女神を助けたら惚れられた! おわりっ!
そうして、俺は彼氏として女神の父と対面する。
「お父様、彼が彼氏です」
「へーい、彼氏だメーン」
彼氏になろうといざ意識すると、途端によく分からなくなる俺。
「女神!確かにいい彼氏だ」
……いいんだ。
「だが、女神の彼氏たるもの暴力と権力と地位が必要だ」
週刊少年ジャ◯プの、嫌な三原則みたいなのが出てきた。
「今から、こいつの頭上に巨大隕石を降り注がす。それで見事生き延びることができたら、婚約はなしにしてやろう」
巨大隕石!?
「了解しました。お父様!」
女神が即答する。
いや、勝手に了解するな。
「女神のために頑張ってくださいねアタル様!」
見上げると確実にこちらへ近づいている。
ゴオオオッ……。
「なんなんだ!あれは?」
おなつが叫ぶ。
「あれは、アク◯ズじゃないか!?」
ノエルが言う。
「みんな、あれは俺に向かって落ちてきてるみたいだ。逃げてくれ」
俺はみんなを庇うように前にでた。
シェリアマールが手を掴む
(私たちは逃げません)
ノエルはそろり、そろりと、あちこちドアに向かっていたが、こちらを向く。
「ああ、そうとも!我らは逃げない!」
急に胸を張り、声を張り上げる。
「みんなできたヨ!!」
メイメイが叫ぶ。
「あれを壊すなら、英気を養うネ!」
これは……あの時の肉料理ゼリー。
「メイメイありがとう。好きだ」
俺はそう言って、キスする。
「もう……こんなとこで、アタルはあついネ……」
メイメイは照れたように視線を逸らした。
シェリアマールは指文字を書く。
(私たちがまもる)
「シェリアマール!好きだ!」
そう叫び口付けをする。彼女は顔を赤らめた。
シェリアマールは杖を構え、魔力を爆発的に高める。
巨大な水の柱が隕石へと叩きつけられるが、止まらない。
その水の柱に、黒い影が覆いかぶさる。
「アタルはん……わいは、ここまでや。すまへんな。」
聞き覚えのある声。
チュドーン。
「シェリアマールの車ぁあああー!!」
俺たちはみんな泣いた。歯を食いしばり。
だがそれでも、拳を握る。
「忍者として。彼氏を守るのは腕がなるよ。って暫定ね。暫定彼氏」
おなつが言う。
「おなつ好きだ!」
そう言って口付ける。
「やっぱり長いって!」
おなつは顔を真っ赤にして叫んだ。
「忍法!魔獣操演弾!」
大量のハムスターが、隕石に突撃していく。
その勢いで隕石はかなり減速したが、止まらない。
ハムスターたちは、次々と隕石に弾かれながら親指をグッと立てる。
後はうまくやれよ。と言っている気がする。
「あとは私に任せろ!EXカリバー!」
ノエルがEXカリバーを隕石に向かって豪速球。
「ていっ」
カラン、カランカラン。
手から離れた途端にEXカリバーは急降下した。
「……」
ノエルはただ黙って落ちたEXカリバーを見つめている。
「ノエル好きだ!」
俺は、そう言ってキスした。
「アタルっ!」
むちゅ、むちゅ、ちゅー
……愛はほんものだ。
「アタル!」「アタルさん」
「「このハーレムはあたし、わたしたち、から始まったんだぜ!ですよ?」」
「ああ、もちろん。テンコとワルコのこと大好きだ」
ぶちゅぅー、ちゅ。
「天使と悪魔のパワーがみなぎる!」
「みなさん、ありがとうございます。この女神のために。アタル様、女神の力も使ってください」
そう言って、女神はアタルを抱擁した。
「女神の力まで!うおおおぉー!」
両拳を前に突き出し、俺は隕石に向かう。
重たい。
熱い。
「だけど!」
「俺は!生きて、みんなと結婚するんだー!!」
叫びとともに、隕石は弾き返された。
隕石も、「ほなさいならー」
と言って帰っていった。
女神の父が静かに言った。
「認めよう。女神。最高の彼氏じゃないか」
「ええ、お父様!とっても!」
満面の笑みの女神。
「では、女神様これで! あなたのおかげで素敵な彼女たちに逢えました」
去ろうとした。
「あの……! 女神も本当の彼女にしてくださいませんか……」
女神が、恥ずかしそうに声を上げた。
「もちろん!」
むちゅう。
女神、テンコ、ワルコ、ノエル、メイメイ、シェリアマール、おなつ、全員が笑っていた。
みんな、最高の彼女たちだ。
アタルのハーレム街道は続く。
読んでいただきありがとうございます。
ここで一旦終わりとさせていただきます。
評価してくださる方がいれば、ネタはたくさんあるので続きか、ノエル主人公の話でも書こうかと思います。
改めて読んでくださりありがとうございました。




