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37話~ももももも、申し訳ございません!~

ご覧いただき、ありがとうございます。

ご評価、ブックマーク、良いねを頂き、大変感謝しております。

感想も頂き、大変嬉しかったです。

ありがとうございます。

頼人に無視されたことで、意気消沈していた蔵人。

だが、教室に戻ると、西風さんが後ろの席から手を振ってくれた。

癒される~。


少し回復したので、蔵人はお隣さんと交流を深めることにする。

本当は西風さんとも深めたかったが、彼女も両隣の娘とお話中であったのだ。


「巻島蔵人です。よろしくお願いします」

「あっ、うん」


左の娘は蔵人を横目でチラリと見て、直ぐに目線を明後日の方向に投げる。

蔵人をDランクと思っているようだ。申し訳ない。

めげずに、もう一人の方にも挨拶する蔵人。しかし、


「よろしくね!私は若葉。望月若葉(もちづき わかば)だよ!」


右隣の娘は、とても好意的に接してくれた。春の晴れ間の様な暖かい笑顔と、後ろで結んだポニーテールがとても可愛らしい。

蔵人は先生が来るまで若葉さんと話し込んだ。


若葉さんはカメラが好きで、小学生の頃はちびっ子記者クラブなる組織の編集長をしていたらしい。彼女の異能力はサイコキネシスで、細かい作業…機械のような複雑な物を分解したり、組み立てたりするのが得意らしく、天職は記者だと思っているらしい。


それ故だろうか。蔵人から情報を聞き出すのが上手い。

少しの時間だったが、蔵人が生まれてから小学1年生のDランク戦までの話をついつい喋ってしまった。


「凄いね!シールドって完全な前衛サポート型なのに、それで優勝するなんて。ねぇ、その技見せて貰えない?」

「うん。良いけど、前衛サポート型って?」


いつの間にか、蔵人も若葉さんも、タメ口で話すようになっていた。


「ああ、それはね」


若葉さんが何か大事な解説をしてくれようとした時、先生が入ってきて、楽しいお喋りタイムは御預けとなってしまった。

先生は幾つかの諸注意をした後、皆に自己紹介を要求した。前列一番右の娘から立ち上がって挨拶する。


「足立水咲です。ランクはCで、駒場学園初等部から来ました。アクアキネシスを使います。水泳が得意です。よろしくお願いします」


名前、ランク、出身学校、能力、特技か。

蔵人は自分の番が来るまでに、何を言うか考え始める。

聞いていると、特技の所は特に言う必要も無さそうだ。人によっては、親の職業や、自分が入りたい部活、好きな芸能人やプロ異能力選手を紹介する子がいたりと様々だ。


そして、蔵人の番となる。

さて、どんな非難が投げかけられるのか…。


「巻島蔵人です。Cランクで」

「「ええー!?」」


女子生徒達の叫び声で、蔵人の自己紹介は中断される。

やはり、みんな蔵人をDランクと思っていた様だ。

紛らわしくて済まない。

蔵人は、左隣で目を丸くしている娘にも、心の中で謝る。


「やはり、ネクタイの色は変えた方が良いでしょうか?」


先生に問うと、先生は曖昧な笑顔を浮かべて、縦とも横とも取れる首の振り方をする。

蔵人は後ろを振り向く。


「ごめん、鈴木君。やっぱりネクタイ貸してくれ」

「あいよー」


鈴木君が、ネクタイを丸めてこちらに投げてくれた。

なかなかの投球力だが、うん、青と白のストライプ柄のネクタイはかなりシワシワになっている。カバンの底で相当眠っていたご様子。

そうして、無事にお色直しと自己紹介を終えた蔵人は、席に着く。

でも、やっぱり落ち着かないな、この色。



クラス全員の自己紹介が終わる。と、同時に、今日のカリキュラムも終了だ。

今日は入学式と簡単なオリエンテーションだけとなっており、今の時刻は昼前。このまま帰宅しても良いし、学食やお弁当で昼食にしても良いそうだ。


因みに、自己紹介で分かった事柄は次の通り。

このクラスは総勢31名。女子26名、男子5名。女子はBランク2人、Cランク24人。男子はCランク4人、Dランク1人だ。もう1人の男子は渡辺君と言うらしい。

女子の中に華族のお嬢様は数人居り、男子は蔵人と同じ一般家庭出身の子ばかりであった。お嬢様と言っても、広幡様レベルのお嬢様ではない。蔵人も知らない華族の分家レベルだ。


「ね、ねぇ。あの、巻島君?」


蔵人が今日の自己紹介を復習していると、左隣の娘が、おずおずと蔵人に話しかけてきた。

ええっと…名前なんだったっけな。確かサイコキネシスの娘だったと思うのだけれど…?

復習の効果が、全く発揮されない蔵人である。


「さっきはごめんなさい。折角話しかけてくれたのに。私、他のこと考えてて。本田彩花(ほんだあやか)です。その…よろしく…してくれたら、嬉しいです」

「こちらこそ。紛らわしくて済みません、本田さん」


自分から名前を復唱してくれるとは、優しい子だ。

蔵人は安心して、軽く頭を下げる。すると、彼女はとても嬉しそうに笑みを浮かべて、


泣いた。


「えっ?」


ぽろぽろと、目から頬を伝い、ぽつぽつと彼女の手に落ちるのは、涙以外の何物でもない。


「ええっ!?」


なんだ?何が彼女をそうさせる!?

俺か!?


「本田さん?ごめん。俺か?俺が何か言って…」


分からん!何を踏んだ?地雷原どこぉ!?

蔵人は、完全にテンパってしまった。

そんな蔵人に、本田さんは口を両手で押さえて、


「Cランクの男の子が、私に、こんな、優しく…!?」


そう言った途端、ガバッといきなり立ち上がり、


「ごめん、なさい。ちょっと」


と言って、何処かに走り去ってしまった本田さん。


これは…追いかけた方が良いのか?いや、彼女は泣き顔を晒したくなくて席を立った可能性が高い。であるならば、追いかけずに待った方が良いのだろう。だが、蔵人も次の予定がある。慶太と、何よりも頼人に会わねばならない。


本田さんが何に対して激情を抱いたのかは、イマイチ掴めない。ただの挨拶だけで、泣かれたことは他世界や特区外では無かった。ということは、特区特有の理由があるのではないだろうか。

そう思い、物知りそうな若葉記者を頼ろうと、彼女の席を振り返ると。


もぬけの殻だった。


なに?何処に?

そう思って辺りを見回すと、丁度教室から出ようとしている彼女と視線が合った。蔵人の視線に気づいた彼女は、サッと片手を上げて、颯爽と出ていってしまった。

逃げたか?いや、違うな。彼女のさわやかな笑顔は、全く悪びれた様子がなかった。つまり彼女にとって、本田さんが泣いたことは問題にならないという判断なのか?

余計に分からなくなった蔵人は、西風さんに助けを求めた。すると、


「そりゃあ、しょうがないよ。Cランクの男子に話しかけられたら、嬉しくて舞い上がっちゃったんだと思うよ」

「そう、なのかい?」


蔵人は、イマイチ、いや、イマゴくらい納得できず、聞き返してしまった。

何せ、Cランクというだけで、特段イケメンでも有名人でもない人間に話しかけられたくらいで、泣きはしないだろうと思ってしまうから。

だが、


「そりゃそうだよ。僕だって、巻島君が最初からCランクって知ってたら、簡単に話しかけられなかったよ」


彼女の可愛らしくも真剣な顔に、嘘偽り無いことは一目瞭然だ。

だが、やはり理解が及ばない。

何故、ランクが1つ違うだけで、これ程までに対応の差が生まれてしまうのだろうか。たかが魔力に、そこまでを分かつ力があるのだろうか。


蔵人は視線を迷わせ、西風さんの両隣に座る娘を見る。右側の子は髪の色素が少し薄めで、肌が白い娘だ。蔵人をぼーっと見上げている。彼女からは、あまり蔵人の事を特別視している様には感じ取れない。


左側の子を見てみる。髪の色は西風さんと同じこげ茶色。顔は…分からない。彼女は机に突っ伏しており、ブルブルと体を震えさせている。寒いのか、怖いのか。もしも怖いなら、男性恐怖症だろうか?あまり話しかけるのは可哀そうだ。

結局、分からない蔵人は、西風さんを頼ることにした。


「ごめん。今から人と会わないといけないから、本田さんが戻ってきたら、また明日と伝えてもらっていいかな?」

「うん!全然いいよ!」


二つ返事で頷いてくれる西風さんに感謝しながら、蔵人は教室を出るのであった。

早くしないと、頼人も慶太も帰ってしまう。




早速、蔵人は1組に顔を出す。こちらも教室の作りは一緒。やけに髪色が明るい人が多い事に、蔵人は驚きを隠せない。

以前頼人から聞いた、髪色が明るい程(黒色から離れている程)ランクが高いという法則。その法則に則って見てみると、今この教室にいる数人の女子生徒は、かなりの高ランク揃いなのだろう。

その中でも特に2人だけ、外国人と見まごう程の金髪と白髪の娘がいる。外国人じゃないよな?瞳は黒だし。


「あの、済みません」

「えっ、あ、はい!」


蔵人が、近くを通りかかった女子生徒に声をかけると、彼女は蔵人の顔を見て目を開き、ネクタイを見て更にビックリした顔を蔵人に晒しながら、元気に返事を返した。


「このクラスに巻島頼人はいますか?いたら呼んで頂きたいのですが」

「えっ、ら、頼人様ですか!?」


女子生徒があまりに驚いて、悲鳴に近い声をあげた。それを聞いた金髪の女子生徒が振り向き、こちらに値踏みするような視線を浴びせながら、ゆっくり近づいてきた。


あ、この娘、新入生代表の娘だ。


「何事ですの?」


ですの、だと?お嬢様言葉なんて広幡様以来だ。

蔵人は自然と身構えてしまう。


まさか、広幡様並のお嬢様という事は無いだろうが、彼女の髪色は見事な金色。その髪は胸元まで伸び、それを軽くカールしている。縦巻きドリルという奴だな。

ドリルヘアとは、この娘は相当高いランクの娘でありながら、性格は良い子の可能性が高い。

ドリルは正義だからね。


「え、えっと、この方が...」


最初に対応してくれた女子生徒は、金髪ドリル様を怖がっているようで、蔵人を示す手が震えている。

これは、引き継いでやった方がよさそうだ。

蔵人はそう判断し、助け舟を出す。


「巻島頼人に会いに来たのですが、お取次をお願いできないでしょうか?」


すると、金髪ドリル様は目を窄め、蔵人を睨む。


「例え男子と言えど、頼人様を呼び捨てとは、どういう了見ですの?」


彼女は、どうやら頼人に様を付けない蔵人に不満があるようだった。

同じ学校の、同学年の生徒に様を付けることを強要するとは、どういう事だろう?彼女の家柄は、巻島家よりもかなり下の位置にあるのだろうか?いや、下というより…。

そこで蔵人は、1つ思い当たる。


「あ、もしかして、頼人のボディーガードの方ですか?」


流子さんが雇った護衛であれば、まだ話が分かる。守るべき主を呼び捨てにしている為に怒っている。そう仮説した蔵人だった。

だが、


その瞬間、何かが途切れる音がした。

プツンっと、糸が弾けるような音。

いや違う。

切れたんじゃない。キレたんだ。


蔵人が状況の理解が出来た時には、もう遅かった。

目の前には、頬を高揚させ、殺気を含んだ色で蔵人を見る、黄金の般若。


「私を、あのようなハイエナ共と!」


威圧感。

彼女の魔力が、動く。


まさか、校内で決闘する気か!?

授業や正式な申請がある以外、もしくは事件性のある事象以外での異能力での攻撃は、校則で制限されている。生徒手帳にも書いてあった校則。それを犯すほどの怒り。

金髪般若様の動きは止まらない。手には既に、凝縮された金属の拳。

ゴルドキネシスか!


金髪般若様は、無言でそれを振りかざし、蔵人に振り抜く。

ただの張り手だったら、タダでくらってやるつもりであったが、こいつはそうもいかない。喰らった瞬間、蔵人は肉片となって散り散りになるだろう。

それはご免被る!


蔵人は、瞬時に盾を生成、合成、生成、合成し、魔銀盾を作り出し、更に拳分の大きさまで圧縮させる。白濁した色の盾は、光を乱反射する盾となり、それを拳に張り付けて、轟音で襲い来る金色の拳を迎え撃つ。


ガギンッ!!


教室の入口で、金属同士が奏でる不協和音が教室中に響いた。

蔵人の盾は…砕かれてない。相手のもだ。

拳と拳で鍔迫り合いをする2人。

そのことに、蔵人は目を見張る。


蔵人は男で、筋トレこそ本格的に開始していないが、それなりに鍛えている。なのに、相手は1歩も引かない。華奢な体でも、蔵人に対抗している。

なんという事だ、これが特区の力なのか。


そう驚いたのは、向こうも同じであった。


「あ、貴方、なんで、私の攻撃を...!」


金髪ドリル様は信じられないと、蔵人と同じくらい目を見開く。

互いに互いを驚愕のまなざしで見つめ合う、不思議な瞬間。


その時間が、彼女を冷静にさせたのか、異能力を解除する金髪ドリル様。

蔵人もそれに合わせて解除する。


まさか、今出来る最大の硬度である金剛盾を使う事になるとは。

蔵人は冷や汗を流しながら、相手の力量を見積もる。


「貴方、何者?本気では無いにしても、この私、九条薫子(くじょうかおるこ)の、Aランクの拳を止めるなんて。本当にCランクなの?」


金髪ドリル...九条さんが蔵人のネクタイを訝しそうに見つめながら、そう言った。

やはり、Aランクだったか。もしも魔銀盾で迎撃していたら、今頃右手はペシャンコになっていただろう。

蔵人は背筋が冷たくなった。

また同時に、嫌な予感も頭を過ぎる。


九条って、まさか”あの”九条家ではないよな?


「私は巻島蔵人と申します。正真正銘のCランクでございます。失礼ですが貴女様は…」

「まき、しま!」


蔵人が相手の素性を確認しようとしたところ、しかし九条さんは、巻島の部分に過剰に反応して、蔵人の言葉をぶち切った。


「申し訳ございません!」


九条さんの頭が、勢いよく振り下ろされる。


「貴方が、いつも頼人様が仰っていた兄君様とはつゆ知らず、このような事を!誠に申し訳ございません!」


壊れた水飲み鳥の様に、何度も最敬礼をする九条さん。

この様子を見るに、先ほどの心配は要らないのかな?

何処か安心する蔵人だったが、目の前の見事な金髪が目に入り、慌ててそれを止める。


「頭を上げてください、九条さん」


別に謝って欲しいわけじゃないし、Aランクと拳を交えるなんて、とても貴重な体験が出来た。感謝しているくらいである。

それを九条さんに伝えると、少し惚けた顔をした後に、我に帰ったのか、頬を染めて顔をあげた。


「申し訳ございません。(わたくし)とした事が、少々取り乱してしまいましたわ」


うん。少々ね。


「それで、”お義兄さま”は頼人様に何かご用事があったのでしょうか?」


あれ?今「おにいさま」の発音が変だった気がするぞ?気のせいか?

そう思いながらも、蔵人は小さく頷く。


「ええ。まぁ、用事って程ではなかったのですが、ちょっと彼に確認したいことがあった為、こちらに寄った次第でして」

「まぁ、そうでしたの」


そう呟く九条さんは、少し眉を寄せて悲しそうな顔をする。


「折角お義兄さまがいらっしゃったというのに、残念ですわ。頼人様は既にお帰りになられたそうです。私も一目お会いしたかったので、このクラスに赴いたのですが」

「そうなんですね」


既に帰っていたか。若葉さん並の早さだな。

あいつは本当に、俺を避けているのかもしれない。

蔵人の不安は、更に大きくなった。昨年の夏に合宿をしてからの半年の間に、何かあったのだろうかと。

そんな蔵人の様子を見てか、九条さんが提案してきた。


「もし宜しければ、私と一緒に巻島本家に参られますか?今なら、帰宅の途中でお逢い出来るかもしれませんよ?」

「えっ?九条さんも、巻島本家にご用事が?」


巻島本家はそう易々と立ち寄れる場所ではない。それこそ、年末年始の宴に呼ばれでもしなければ、門前払いを受けるのが当然である。

だが、


「いえ。頼人様にお会いする以外に、巻島に用事などございませんわ」


門前払いをされない人もいる。例えば、巻島よりも上位の貴族とか。

蔵人は胃がキュルキュルと動き出すのを感じながら、九条様に問いかける。


「し、失礼ですが、九条様のお家は、あの…」

「ええ。私は九条家本家の次女ですわ」


マジかよぉお!

蔵人はジャンピング土下座を敢行する。


「ももももも、申し訳ございません!九条家のご令嬢とはつゆ知らず、私などが手を上げてしまい!ご処分は、いかようにも!」


やってしまった。

九条家とは財閥の中の財閥。貴族で言うと公爵レベルの超大貴族だ。蔵人が知っている史実での知識ではあるが、広幡本家よりも上の可能性が高い。しかも相手は、九条家本家の人間。いずれこの日本のトップに君臨することが約束されているであろうお方だ。言うならば本物のお姫様(史実で言うお殿様)である。

その姫に手を上げた。時代が時代なら打ち首であろう。


さて、この世界では如何様に…?

蔵人が肝を冷凍保存していると、九条様が蔵人の肩に手を置いた。


「お顔をお上げください、お義兄様。先に手を上げたのは私ですわ。私こそ大事な、未来の夫の兄に手を上げてしまったのです。お相子という事にいたしませんこと?」


相手方がそう言ってくれるのならば、甘えさせてもらおう。お義兄さま発言には、もはや突っ込めないぞ。

蔵人が立ち上がると、九条様は再度、蔵人にお尋ねになる。


「それで、如何ですか?お義兄様。巻島家には向かわれますか?」

「お申し出は大変光栄ですが、九条様。私はまだ用事がございまして…」

「あら、それは残念ですわ」


それほど残念そうには見えない顔で、九条様は納得してくれた。


「それでは、九条様。私はこれで」


蔵人はそう九条様に深々と一礼して、その場を去る。


〈◆〉


「貴重な経験、ですか」


蔵人が去った後、九条さんは笑みを浮かべる。


「巻島蔵人…なるほど。兄弟揃って、目の離せない存在ですわね」

これ程まで、CとDで態度が違うのは、何故なのでしょうね?

将来の有望性…という可能性は、男女の役割があべこべなこの世界では、薄い気がします。能力でお金を稼ぐのは、女性の役割ですから。

何かきっと、理由があるのでしょうね。


イノセスメモ:

・望月若葉…サイコキネシスのCランク。細かい作業が得意な能力で、主に機械の分解と再合成を行う。ただし、時間を止めたり、弓兵なのに双剣を使ったりはしない。カメラが好きで、世界の謎を追い求めるジャーナリストの卵。彼女の原動力は????。

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