天使と悪魔を助けたら惚れられた!
急だが俺の名前は"月杉 アタル(つきすぎあたる)"
そして、この世界は神さまのイタズラかなんでもありの世界になってしまった。
たまに、空から雨じゃなくて飴が降ったり、魔法を使うやつがいたり、そんな中でも俺は至って普通の人間だ。
だが、異常に運がいい。ついてる。
そして今日もーー
「ラッキー!こんなとこに100円が落ちてるじゃねえか!儲けっ!」
そう思って100円を拾った瞬間だった。
ぽわわわんっ、ボフッ。
そんな間抜けな音と共に100円を拾った俺の前に2つの影が現れた。
それは、明らかにーー天使と悪魔だった。
天使は頭に輪っかをつけて、ちょっと胸が見えそうな白の羽織りを着てて、背中には白の翼が生えてる、背の低めな気の弱そうな女の子。
「私は"天子"アタルくん!その100円を落として困っている人がいるかもしれないよ!?交番に届けに行こう」
一方、悪魔は頭にツノが生えてて、ギザギザの歯で目つきがちょっと悪くてクマが少しある。ダウナー系の女の子だった。
「あたしは"悪子"アタル良かったじゃないか!100円の儲けだよ!貰っときな!」
タイプは違うけどめちゃくちゃかわいいーー
思わず気を引きたいと思ってしまった。
つか、100円ーー天使と悪魔どちらのいう通りにするか……
「決めた!俺は交番に届ける!」
「アタルくんいい子!」
テンコは喜んでいる。
「けっ、アタルは悪じゃないのかぁ……」
逆にワルコはしょぼんとして肩を落としてしまった。
めんどくさい手続きを終えて100円を交番に渡した俺交番から出るとなんだかワルコの様子がきになる。
しばらくワルコを見ているとなんだか居た堪れなくなった。
「……そろそろやるか、悪いことを!」
「アタルっ!」
ワルコが目を輝かせる。
「アタルくんっ!?」
同時にテンコは驚く。
「勝手に他人の家の壁を綺麗にしてやんよ。へへっ」
それを聞いてテンコは拍子抜けしたようにホッとしている。
ワルコはあたしも手伝うと乗り気だ。
しらみつぶしに綺麗にしていく。まるで悪いことをやっているかのように。
「こんなに必死に汚してやがったのに、見ろよワルコ。ピカピカだぜ」
「ざまあみろ!」
テンコは二人の様子をニコニコみている。
「アタルくんは優しい人なのですね!私なんだかアタルくんのことが、好きになっちゃいました!」
ドキッとする。こんなかわいい子が俺に!?
「アタルはなかなかの悪の素質がある!あたしと付き合いな!」
ワルコまで!?
「いったいどうすれば……」
「二人とも付き合えばいいじゃねえか!ハーレムだぜ!?」
ワルコが普通に言う。
「アタルくんは、みんなを幸せにするのですね。素敵です。」
何故かテンコも乗り気である。
ハーレム考えたこともなかった。
俺のこの運の良さならいけるかもしれない……
下心が俺を突き動かす。
ハーレムのために覚悟を持つアタルであった。
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