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おやすみ、私の女神様
急いで駆けていくと、そこにはまだ眠っているがとても健やかな顔をしたエリネティーシャがいた。
ゆっくりと近づいて、壊れ物を扱うように丁重に手を持ち上げる。そして指先にキスをした。
すると、ピクリと指が動いた。
心臓が痛いくらい動く。
ゆっくり、エリネティーシャの目が開いた。
ーーおやすみ、私の女神様。そして
「おはよう、エリネティーシャ」
「あ、おは、よう。リーゼロッテ」
まだ傷口が痛むだろうから、優しく抱きしめる。エリネティーシャも、力こそなかったけど、ちゃんと抱きしめ返してくれた。
「わたくし、夢の中で貴方に会ったわ。シスターの頃の貴方。『幸せになってください』って抱きしめてくれたの」
エリネティーシャは涙を流しながら笑っていた。リーゼロッテにも、笑顔が浮かぶ。
もう一度、手を取った。
そうしてゆっくりと、たった一人の愛しい人と、唇を重ねた。
終わり




