マジック&ソード
マジック&ソード、魔法と剣の世界を主体としたフルダイブ型VRMMORPGである。職業は剣士、魔法使いを中心として、槍術士、弓術士、召喚士、陰陽師などなど、さらにサブクラスなども存在し、かなり自由度の高いゲームである。
俺はついにVRをゲットしてマジック&ソードを始める用意をしていた。
「さてさて、動画も見てないし、どんなゲームなのかも噂程度でしか聞いてないが、どうなるかな。」
俺の名前は柳雪、超がつくほどのゲーム好きだ。だがゲームが好き故にお金が貯まらず、マジック&ソード、MASを手に入れたのも発売から2ヶ月が経ってからだった。
「よし、準備完了!起動!」
2100年、IC業界は急成長を遂げ、ついにはフルダイブのVRを作り出した。それは数年前までありえないと思われていたものの開発に他ならず、その熱は20年経った今でなお冷めることはない。そしてそれに乗っかったのがゲーム業界の有名企業たちだった。発売当初は高額だったが、それを考えても利益が出ていたほどだったらしい。今となっては家庭に一台置いてあるほど一般化をされ、ゲームも数多く現れた。その中で今最前線を走っているのがこのマジック&ソード略してMASだ。
起動すると白い画面が広がる。
「貴方のキャラクターを作成してください。」
「キャラクリエイトからか」
髪型、髪色、性別はもちろん。身長や種族も設定できるらしい。
「ふむふむ、これは種族によって開始位置が変わる可能性が出てきたな。うむ、ここは無難に人間種か…いや、やっぱりこれだな」
俺が選択したのは吸血鬼、俺は吸血鬼の情報を確認する。
種族:吸血鬼
解説:人の血を吸い生き延びる人間の形をした種族。あまりの強さ故に神から日光を浴びることを禁止された。それでも尚種族上位に存在するのは元の強さの表れとも言える。
特殊スキル:吸血
スキル解説《吸血》:敵味方関係なく他者の血を吸うとその種族に応じて力を増幅させる。制限時間は吸った血の量で変動する。
デバフ:日光を浴びるたびに継続ダメージを受ける。
「なるほど…いいじゃないか。しかも開始位置が予想しやすいのはありがたい」
こういう系のゲームで初手から殺しに来ることはない。何故なら初見殺しをしてしまえば、そのプレイヤーがすぐに離れていってしまう可能性が上がるからだ。MMORPGはどれだけ自由度を与えるかが重要だ。最初から死んでは自由もクソもない。故に吸血鬼の開始位置は日光が当たらない場所である可能性が高い。予想だと、木々で日光の塞がれた森の中か洞窟の中だろう。人工物スタートもあり得るが…一旦は考えなくてもいいだろう。
「さて種族も決まったし、キャラクリしますかね」
30分後
ちゃちゃっとキャラクターを作り上げた。白髪に赤い瞳、吸血鬼の王道っぽい感じだ。体型はリアルの自分に寄せて作る。フルダイブだとキャラクターによって可動域が違うとかなり操作しずらかったりする。それを考えると自分に似た体型にするのがベストだろう。まあ、リアルの自分に自信がなかったりだとか、理想系の体でゲームをしたい人とかは違うのだろうが…上位層は大抵リアルも鍛えている奴らばかりだ。最近見たニュースだとゲームの技を人力でやったやつがいるというのも見かけた。そこまで来ると、もうバケモノの領域なんだがな。
「って人のこと言えないか。そんじゃ職業は…これだな」
そしてついにゲームが開始された




