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濃淡

作者: 川進

濃淡


桜の木の下は、明るい。

花びらが淡い色だから、

光は、すり抜けて、

地面に、落ちる。


悲しいとか、

苦しいとか、

言わないひとがいる。

言ってはいけないと、

教えられたみたいに。


笑っているひとにも、

いろいろあるに、

決まっている。


言わない、

イコール、

何にもなくて、気楽。


そんな訳、ない。


あなたが欲しかったものは、

届かなかった。

あなたが、言わないなら、聞かない。

話し出したら、耳を、澄ませる。


あなたの陰は、

光が、すり抜けるから。

それは、陰ではないって、

勘違いするひとが、多すぎる。


桜の花びらは、

薄くて、繊細。


風が吹くたび、

地面の上で揺れ動く、

明るい陰に、

あなたを重ねる。


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