187話~貴方に一矢報いてやるわ!~
皆様のお陰を持ちまして、PV300万を超えました。
加えて、投稿開始から半年を迎えることが出来ました。
皆様、本当にありがとうございます。
「その感謝を、形にせねばな」
それはつまり…。
「本当に半年が経つ、本日20時にもう一話投稿だ!」
おふっ。
では、閑話をば。
「それじゃ!私はシングル部に行くから!」
そう言って、海麗先輩はリレーの練習の冒頭だけ顔を出して、シングル部へ行く日々が続いた。
彼女は全日本の選手候補だからね。リレーの練習に顔を出してくれるだけで有難い。
しかし、それは蔵人にも言えること。
いくらファランクス部を優先していいと言われていても、そろそろ顔を出さないと不味いだろう。
そう思った蔵人は、とある放課後、少しだけリレーの練習に参加してから直ぐに、シングル部へと足を向けた。
だが、シングル部の訓練棟の前まで来ると、複数人の女子生徒が倒れていた。
死んで…はいない。胸が上下に動いているのが見えるからね。
しかし、中には植え込みに頭を突っ込んで、えずいている娘もいた。
ああ、これは…Cランクの1年生達だな。
恐らく、走り込みをし過ぎて体力が切れたのだろう。
だが、こんな所で寝ていては、熱中症になってしまうかもしれない。
9月を過ぎたとはいえ、まだまだ気温は30℃近いからね。
蔵人は、倒れている彼女達を盾タンカに乗せ、訓練棟の影になっている所まで運ぶ。
それだけでは不十分なので、自販機で人数分のスポーツ飲料を買い、盾扇風機で全員に風を送る。
アクア系かクリオ系が居てくれたらね。冷風扇になるんだけど、贅沢は言えない。
暫く扇いでいると、彼女達の顔色も随分とマシになって来た。
土気色だったからね。やはりこの炎天下で走らせ過ぎるというのは考え物だ。せめて、屋内で走らせてあげればいいのに。
蔵人がシングル部の練習方法に不満を抱いていると、部室棟の扉が開いて、2人の女子生徒が階段を降りて来た。
「あれ~?1年生達が居ないよ~?って思ったら、こんなとこに居た」
降りて来た女子は、発言から先輩の様だ。ジャージに青色のラインが入った娘と、緑色のラインが入った娘の2人。CランクとBランクだな。
Bランクの先輩が、休んでいる1年生を見て視線を鋭くし、その前で立つ蔵人を見て目を吊り上げた。
「ちょっとちょっと!なに勝手に休憩しているのよ!誰も水を飲んでいいなんて言っていないわよ!」
先輩の怒鳴り声に、へばっていた1年生達は急いで立ち上がり、ペットボトルを後ろに隠した。
だが、立てても足元は不安だ。これでは、良くて怪我をする。下手をすると、熱中症で帰らぬ人になってしまうぞ。
蔵人は1年生と先輩達の間に入り、頭を下げる。
「申し訳ございません。私の独断で行った事です。処罰は、私が全て受けます」
ここで練習方法の是非を問うても、意味は薄い。きっと、先輩達も上からの指示で動いているだけだろうから。
問うべきは指導者、ローズ先生に対してであろう。
なので、蔵人は素直に謝る。ここで後ろの1年生達に飛び火して、更に過酷な訓練を課されたりしたら溜まらないからね。
蔵人の頭の上で、先輩の動じた声が聞こえる。
「いっ、いくら、男子が頭を下げたって、変えられない物は変えられないのよ。これはAランクの、風早先輩からの指示なんだから」
Aランクの指示は変えられない。
つまり、彼女達はランク派ということか。
ランク派とは、高ランクばかりが寄り集まるグループなのかと思っていたが、違ったらしい。
高ランクが偉いと思っている人達なのか、もしくは、高ランクから恩恵を受けている人達が入っているのかも知れない。
蔵人は頭を上げて、後ろの1年生達を手で示す。
「無理を承知で進言致します。彼女達は、既に限界の一歩手前に居る状態。このような炎天下では、大事に繋がるやもしれません。もう少しだけ休憩を頂けないでしょうか?」
「いや、でも、それじゃあ私が先輩達に怒られ…」
Bランクの先輩が困ったように俯くと、隣のCランクの先輩が前に出る。
「大丈夫だよ、黒騎士君。だって、私もやってきた練習だからさ。これくらいの事で何かあるような人は、シングル部員じゃないからね」
口調はおっとりとしているが、有無を言わさない言い方だ。
自分たちが受けたから、後輩にも受けさせる。
その考え方は、負の連鎖しか生まないぞ?
自分たちが嫌だったなら、後輩には味わわせないというのも優しさじゃないか?
本当に強くなる方法なら別だがね。
微笑みながら諭そうとするCランク先輩に、蔵人も張り付けた笑みを返す。
そんな2人に、
「何をしているんだ?」
上から、声が降って来た。
見ると、訓練棟の入り口で、女子生徒が1人こちらを見下ろしていた。
長い黒髪に、赤色のメッシュが夕日に輝いている。
「げっ。安綱先輩…」
Cランクの先輩が、つい口を滑らせる。それを受けて、鋭くなった瞳で見下ろす安綱先輩。
安綱先輩に見下ろされた先輩達2人は、「何でもありません」と言って訓練棟の中へと急いで戻っていった。
助かった。
胸を撫でおろしている蔵人の元に、安綱先輩が降りて来た。
「何があった?シングル部の練習に来たのだろうと思うが、あいつらと何を揉めていた?」
心配そうにこちらを見る安綱先輩に、蔵人は軽く事情を説明する。
すると、「分かった。後はこちらで何とかする」と言って、蔵人を訓練棟の中に誘う先輩。
蔵人がそれに付いて行こうとすると、後ろから声が掛かった。
1年生達だ。
「あの!黒騎士、さん。ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!」」」
「い、いえいえ。皆さんも、熱中症には気を付けて下さいね」
一斉に頭を下げられて、蔵人は少し動揺した。
でも、悪い気はしないな。
少し気持ちを軽くして、蔵人は訓練棟の中へ。
すると、いきなり鋭い視線を感じる。
軽い気持ちが、また沈んでしまったではないか。
蔵人がその視線の方を向くと、先ほどの先輩達が、3年生らしき人達に何かを訴えかけていた。
やけに赤や緑のラインが目立つ。
ランク派の集団か。
「すみません、先輩。1年の指導に、あの黒騎士が割り込んで来て…」
「なにーっ!黒騎士ってCランクだろぉ!?Aランクのさーを邪魔するなんて許せん!ギタギタに切り刻んでやる!」
「ダメダメ!さーちゃん。向こうには童子斬りが居るんだから」
「うるさーい!ぜんぶ切り刻んで吹き飛ばしてやる!」
う~ん。
ランク派の中で大揉めになっている。
でも、こちらに非はないだろう。
蔵人はそう結論付け、その集団から目を離す。
すると、また別の集団から視線を感じた。
そちらには、木村先輩達の中立派が居た。
相変わらず、こちらを邪魔者の様に見ている。
「うわぁ。木村先輩、また来てますよ黒騎士」
「重役出勤してますよぉ。良いご身分だこと」
「ふんっ。知らないよ、あんな奴。大した実力も無いのにさ」
「でも、この前の大会では優勝してるんですよね?樋口さんに勝ったんでしょ?」
「氷華ちゃんが転んだだけでしょ?ラッキーで勝っただけだよ。ねぇ、氷華ちゃん?」
中立派でも、こちらを指さして笑っている。
こうして足の引っ張り合いをするのは、人間社会では珍しくない事だ。
だがね。部の頂点とも言われるシングル部においては、口よりも手を動かして欲しいところだ。
蔵人は中立派からも視線を切り、嘆く。
だが、その中立派の方から声が上がる。
「木村先輩。すみませんが、私は黒騎士に用があるんで」
そう言う声と共に、こちらに近づいて来る影が一つ。
「やっと来たわね!私との再戦が怖くて、来られないのかと思ったわ!」
樋口先輩だ。
蔵人から数歩離れたところで止まり、勝気な笑顔でこちらを見上げている。
蔵人も、彼女に笑顔を返す。
「遅れて申し訳ありません。楽しみは、後の方に取っておくのが私の流儀でして」
「ふんっ!言ってなさい。この前の大会では、貴方相手に手も足も出なかったけど、今日は必ず、貴方に一矢報いてやるわ!」
樋口先輩は大きな声で、まるで周りに知らしめるようにそう宣言する。
それを聞いた中立派の面々は、苦い顔をして2階の方へと逃げて行ってしまった。
嬉しいのだがね。貴女の帰るところが無くなってしまったのではないかい?実力派に入れてもらえるのかな?
蔵人は心配になり、安綱先輩が訓練している姿を目で追う。
そんな風に、樋口先輩を心配しているのは蔵人だけではなかった様だ。
彼女の周りに、何処からか女子達が集まって来ていた。
「ちょっと、樋口さん。あれは不味いんじゃ」
「木村先輩に目を付けられちゃったよ?一緒に練習させてもらえないんじゃない?」
「謝りに行こうよぉ」
「大丈夫よ。この黒騎士が、私たちに稽古を付けてくれるわ。そうよね?」
樋口先輩が、相変わらず挑戦的に言い放ってくる。
仕方がない。ここは、俺が彼女達を実力派にねじ込んでやらねば。
蔵人は安綱先輩達が切磋琢磨している所に近づき、訓練に加えてもらう。
最初は、樋口先輩達を訝しんでいた安綱先輩と海麗先輩だが、真面目に訓練する彼女達を見て、見方を変えたみたいだ。
「行くわよ!黒騎士!」
蔵人も、樋口先輩と対峙して、彼女の弱点などを指摘する。
足技は強いのだがね、何分追撃能力が弱い。
異能力者は、相手との距離を取ることを得意としている系統も多いので、近距離型と言っても、ある程度移動手段を確保する必要があるのだ。
それがあれば、紙一重で避けられていた蔵人に対しても、もう一歩踏み込んだ攻撃が出来る。戦術の幅が広がるというもの。
「移動手段って言うけど、どうすればいいのよ?」
「そうですね。折角、氷の刃を足裏に仕込んでいるのでしたら、アイススケートなど如何ですか?」
「スケートって、地面を凍らせるの?私、そんな広範囲を凍らせることは出来ないわよ…。Cランクだもん…」
「滑る場所全てを凍らせる必要はありませんよ。例えば、自分の足元だけを凍らせて移動したらいいかと」
「でも…私、スケートやったことないわよ…」
「それは、練習あるのみです」
蔵人が朗らかに言うと、ちょっとムキッとする樋口先輩。
でも、直ぐに言われた通りにやってみて、つるんと滑って地面に尻もちを着いた。
着く直前、蔵人はクッション盾を敷いてあげたので、怪我はない。
「先輩。最初はもう少し厚いプロテクターを着けてされた方が良いかもしれませんね」
「うるさいわね。分かってるわよ」
口ではそう言うが、先輩はいそいそと装備を装着して、直ぐにまた練習を再開していた。
何度も転んで、また立ち上がり、また転んでいた。
それでも、先輩は暫くの間、集中して滑り出す。
その様子は、とても楽しそうに見える。
先輩を見守る蔵人の横に、安綱先輩が並んだ。
「不思議な奴だ、君は。あの樋口がまた、こんな顔をするとはな」
「あの、ですか?」
「ああ」
安綱先輩曰く、樋口は随分とスランプだったみたいだ。
入部当初こそ、新人戦で入賞する等の功績を積み上げたが、その後の試合では序盤で負けていたらしい。
中学生になると、遠距離攻撃がかなり精密になり、近距離型が不利になる状況が多くなったそうだ。
それで、どうしていいか分からなくて、練習も身が入らなくなってしまったとか。
それ故に中立派に居たのか。戦績からして、まさに実力派な人だと思っていたからね。
蔵人と安綱先輩は、暫く樋口先輩を暖かく見守っていた。
「そこまで!」
午後7時になった所で、ローズ先生の号令が掛かる。
「訓練終了だ。下級生は担当箇所の掃除。上級生で追加の訓練がしたい者は、私の方まで申し出るように。以上!」
練習が終わったので、蔵人もモップを借りて、Cランクの女の子達と一緒に掃除に掛かる。
だが、Cランクの娘達は、蔵人が手伝うと言うと全力で首を振った。
「そんなっ!ダメですよ、黒騎士様!」
「選手に選ばれるような人に、雑用なんてさせられません」
「練習の時も助けてもらったし、これくらいは私達がやりますので」
凄い気を遣わせてしまった。
だが、選手だろうが1年生だろうが、そこに差は無いだろう。
ファランクス部では、いつもそうしていたのだ。
蔵人は何とか彼女達を説き伏せて、モップを両手に空中を飛ぶ。飛びながら、凄い速さで床のモップ掛けだ。
こうしたら、かなり効率的に掃除が出来る。
ついでに、雑巾を借りて窓掃除もお手伝いだ。
「凄い…。いつも30分は掛かる掃除が、10分で終わった」
「黒騎士様が居れば、毎日のお掃除が楽になる…」
「何言ってるの!毎日手伝ってもらおうなんて、虫が良すぎるわ!」
うむ。それは確かにそうだ。
ファランクス部もあるから、毎日はお手伝い出来ないんだよ。ごめんね。
掃除が終わると、蔵人は急いでローズ先生の元へ。
先生は、安綱先輩の自主練に付き合っており、2階の練習室で激しく打ち合っていた。
それでも、ローズ先生の表情には余裕が伺える。あの安綱先輩が、かなり息を乱しているのに。
そんな攻防が、5分ほど続いた。
休憩に入った所で、蔵人はローズ先生に近寄る。
「ローズ先生。少々よろしいでしょうか?」
「うん?次は君が相手してくれるのか?」
おおっ。その手があったか。
蔵人は喜びで拳を握る。
だが、先生は苦笑いで首を振った。
「済まない。今のは冗談だ。連日、安綱と美原の相手をしていてな。流石に魔力が心もとない。君と戦うなら、魔力も体力も満タンな状態でないと負けてしまうだろう」
そんな事はありません。先生であれば、仮令魔力残量10%でも、いい勝負が出来ると思いますよ?
蔵人はそう思うが、ここで議論したいのは別の事なので、素直に賛辞を受け取る。
「ありがとうございます。先生との訓練はまた別の機会を頂きまして、今回はシングル部の練習についてお聞きしたかったのです」
「うん?練習?」
「ローズ先生。それについてですが」
懐疑的に首を傾げる先生に、安綱先輩が歩み寄り、事の顛末を話してくれる。
すると、先生は。
「ふむ。だが、走らねば体力が付かないだろう。異能力戦は体力も大事だからな」
それは理解できる。
だが、炎天下で走らせるのが不味いと言っている。
水も飲ませない根拠がないと。
それでも、先生は、
「水を飲まない方が強くなるのだ。精神が鍛えられ、感覚が研ぎ澄まされていく」
「それは、極限状態の事を指しているのですね?」
確かに、人間は飢餓状態になると、感覚が鋭くなる。
いや、人間だけではない。生物全般で、飢えは視覚を、聴覚を、味覚を鋭くさせる。
「でも、それは体が危険と思っているからそうしているのです。水や食べ物を探すために、体が普段使わない力まで使っているだけです。そんな危うい状態を続ければ、いずれ生徒が死にますよ?」
それらは、死のリスクを背負い、寿命を削って得る力なのだ。そんな事を体が出来ていない中学生にさせるのは、とてつもないリスク。
いや、成人でも危ないな。
本当に強くなりたいのなら、正しい食生活と正しい生活リズム。その上で体を鍛え、感覚を鍛えることだ。その方が余程効率的に強くなり、尚且つ安全である。
蔵人がそう諭すと、ローズ先生も分かってくれたみたいで、1年生の練習内容は再考するとおっしゃってくれた。
お願いしますね、先生。出来れば、保険医と相談した上で取り決めて頂きたい。
その2日後。
我らが敏腕記者の情報では、シングル部の1年生が、外周を走らされる姿を見なくなったと報告を頂いた。
こんなにも早く対応してくれるとは、流石はローズ先生だ。
蔵人が先生に感謝していると、若葉さんが嬉しそうに人差し指を立てる。
「それとね。黒騎士のファンクラブ会員が100人を超えたそうだよ」
「なんでだっ!」
叫んでしまった蔵人。そこに、若葉さんが理由を教えてくれた。
曰く、MINATOシティー大会での優勝と、シングル部での一幕が原因だと。
大会の優勝は分からなくもないが、シングル部の一幕とは?
「蔵人君、この前シングル部の1年生を助けたんでしょ?死にそうだった彼女達を介抱して、怖い先輩達の盾になったって聞いたよ?」
どうも、あの時の1年生達が、黒騎士のファンクラブにそのまま入ったらしい。
恩義に感じてくれたのは嬉しいが、ファンクラブにまで入ってくれなくてよかったのに…。
何はともあれ、ファンクラブがまた拡大してしまった事に、腕を組んで考え込む蔵人であった。
そんな過密でありながら充実した日々を送っていたある日の放課後。蔵人がファランクス部の訓練棟に顔を出すと、懐かしい顔が見えた。
南先生だ。
自主練をしているファランクス部1年ズを、部屋の端っこの方で見ている。
蔵人はそそくさと、先生に近づく。
「南先生。お疲れ様です」
「あっ、黒…巻島君」
先生、黒騎士と呼ぼうとしましたね?
先生にまで呼ばれそうになるとは…と、蔵人は内心複雑な気持ちになった。
それはそうと、先生は何用だろうか。
彼女は、セクション部の顧問だ。ファランクス部に臨時で来てくれたのは、夏休み限定の筈。
タダでさえ大会前で忙しいセクション部があるのにどう言った趣で?
「何か御用でしょうか?」
「えっと。うん。まぁ、ね」
歯切れの悪い先生。
蔵人は、満面の笑みで微笑む。
「もしかして、先生がここの顧問に就任されたのですか!?」
そんな訳は無い事くらい、蔵人は分かっていた。これは、緊張している先生を少しでも和ませる為の茶番。
案の定、先生は慌てた様に首を振る。
「違う違う!私なんかに務まる訳ないじゃない!」
謙遜する先生。
だがね、先生。貴女が務まらなければ、一体誰が務まるというのでしょうか?
蔵人は頭の後ろに手を回し、軽く会釈する。
「すみません、私の早とちりでしたね。それで、ご要件は?」
「うん。君個人にお願いがあってね」
「お願い?ですか?」
先生は、姿勢を正し、蔵人に正対する。
「巻島君。セクション部に兼部してくれないかな?」
シングル部での一幕でした。
「着実に、シングル部でも居場所が出来て来たな」
樋口さん。彼女には可能性を感じますね。
テコンドー+アイススケート=氷上の舞踏家?
「既存の物を組み合わせる。そこで、新たなる道が切り開かれるのだ」
楽しみですね。
そして、主人公にまた、兼部の話が…。
「その話は置いておいて、次は閑話だったな?」
はい。
皆様、また20時に。