52話~君達は俺の友人だ~
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昼休み。
蔵人とその班員達は、何時ものようにお昼のお弁当を教室で広げて、楽しく雑談に興じていた。
今日の話題は、同学年の生徒について。
最初は、この学年に高ランクが何人いるか、熟練ジャーナリストの若葉さんから報告が上がる。
「私の情報では、Aランクは4人。その内男子は1人で、これは皆もご存知、蔵人君の弟さんね」
「まぁ、戸籍上は兄なんだけど、本人が俺を兄と呼ぶから、何故かそうなっているんだ」
蔵人の補足に、若葉さんが頷く。
「他の女子3人は、既にシングル部とチーム部に入っていて、九条さんはファランクス部にも兼部しようか迷っているらしい」
若葉さんの耳より情報に、蔵人が食いつく。
「そいつは良い。うちは高ランクが不足しているからね」
蔵人の言葉に、西風さんも頷く。
「今、ファランクス部でAランクは3年生の美原先輩だけだもんね。Bは鈴華ちゃんと早希ちゃんがいるから、なんとかなりそうだけど、もしAランクが入ってくれたら、僕らの代は安泰だね」
西風さんの言葉に、蔵人も同意する。
「そうだね。良し。早速、放課後に九条様の所行って、最後のひと押しするぞ、西風さん」
「ええっ!?それは…ダメだよ。本人が決める事だし、そもそも、僕らが行った所で、逆に入らなくなっちゃうかもだよ」
西風さんの言うことにも一理ある。
ここは、本人の意思が向く様にするしかない。
「それもそうだな。じゃあ俺達は、九条様が入りたくなるくらい、部を盛り上げるか!」
「う〜ん、でも、まだ5人しかいないし、ミニゲームもまともに参加出来てないしなぁ」
やる気溢れる蔵人に対し、西風さんはあまり乗り気では無さそうだ。
ここで、何弱気になってる!みたいなパワームーブは厳禁。1人で熱くなって、部を引っ張ろうとすると、まだ温まっていない部員との間に溝を作ってしまう。ここは、ゆっくり彼女達のボルテージが上がるまで待つのが吉。
「まぁ、そこはぼちぼちやろう。それで?若葉さん。Bランクの意向はどう?」
蔵人が水を向けると、若葉さんの顔が生き生きとする。
「1年生のBランクは計19人。4人が男子で、1人はサッカー部に、もう1人はバスケ部、後の2人は吹奏楽部に入るみたい」
吹奏楽部と聞いて、つい林さんの方に視線を向ける蔵人。彼女は聞き役に徹していたため、急に自分に注目が集まり、少し驚いていた。
「えっ、あ、な、なに?」
「ああ、ごめん。そっちの部活はどんな雰囲気なのかと思ってさ」
蔵人の問に、林さんは小さくウンウンと頷いて、小声で話し出す。
「えっと、雰囲気は、良いよ。まだ正式に入る人は数人だけど、多分、今来ている人達は、そのまま入ると思う。その、誰が何ランクかは分からないんだけど、男子も女子も、優しい人が多いから、今は少なくとも、楽しい、かな?」
吹奏楽部はどうも、運動部以上に異能力の使用制限があり、使う人は殆どいないらしい。使っても聴覚強化とか、間接的なものだろう。
「ねぇ、それってさ、付き合うとかっていう話、あったりする?」
本田さんが、堪らずといった感じで、林さんに切り込んだ。
林さんの顔が、少し赤くなる。
「えっと、表立ってはないんだけど、先輩達の間では、何組かカップルが出来てるみたい。練習終わりとかに、一緒に帰っているグループとか、見かけるし」
「うわぁあ。いいなぁ」
林さんの言葉に、本田さんが本音をぶちまける。
西風さんも口には出さないが、羨ましそうな顔をして、こっちを見ている。
そんな顔をしても、一緒には帰れないぞ?2人乗りは…いけるかもな。
思案する蔵人の横で、本田さんは完全に乙女モード突入したらしく、息巻いて林さんに質問を迫っていた。
「ねぇねぇ!かっこいい男子とかいる?」
「う〜ん…相島さんとか、岩本先輩とかは人気あるみたい。クラスで大変みたいな会話してたから」
「林さんも男子と会話するの?」
「えっと、同じパートの人とは、するけど、でも部活の事だけだよ」
「でも良いじゃん。そうやって男子とおしゃべり出来るだけで」
その本田さんの言葉に、
「ちょっと待って」
蔵人が声を上げる。
「俺も君達と喋っているんだけど?」
その蔵人の指摘に、目を丸くする本田さん。
「あっ…」
「あっ、じゃない!俺の存在意義は!?俺も取りあえず男なんだけど!?」
蔵人がそう嘆くと、班の全員が笑った。いつも無表情の白井さんは、頬を膨らませてリスみたいに。林さんも、俯いているが肩を小刻みに跳ねさせている。
本田さんも、涙を浮かべながら笑い終わると、
「違うよ、蔵人君。そうじゃなくて、部活でもお話できるのが、良いってことで」
そう言って弁解してきた。
まぁ、男として見てなくても構わないのだが。
蔵人もニヒルに笑う。
「分かっているさ。寧ろ、こうやってみんなで笑い合える方が、俺は断然”好き”だよ」
蔵人はそう言いながら、目の前の彼女達に笑顔を送り、周囲に注意を配る。
こちらに悪意を送り付けていた、彼女達に。
蔵人が好意的な発言をした瞬間、こちらに向かっていた嫌な視線は一気に薄まっていく。
蔵人は、本田さんの発言によって、明らかにクラス中の女子達から悪い感情を向けられているのを感じ取った。パラボラ耳には、小さな舌打ちもいくつか届いていたし。
それは何も、本田さんの発言が全ての元凶と言う訳ではない。彼女達の敵意は、蔵人がこの席に座った瞬間から生じていた。本田さんの失言は、それを顕著化させたに過ぎない。
「す、好きって、蔵人君」
西風さんが、顔を赤くして慌て始めた。
「そ、そんな簡単に、そんな風に言ったら、危ないよ?その、ほら、勘違いする人もいるし」
「それは済まない。では、掛け違いのないようにハッキリ言おう。君達は俺の友人だ。かけがえのない友だ。君達が笑えば俺も嬉しい、君達が悲しめば俺も苦しく辛く感じる」
だから、彼女達に手を出すんじゃねぇぞ?
蔵人の内なる憤怒は、ちゃんと周囲にも届いたみたいだ。最後まで付きまとっていた嫌らしい視線も無くなった。
代わりに、目の前の娘達が赤面してしまったが。
蔵人はこっそりと教室の中に視線を這わせる。そこには、鈴木君も佐藤君の姿も確認できなかった。
蔵人は、彼らが昼休み開始時に席を立つのを見ている。バスケ部という単語を呟いたのも聞いている。
恐らく、彼らは部室で昼食を摂っているのだろう。
今、この教室にいる男子は、蔵人と渡辺君、そしてDランクの吉留君だけ。その渡辺君は、ステルスのプロなので、蔵人ですら探しきれない。
実質、教室にいるCランク男子は蔵人だけであり、それをこの5人が独占している。
クラスの女子達はそのことに、浅くない嫉妬心を抱いてしまっているのであろう。
蔵人は、こんなクラスの状況に今日気付いたが、若葉さん曰く、こんな状態が先週中頃から始まっているのだとか。
蔵人と話したくても話せない彼女達からしたら、さっきの本田さんの冗談はかなり危ない。火に油である。燃え広がらない様、蔵人が彼女達のやり取りを好意的に捉えていることを、周囲にしっかりとアピールしないといけない。
しかし、安綱先輩に言われてやっと気付いたのだが、入学当初と比べて、クラスの状況は随分と変わっているみたいだ。
気付かなかった先週までは、なんていいクラスと思っていた。
今思えば、なんと呑気でボケた感性だと、我ながら呆れる。
これは、気を引き締めねばなと、蔵人は周囲に気を配るのだった。
放課後。
部活に行く前に生徒会室へ寄ったが、安綱先輩は既に部活へ赴いた後であると、生徒会書記の女子生徒が教えてくれた。落ち着いた見た目の娘だが、胸元のブローチがやけに目立つ。ユリの花かな?これが生徒会の目印なのだろうか?
ここに安綱先輩がいないとなると、今日は会えないだろう。先輩が所属している部活はシングル部なので、練習中にお邪魔は出来ない。他校のスパイ対策や練習の邪魔になるとか、色々と理由はあるが、部外者は一切入れないので、蔵人は直接情報提供する事を諦めた。
約束通り、部員の定員割れの理由を若葉さんから教えてもらったので、それの報告をしたかったのだが、仕方がない。
代わりに、先輩宛に手紙をその場で書いて、書記の人に渡した。内容を読んで、少し訝しむ様子の彼女だったが、最後には安綱先輩に渡す約束をしてくれたので、蔵人はお礼を言って部活に向かった。
ただ、書記の人が先輩へ手紙を渡すかは、蔵人は自信が無かった。
彼女、蔵人を見た瞬間に眉を顰め、安綱先輩に会いに来たと知ったら、殺気にも似た視線を蔵人に向けていた。やり取り自体はスムーズに行ってくれていたが、彼女の笑顔は上辺だけなのが何となく分かった。
もしかしたら、あの手紙はそのまま捨てられるかもしれない。
だが、まぁ、問題ないか。
蔵人は、考えを改める。
元々は蔵人が疑問に思っただけの案件であり、結局は身内が原因。それに、影響は徐々に薄くなるという予報であったので、また先輩にあった際に直接報告しても、遅くはないだろう。
そう思い直してファランクス部の訓練棟に入ってみると、既に影響が薄まっているのを実感できた。
見学者席に、多くの女子生徒が座っていた。
1、2、3…11人以上いるな。目が滑って数えきれない。今も1人、新たに席に着く娘達がいる。
これは、期待大だな。
蔵人達は、何時も通り基礎練から入っていた。
いつも通りのダッシュ練習から始まり、同じような筋トレメニューをこなす。応用練習は日によってメニューを変えているが、基礎練習のメニューは殆ど固定されている。
訓練内容を考えるべき顧問が居ないので仕方がないのだろうが、こうも同じ部位を連日鍛えていても、筋肉の成長はそれ程見込まれない。寧ろ、負荷をかけ過ぎたことで故障や怪我に繋がるかもしれない。
そう理解していても、蔵人は声を上げられないでいた。入部したての男が何を進言したところで、説得力がないからだ。
蔵人は、せめて故障だけはしないようにと、訓練後の整理体操は入念に行うことにしていた。
決して、準備運動でストレッチなんかはしないぞ。
そんなことを憂いながら、蔵人が練習の合間で小休止を取っていると、2階席の見学者席から声が響く。
「おい!そこの!そこの男子!」
男子と言われ、近くには蔵人しかいなかったので、声のした方を見上げる。すると、茜色の長髪をツインテールにした女子生徒が、2階の手すりから身を乗り出してこっちを見ていた。
危ないな。
「僕ですか?」
「そう!君だ!君は1年なんだって?なのになんでもう練習しているんだ!?」
彼女は少し乱暴な言い方をするが、でも目は輝いているから、悪気がある様には見えない。
蔵人は、体験入部期間でも入部届けを出せば練習に参加出来る事や、この周りの娘達も1年生である事を手短に教える。
すると、2階の彼女は更に身を乗り出してきた。
おーい。落ちるぞ?
「なに!?そうなのか!?じゃあ私もやりたい!入部届けは何処にあるんだ!?」
知らんがな。と言いたい蔵人だったが、グッと我慢する。
「先週末に配られませんでした?4月末までには提出するよう、各クラスで説明があったと思うのですが」
「ああ、あれか!あれは…そう!紙飛行機にして遊んでたら、雪花に踏み潰されたんだ!」
それこそ知らんがな!
あと、『せっか』とは誰なの?
「雪花は私の妹だ!ついでに、私は祭月。北岡祭月だ!」
いつの間にか、蔵人は思っていた事が声に出てしまっていた様だ。それでも、蔵人の言葉に機嫌を損ねる様な様子もなく、夏の日差しの様に輝く笑顔で返してくる北岡さん。いい子なんだろうけど、何でかな、ちょっと疲れるわ。
蔵人が少し疲弊していると、部長が心配して来てくれた。
「巻島!もう練習再開するわよ!何してるの?」
助かった。
蔵人は部長の元に駆け寄り、北岡さんを指して話を振る。
「部長、入部希望者があそこにいます。北岡さんと言うらしいので、後のご対応お願い出来ますか?」
そう言うと、蔵人は部長の返事も待たずに練習へ戻る。
残された部長は、「えっ、ちょっと」と言いながら、蔵人と2階席に視線をさ迷わせた。
蔵人が基礎練に戻って30分後。
蔵人達が練習の合間で水分補給をしていると、とてもいい笑顔の部長がやって来た。部長の隣には、トレーニング用ジャージに身を包んだ北岡さんがいた。
部長が、その満面の笑みで蔵人を見る。
「じゃあ、後は巻島君を手本に練習に参加してね。巻島リーダー。お・ね・が・い・ね」
そう意味深に言い放ち、部長は去っていった。
完全に、さっき部長に押し付けたのを根に持っているな。しくじった。
「おお!さっきの男の子だな!リーダーだったのか。よろしくな!」
北岡さんが、大きな声で挨拶をしてくる。元気が有り余っている様だ。男だからと突っかかってこないし、素直そうである。チームの雰囲気を良くしてくれそうだ。
「よろしくお願いします、北岡さん。暫定ですけど、リーダー役の巻島蔵人です」
「よろしく!あ、私の事は、祭月でいいよ。姉妹多いから、そっちの方が分かりやすいんだ」
なるほど。それは共感できるな。
「では祭月さん。僕も蔵人でお願いします。同学年に兄もいますので」
「おう!よろしくな、蔵人!」
そうして無事に新入部員と打ち解けた所で、練習再開!
…出来なかった。
祭月さんの様子に、鈴華がグイッと前に出てきた。
「おい、新入り。いきなりあたしらのボスを呼び捨てたぁ、いい度胸じゃないか」
ボスってどう言う事!?
蔵人が突っ込もうと口を開きかけると、その前に横から伏見さんが現れて、吠える。
「せや。カシラはこう見えて、めっちゃ強いんやで。舐めてかかってると、痛い目見るで」
めっちゃメンチ切っている伏見さんだが、それってブーメラン発言じゃない?経験者は語るって奴かな。
兎に角、こんなしょうもない事でいがみ合っても仕方がない。蔵人は2人と祭月さんの間に入って、鈴華達と対峙する。
「こらこら。入ったばっかの娘をいじめちゃダメだって。俺の呼び方は、蔵人でもリーダーでも良いから、仲良くしてくれ」
そう言うと、鈴華と伏見さんからは少し威圧が薄まった様に見える。でも、こちらに視線を送って来る2人の顔には、まだ納得していなさそうな色が出ていた。
「でもよぉ、ボス」
「舐められっぱなしていうのはアカンで、カシラ」
蔵人は、いつの間にか鈴華まで変な呼び方を始めたことに、ため息を1つ着く。
「なんで鈴華まで変な呼び方を…。まぁ、それは後で議論するとして、とりあえず練習に戻るよ」
既に部長が遠目にこちらを伺っているので、そろそろ動き出さないと雷が落ちる。
蔵人は歩き出しながら、後ろの祭月さんを振り返る。
「今から階段ダッシュだから、とりあえず我々に着いてきて下さい。途中で無理そうなら、脇で休んでくれて良いですから、無理しない様にお願いします」
蔵人がそう言うと、分かってなさそうな顔で、「よし。任せろ!」と頷く祭月さん。
蔵人が頭を抑えていると、すぐ横の鈴華が振り向く。
「おい、新入り。ちゃんと着いて来いよ。ボスは無理だろうが、No.2である、このあたしに着いて来られたら、まぁ認めてやろう」
何を偉そうに。
そう言おうとしたら、また伏見さんに先を越される蔵人。
「何言うとんねん」
おお、珍しいな。最近はちょっとアホの子なのかと心配していた伏見さんが、まともに突っ込んでくれた。
蔵人はそう思って、伏見さんを援護しようとしたが、
「カシラの右腕はウチや。鈴華はこの間の応用練習で、へたばってたやないか」
どうやら違った様だ。伏見さんはやっぱり、ちょっとアホの子だった。
「なんだと!?早紀なんて、ボスにボッコボコにされて、泣きじゃくってた癖に」
「泣いとらんわ!ちょっとダウンしただけやろ!」
「ちょっとねぇ。じゃあ、勝負しようぜ。このレースで勝った方が、ボスの右腕、No.2だ!」
「望むところや。負けてもイチャモン付けんなや」
いや、鈴華も伏見さんも同レベルか。
蔵人は制御不能になった2人から視線を外して、同じ様な顔で見ていた西風さんと鶴海さんに視線を送る。
「済まないけど、祭月さんは2人が見ててくれる?」
そう言うと、2人とも頷いてくれる。
「分かったわ」
「僕も付いていけるか微妙だけど、出来るだけ気にかける様にするよ」
良かった。2人はまともで。
蔵人は、祭月さんにも2人に着いていくように言おうとして後ろを振り返ったが、祭月さんの姿がない。
あれ?何処行った?トイレかな?
そう思っていると、いがみ合っている2人の方から祭月さん声が。
「そうか!つまり、2人に勝てば、私がNo.2になれるんだな?」
「なんだとぉ」
「おい新入り。でかい口叩いとると、後で泣きを見るで」
何故か、再び邂逅する3人。
「ふっふっふ。望むところだ!」
「ほぉ?ええ度胸やないか。いっちょ揉んだるわ」
「よっしゃあ!新入りも早紀もまとめてぶっ潰す!」
なんかあの3人、同じ匂いがする。
もしかして、ファランクス部に入る人って、ああいう人ばかりなのか?そうだとしたら、西風さんや鶴海さんって、凄く貴重な常識人なのかも。
蔵人は若干疲れた顔で、隣の2人を見る。
「2人は、そのままでいてね」
そう言う蔵人を見上げてから、2人は困った様に顔を見合わせるのだった。
「こういう奴らを何というのだったか…ああ、そうだ。三バカトリオだったな」
ダメダメ!そういう事言っちゃ。
祭月さんは、元気のある、良い子…ですよ。
「こっちを見て言え」
イノセスメモ:
・生徒会書記のブローチ…百合の花。どこかの所属を示すブローチ。しかし、安綱さんは着けている記録が無いのだが…?
・北岡祭月…??キネシス。元気な彼女に似合いすぎる能力である。4人姉妹の3女であり、姉妹の仲は悪くない。学力については…。