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告白

 点々と、柔らかい光を灯したランタンが夜の闇を照らしていく。その様子を、大樹にもたれかかりながらリーゼロッテとエリネティーシャは見つめていた。

「綺麗ね、リーゼロッテ」

「えぇ、とっても」

 ちらりと、リーゼロッテはエリネティーシャを盗み見た。一心に光を見つめる彼女は、あまりにもただの少女だった。世間知らずで、幼気な。

 手を、重ねる。少し目をみはらせてエリネティーシャは振り向いてきた。

「エリネティーシャ、様。私、都合がいいと軽蔑されるかもしれませんが、エリネティーシャ様が好きなんです」

「それは友情? それとも恋情?」

「ーー恋情、です」

 顔が朱色に染まって、夜で良かったと安心する。そのまま、言葉を重ねた。

「最初は、両親から逃げるために貴方に近づきました。けど、一緒に過ごすうちに、本当は貴方の事が好きだったんだと気づいたんです」

 エリネティーシャは、何も言わない。

「あ、迷惑ですよね。エリネティーシャ様には好いた方がいらっしゃいますし」

 段々、尻すぼみになっていく。

「すみませんが、今さっきのことは忘れてくれたらーー」

「絶対に、忘れないわ」

 力強い声に、驚いた。エリネティーシャはもう一度、「忘れたりなんてしない」とはっきりと断言する。それから、優しい笑みを作った。

「だってわたくしの愛しい方は、リーゼロッテ。貴方ですもの」

「え」

 手を、包みこまれた。優しい笑顔に、あり得ない言葉に、涙が溢れた。

「私が貴方の事を好きになったのは、出会ってから結構最初のことです」

 そうしてエリネティーシャはゆっくりと話しだした。何故、『女神様』と呼ばれるようになったのかを。


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