77話~持ってゆくが良い~
突如フィールドに築き上げられた巨大な山の城。
事前情報とは大きく異なるその容貌に、先輩達はしばし見上げたまま固まってしまった。
それは蔵人も同じだ。
ただのドームと思っていたら、実物は土の本丸。強固な石垣の上にそびえる天守閣。
もしかしなくても、こいつは攻城戦である。
ええいっ!こうしては居られんぞ!
「誰か丸太を!破城槌を持ってまいれ!」
声高らかに宣言する蔵人。
しかし、近づいてきた鹿島先輩に、ぺしっと後頭部を叩かれてしまった。
「相手のペースに乗せられすぎ。城だからって、攻城兵器を使わないといけない訳じゃないんだから」
た、確かに…。
「それに、あまり余裕もないのよ。見て」
そう言って示されたのは、電光掲示板。
今現在、両校の点数差はこうなっている。
桜坂領域、38%:冨道領域:62%。試合時間7分32秒。
「このままハーフタイムに入ってしまったら、かなり不味いわ。折角冨道の前線を壊滅させたのに、後半戦からはまた一からやり直しになっちゃう。そうなったら、多分コールド負けよ」
あの不動陣を崩すのには、最低でも5分はかかるだろう。
で、あるならば、あと2分少しでこの城を崩す他ない。
なるほど、これは全力を出さねば。
蔵人は鹿島先輩を抱えて、全速力で城の元まで駆け寄る。
先輩達は交代で、城の石垣に攻撃を繰り返しているが、崩した先からまた新たな土壁で埋まり、なかなか崩せないでいた。
こいつはドリルの出番だな。
「先輩!僕も手伝います」
蔵人は到着すると直ぐに、4枚の盾を腕に纏わせ、高速回転させた。
キュィイイイイイイインッ!!!
先輩達が目を見開いてそのドリルを凝視する中、蔵人は構わずその凶器を、石垣に思いきり押し当てる。
すると、面白いぐらいに崩れ飛ぶ土の飛沫。
流石はドリル。相性最高じゃねえか。
「すげぇ~…」
「ホントに盾で攻撃してる…」
「土木工事の職人を見てるみたい…」
呆気にとられた先輩達の様子に、蔵人は少し心が躍った。
だが、そんな時、
カンッと、高速回転しているドリルに何かが当たる。
その何かは地面に落ちて、蔵人の足元に転がってきた。
それは、石だ。小さな石の欠片。
何処からこんなものが?
そう思って、視線を上げた瞬間。
目の前に、無数の石礫が飛んできていた。
「なっ!?」
蔵人は咄嗟に、水晶盾を展開した。
ズガガガガガガガァ!!!
盾にぶつかる礫の轟音。
まるで石のスコールだ。
『ベイルアウト!桜城21番、16番、13番!連続ベイルアウト!』
放送の声が聞こえる。
その声で横を見ると、先ほどまで蔵人を凝視していた先輩達が消えている。
今、城の裾野で無事なのは、蔵人の盾で守られた後ろの先輩達と、向こうの方で踏ん張っている近藤先輩だけだった。
石の礫。これは考えるまでもなく。
「相手のAランクね。攻撃方法まで持っているなんて」
鹿島先輩が苦々し気に言う。
恐らく、城に使っていた土を凝縮して、石弓として使っているのだろう。
まさしく攻城戦になってしまった。
だが、これは不味い。
相手の攻撃範囲が広すぎて、盾を引っ込めることが出来なくなってしまった。
城を削るだけのドリルを手に集めてしまえば、攻撃を防ぎきることが出来なくなる。
さて、どうするか。
蔵人が考えていると、背後から歌声が響いてきた。
「ららら~♩ららら~♩らら、ららぁら~♩」
鹿島先輩のハーモニクスだ。力と希望が沸々と湧いてくる。
有難い。
蔵人が鹿島先輩に感謝していると、彼女は他の先輩達に指示を出す
「佐々木先輩、秋山さん。蔵人君の盾の横から、城を攻撃してください。城壁を壊すのが目的じゃなくて、この攻撃を止ませる為です」
鹿島先輩の作戦はこうだ。
遠距離攻撃で、相手の礫攻撃を相殺し、その間に蔵人がドリルで穴を開ける。穴が開ききるまでは、全力で蔵人をサポートするというもの。
その作戦に、後ろの先輩2人は拳を上げる。
「分かった。やってみよう」
「私はもう魔力切れそうだから、気絶したら気にせず置いてってね」
2人の了承を取り付けた鹿島先輩が、蔵人を振り返る。
「蔵人君、ごめんね。危険な役割を任せちゃって」
「構いませんよ。秋山先輩が気絶する前に、風穴開けて見せましょう!」
「ふふっ。頼もしいわ。それじゃ、作戦開始よ!」
鹿島先輩の合図で、遠距離役の2人が、一斉に異能力をフルバーストする。
「ロックブラスト!」
「ファイアランス!」
岩石弾と炎槍の異能力は、石の礫を全て粉砕し、城壁まで到達して爆発する。
城の城壁が一部欠けたが、さっきまでの様に修復されない。
そう思った直後、石矢の雨はピタリと止み、止んだ途端に城壁が修復された。
なるほど、攻撃と防御は両立出来ないのか。
「盾・一極集中!」
蔵人は素早く、手に盾を集め、白銀のドリルを生成する。
それを早々に構え、城壁に向けて突っ込む。
「砕けろ!」
高速回転する盾が、城壁にぶち当たる。
勢いよく突き立てられたドリルの先端は、一気にぶ厚い石の層をぶち抜いた。
「まだまだぁあ!!」
蔵人は止まらない。そのまま城壁を何枚も貫き進み、城壁に大きな穴を掘っていく。
そして、とうとう広い空間まで貫通させた。
そこには、青く佇む大きな円柱と、その両側に手を着く黒い鎧の選手2人。
そして、柱の前で腕を組み、こちらを見下ろす武田主将の姿があった。
蔵人は、彼女の少し前で止まり、ドリルを分解して鎧に纏わせる。
相手がどう出てきてもいいように準備を整えた。
武田主将が、その強い眼光で蔵人をねめつける。
「96番。貴様か、我らが不動陣を切り崩し、我が山城に大穴を開けよった不届き者は」
「その通りです、閣下。何分、壁があったら殴って壊すってのが、私の信条でしてね」
蔵人の煽るような言葉に、武田主将は顔を歪めて唸りだす。
「ぐぅうう!!」
怒れる肩、震えだす腕。
そして、彼女は勢いよく、
座った。胡坐をかいて。
「あっはっはっは!!!」
そして、膝を叩きながら勢いよく笑いだした。
「天晴れ!天晴れ!敵ながら天晴れな立ち回り!正に獅子奮迅の活躍よ!」
そう言って笑い続ける武田主将。
その間に、蔵人の後ろから鹿島先輩達が追いついてきた。
彼女達も、円柱前で笑う武田主将を見て、目を細めていた。
蔵人に援軍が来たのを見て、武田主将は首だけ後ろを振り向く。
「おい、お前たち。もう下がって良いぞ。この戦、儂らの負けじゃ」
そう言うと同時、周りを覆っていた土が消え始めて、真夏の太陽が蔵人達を照らした。
武田主将が手を広げ、こちらに獰猛な笑顔を振りまく。
「さぁ、勝者達よ、持ってゆくが良い」
そう言って、両手を広げたまま、首を垂れる武田主将。
鹿島先輩達は、納得がいかない顔をしながら、足早に武田主将を通り過ぎ、相手円柱にタッチする。
鹿島先輩に続き、先輩達も次々とタッチしていく。
今にも気絶しそうな秋山先輩は、佐々木副部長に支えられながらのタッチだ。
蔵人もタッチしようと、円柱に近づく。
だが、その途中、武田主将の横を通り過ぎた時に、彼女の手がいきなり、蔵人の手首を掴んできた。
なにっ!?まさか、不意打ちだと!?
驚く蔵人。
だが、
「何をしておるのだ!早く持ってゆけ!」
そう言って、真剣な顔で蔵人を怒り上げる武田主将。
蔵人は訳が分からず、首を傾げる。
「いえ、あの、ですから、今からタッチをですね…」
「何を訳の分からん事を。儂の首を持っていけと言うておるのだ!」
「要らんわ!」
何処まで武士のつもりなんだ、この人は。
蔵人がため息と共に疲れを吐き出していると、遠くから破裂音が2回響いた。
『冨道学園側から空砲が鳴りました!試合終了!試合終了です!勝ったのは、桜坂聖城学園です!
』
その声を聴いて、桜城の先輩達も、観客席のみんなも諸手を上げて歓喜に沸いた。
とても喜ばしく、良い光景だ。
良い光景なんだけど、誰かこの戦国武将を引っぺがすの、手伝ってくれませんかね?
試合終了後、2校の両選手はすぐさま、フィールドの中央で整列する。
互いのチームが対面で向かい合う。
試合開始前と同じように、黒い山が桜城選手の前にそびえ立っていた。
だが、
「見事だ!桜城の騎士達よ!その手腕、その猛き意志の前に、儂らの不動は耐えられんかった。完敗よ!」
そう言って、主審が握手の合図をする前から、副部長の手をがっしりと握り、猛々しい笑顔を振りまく武田主将。
それを合図にして、冨道の選手達も両手を出し、桜城の選手の手を握る。
蔵人の目の前の女子達も、目を輝かせて蔵人の手を取った。
「凄かったなぁ、あんた!アタイ、見てて感動したよ!」
「えっ?ああ、それは、光栄です」
純粋な賛辞の言葉を投げかけられ、蔵人は少し躊躇してしまった。
ここ最近、女性からこのように見られる事が少なかったからね。
そう思っていると、手を伸ばした娘の両隣も、こちらに純粋な視線を向けて来た。
「あたしもね、あんな風に不動陣の上を跳ばれるとは思ってなくて、動けなくなっちまったよ」
「そうそう。動かない事が正義と思ってたけど、動ける盾ってのもカッコイイよな。今度、私も練習してみるつもりだよ」
「ありがとな!96番」
彼女達は、同じ盾の異能力者という事で、蔵人から何かインスピレーションを受けたみたいだ。
男とか女ではなく、同じ盾仲間として見てくれているのだな。
蔵人は、彼女達との間に壁がなくなったように感じて、とても嬉しく思った。
向こうの方では、武田主将と副部長が握手を終えて談笑している。
武田主将が鎧兜を脇に抱えて、部長に笑いかけていた。
よく日に焼けた娘だった。どことなく武田さんに似ている。
「見事よの、桜城。まさか儂らの不動陣が、地上の兵に敗れるとは思わなんだ」
「そちらも手強かったです。今回うちが勝てたのは、隠し球が上手く噛み合っただけですよ」
佐々木先輩がそう言うと、2人してこちらを見てくる。
…違いますよ?俺だけの功績じゃありません。桜城の先輩方が一緒に戦ってくれたから勝てたんですよ?
「隠し球か。まさか男でありながら、先陣を斬って我らに挑まんとするとは…」
あり得ないと笑いながら首を振る武田主将だったが、直ぐに表情を引き締め、拳を握る。
「いや、それこそが、儂らの敗因であるな。儂らは心の奥底で、油断しておったのやもしれん。男を入れる軟弱な学校になぞ、負けるはずがない。男などというか弱き生き物に、我らの不動が揺らぐはずがないと、端から高を括っておったのだ。我ながら情けない。どんな相手だろうと、決して奢らず、億さず、不動の心で受け止める。不動の精神が足りんかった。儂らの戦は、仕掛ける前から負けておったのだ」
「えっ、え~っと…」
若干引いている副部長。
1人で語りだした猛将に、何と言葉を掛けていいか分からない様子。
そりゃ、仕方ない。
でも、そんな事気にしないのか、武田主将は表情を崩し、高らかに笑う。
「ふっはっはっはっは!まっこと、良き戦であった。桜城の騎士達よ、黒の騎士よ。関東大会でまた、見えようぞ。では!御免!」
そう言って、相手チームは悠然とフィールドを去る。
その背中達に、悲壮感は無い。
あるのはただ、次の試合…戦に向けた闘志か。
時代錯誤の変わった武士ではあったが、根は真っすぐで良い人であった。それは、彼女の言動から嫌と言う程伝わった。
武田さんからしたら、苦手なタイプなのだろうがね。
冨道は本当に強かった。
不動陣の連携は早く機能的で、防御という面においては桜城の比ではない練度であった。
武田主将も凄い選手だ。
1人で桜城の先輩達を足止めし、尚且つ全体攻撃の手段まで隠していた。
Aランクがファランクスの要と言われるのも良く分かる試合であった。
もし、彼女達と次の関東大会で対戦したら、その時も勝てるのかは全く分からない。
蔵人達桜城の選手達は、その大きな背を見送りながら、手に汗を握った。
桜城の選手団がフィールドから退場し、選手控え室へと続く通路を進んでいく。
「やったよ!冨道に勝ったよ!」
「まさか勝てるとはね。何年振りだろう?去年は当たる事すら出来なかったもんね」
先輩達が、堪らずにと言った様子で、喜びを口にする。
「毎年ガチガチに固めて来るけど、今年はホントにヤバかったね」
「特に主将の武田さんね。地震攻撃とかマジ反則」
「飛翔系の異能力者がいない桜城にぶっささりじゃん。よく勝てたよね」
「それそれ!よく攻撃出来たよ、下村達。私は異能力発動どころか、前も見れなかったのに」
どうやら、あのフィールドで蔵人のサポートを見ていた人は少ない様だった。
多分、アクリル板で浮かせたから、観客からも何が起きているのかは分からなかったかもしれない。
でも、蔵人にとっては好都合で、寧ろそれを願っていた。
この冨道戦の後に2戦。更に関東大会、全国大会と、試合はまだまだある。
蔵人の異能力について、少しでも隠し通すことが出来れば、これからの試合も有利に立ち回れるだろう。
少しでも、手の内は隠すに限る。
「その後の武田さんもヤバかったんでしょ?あたし、山城から何か飛んできて、ベイルアウトしちゃったから知らないんだよね」
「私も。よくあの城を壊せたよね」
「佐々木先輩達がやったんでしょ?流石Bランクね」
秋山先輩達は、他の先輩達に何か言いたそうにしていたが、蔵人がお口にチャックを示していたので、とっても歯痒そうにしていた。
そんな風に、和気あいあいと桜城選手が通路を歩いていると、
「道を開けなさい!」
前方で、誰かが叫んだ。
その声に、先輩達は会話を止めて、一斉に声のした方を向く。
蔵人も、先輩達の間から、その集団の姿を捉える。
赤褐色の鱗の様な鎧を着た一団が、通路のど真ん中で仁王立ちになっていた。
結構広い通路で、桜城の選手団とすれ違って通る道幅は十分にある。
それが出来ないのは、鱗鎧の一団が堂々と道のど真ん中を闊歩しているからであり、その無駄な威厳を振りまくために、桜城に退けと言っているのだった。
その一団の先頭に居る小さな娘が、キィキィ声を張り上げる。
「聞こえないの?!早く通路の端に移動しなさいよ!こちらの御方を誰だと思っているの?天隆学園のエース、Aランク河崎美遊様よ!あんた達みたいなBCランクが道を塞いでいい御方じゃないの。分かる?」
部長達相手にキャンキャン吠えている彼女が手で示した先には、他の選手達よりもかなり豪華な作りをした鎧を着た少女が、詰まらなさそうに自分の髪の毛の先をクルクルと巻き取り、指遊びをしていた。
部長は、目の前の娘から目を離し、河崎選手に厳しい目を向ける。
「久しぶりね。河崎さん」
話しかけられた河崎選手は、鬱陶しそうに眼を上げて、半目で部長を見る。
「…どちら様かしら?」
「…桜城の、櫻井麗子よ。去年も一昨年も、顔は合わせているでしょ?」
ムッとする部長に、しかし、河崎選手は本気で分からなかった様で、思い出そうと視線を彷徨わせる。
そして、思い出したのか、その薄い唇を嘲笑に歪める。
「さくらい…ああ。筋肉ゴリラの金魚の糞ね。ゴリラさんはどうしたの?もしかして、亀との試合で負傷したのかしら?あはははっ!防御しか出来ない無能集団に負けるなんて、本当に桜城は無様ね!あはははっ!」
状況的に、筋肉ゴリラというのは、恐らく美原先輩の事だろう。
そして、金魚の糞と言うのが、部長。
亀は…冨道学園の事か。
「だ、れ、が、ゴリラですって!」
部長が、堪らず声と拳を上げる。
いや、怒る部分そこなんだ。
自分のことよりも美原先輩のことに怒る。
美原先輩と付き合っているって言うのは、確定事項らしいな。
俺だったら、冨道を亀呼ばわりした方に憤りを感じているのだが。
蔵人はそう、心の中で憤慨する。
「麗子!ダメだって!」
「部長!天隆に手を上げたら、出場停止ですよ!?」
部長の上げた拳は、両脇の先輩方が何とか抑え、そのまま通路の端に移動させた。
蔵人達も、それに従う。
ここで揉めるのは得策ではないからね。
桜城選手が退いた中央を、悠然と通る天隆選手団。
よく見ると、鱗鎧の背中には羽根の様な物が付いている。
河崎先輩の背中には、虹色に輝く大きな翼が。
どうも、龍をイメージしたユニフォームらしい。
手の込んだ作りの鎧。
これが、WTCで噂になっていた河崎重工の最新異能力装備だろうか。
通り過ぎた河崎選手達の会話が、蔵人の耳に届く。
河崎選手が、小さな娘を見下ろしている。
「お前、ゴミを退かすのにどれ程時間を掛けているの?」
「河崎先輩、ごめんなさい。わ、わたし、頑張っ」
パシンッという、乾いた音。
「私に口答えするんじゃないの。それに、お前Bランクでしょ?Bランクが私を何て呼んだの?」
再度聞こえる、乾いた音。
「…か、河崎様。ご…申し訳、御座いません」
「いい事?私とお前達とでは、立っている場所が違うのよ。Aランクは、全てにおいてお前達の上の存在。天隆ファランクスは、私が居てこそ成り立つチーム。お前達BCランクはただの数合わせ。私の為に、少しでも役に立てる様に奉仕する働きアリよ。その事、肝に銘じなさい」
「「「はい!」」」
天隆選手団が一斉に声を上げ、静かに通路の向こうの方へと消えていった。
うわ。恐ろしい。
天隆に入っていなくて良かった。
蔵人は心底そう思った。
しかし、Aランクというだけで、こんなパワハラがまかり通っていると言うのは、やはり魔力絶対主義が異能力世界の根底に根付いている故なのだろう。
高ランクは偉く、低ランクは従えといった思想。
特区外でも少しはあったが、こうもあからさまなのは初めて目にしたので、少なくないショックと、拳の疼きを覚える蔵人であった。
冨道戦も勝てましたね。
今回は比較的簡単にAランクを倒せた模様。
「他の者達が居たからな。あ奴1人では、果たして城を攻めきれたかどうか」
そして、決勝の相手との邂逅。
天隆も厄介そうですね。
「龍とは誇り高い生き物だからな。だが、その誇りは、確かな実力があるからこそ生まれるのだ」
果たして、桜城の運命や如何に…。
イノセスメモ:
桜城VS冨道。 桜城領域:69%、冨道領域31%。
試合時間9分07秒で、冨道学園側の棄権により、桜城側の勝利。
準決勝進出決定。