無口な賢者を助けたら惚れられた! よんっ!
次はいよいよ、最後の四天王。流れ的に俺が相手をしなければならない……
「俺が最後の四天王。世紀末ヤンキーのノリトシだ! ヒャッハー!」
立っていたのは、あのときの300m吹き飛ばした世紀末ヤンキーだった。……お前ノリトシって言うんだな。
「な、お前はあの時の! 今日はもう四天王バイト飛ぶしかねえべや!」
四天王ってバイト制なんだ。
時給何円なんだろう、と思ったが何も言わなかった。
そして、この奥に、魔王。
重い扉に手をかける。
ギギッ、ガッ。
「……なんか建て付け悪いな……」
みんなで必死に押したり、引いたりして、扉を開く。
「やっと開きましたね……」
「ふはははは!!建て付けが悪かろう!」
魔王が誇らしげに笑った。
「くっ、魔王! 貴様には騎士として聞きたいことがある! 四天王バイトの時給は何円なんだ!」
ノエルも気になっていたようだ。
「どうせ、死ぬのに聞いてどうなると言うのだ。まあ、冥土の土産に教えてやろう。二千百円だ!」
ちょっと働きたい。そう思ってしまったみんなだった。
シェリアマールが指文字を書く。
(ここは任せてください)
本気の目をしていて、止めれそうもなかった。
「まずは、水の賢者が相手か」
魔王が、ニヤリと笑う。
シェリアマールは、一撃で決めるつもりらしい。持てる全ての魔力を注ぎ込む。
(アタルさん。みなさん、今までありがとうございました。短い間でしたが楽しかったです。)
そう心の中で思いながら。
魔王だけが圧倒的な魔力に気づく。
「な、やめろ!まさか究極魔法を!貴様の命もなくなるぞ!」
な、究極魔法っ!?
命!? それを聞いて俺はシェリアマールの手を握る。
「俺の力も使ってください!」
「いや、わたしたちも!」
みんなが手を重ねる。
シェリアマールは頷き、みんなに感謝する。
(皆さん本当にありがとう!私まだ生きて皆んなと一緒にいたい!)
ーー究極水魔法 エターナルアクアバグー!!ーー
「やめろぉおおぉ!!」
魔王は慌てふためく。
そして五秒後。
「痒い、痒い、かゆぃいい!!」
魔王にめちゃくちゃ痒い水虫が出来たらしい。
その後、北の魔王は世界征服をやめると確約した。破れば三千万払わなければいけない。という契約を弁護士を介して約束した。
シェリアマールは俺の手をまたとる。
(好きです。)
……かわいい、かわいい。
俺はシェリアマールに、そっと口付けを交わした。
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