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女神を助けたら惚れられた! いちっ!

 おなつは彼女になったが同棲はしなかった。でもなんか常に視線を感じる気がする。あの天井とか。


 テンコが、やたらと慌ただしい。

 「アタルさん!女神様からSOSの写真が!」

 「女神?」

 「この世界をなんでもありにした張本人です!」

 な、俺とテンコやワルコ、ノエルやメイメイ、さらにはシェリアマールにおなつと巡り合わせてくれた、いわば恩人ってことか!?

 「そうです!」

 写真にはSOSと書かれた看板を持っている美人が立っていた。


 「なんか余裕そうじゃないか?」

 「そうですか?」

 テンコはキョトンとする。


 テンコへの連絡だと、できる限り人を集めてほしいとのことだった。


  俺は急いで彼女たちを招集した。快くみんなは許諾してくれた。

 テンコは連絡を受けた本人だ。

 ワルコは「女神かぁ嫌だなぁ」と呟いているが、俺のために来てくれた。

 ノエルは「騎士として助けを求められたならば応えなければならん!」とノリノリだ。

 メイメイはみんなの弁当作ってきたヨ!とたぶん美味しい"1600年生きた鴨"弁当を作ってきてくれた。

 シェリアマールは無言だけど、指文字で(好き)って書いてくれてる。うん、女神のことどうでもよさそう。

 おなつは「みんなを呼ぶぞ!」って俺が言った瞬間に、天井から普通に降りてきた。


 「「「「「「「いざ天界へ!」」」」」」」


 「とは言ったもののどうやって行くんだ?」

 

 テンコが何も言わずにピンクの扉を出す。

 そ、それはどこでも……

 「……あ、あちこちドアです!」

 テンコが苦しそうに言った。


 あちこちドアをくぐると、そこは雲の上だった。なんか甘い匂いがすると思ったら、実はわたがしの上だった。


 「よく、来てくれましたねテンコ」

 声の主は女神。

 後光が差し、テンコより少しだけセクシーな羽織りにきらびやかな装飾。そして、胸、天界っぱい。


 凄まじい破壊力に、俺たちは思わず眼を閉じる。そして、強風が吹いているような感覚に陥った。


 「みなさん、見てくださいあれを」

 女神は指差す。

 「父です」


 「それがどうしたのさ!」

 ワルコが言う


 「父が婚約をさせようとしてくるのです」

 女神は淡々と続けた。

 「だから女神は彼氏がいるの!と言いました。そこでテンコに人を集めてもらって、彼氏を探そうとしたのですが、もう彼氏を連れてきてくれたのですね」


 「そんなことで呼んだと言うのか!」

 そうだ言ってやれ。ノエル。

 「アタルはいい彼氏だぞ。うん」


 「「「「「「うん」」」」」」

 俺以外の全員が頷いた。


 「彼氏なんて急に言われたって俺には、これくらいしか準備できないぞ!?」

 そう言いながら、スーツや宝石などジャラジャラ装備するアタル。

 女神のお父さん。いったいどんな人なんだ。

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