、ちょっと待って―――あたしがレオナルド様に恋!?」



あるはずがないわ、だって相手はこの国の第二王子よ!?



「確かに王子様ですが、向こうはお嬢様に夢中じゃないですか」



それに恋愛に身分は関係ありません!!



いや、あるわよ・・・



ガッツポーズを作るリノアに心の中で突っ込みをいれながらも頭は困惑中だ!



「でも、レオナルド王子の事お嫌いではないのでしょう?」


「まぁ・・それは・・・」


「今は恋とまではいかない、というなら気になる人ってとこですね」



・・・気になる・・



「ご自分の気持ちをゆっくり考えてください」



そんなリノアの言葉にあたしの頭は困惑した



う゛〜〜〜〜。恋?濃い?鯉?コイってなにぃ!!??








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