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むかしむかしあるところで ※エッセイです。

作者: 蒼月トモカ

 皆さん初めまして、蒼月トモカです。なろう歴3か月です。どうぞよろしく。私はなろうに来るまで、とあるプログラミングサイトで活動をしていた時期がありました。今回はその話をしたいと思います。昔話に付き合ってくださる方は、どうぞお読みください。


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 活動を始めて半年ほどたった頃、それなりに順風満帆な制作活動ができていました。フォローしていた(なろうにおけるお気に入り登録)方が「最近増えている不正について」というような題で、意見を公表しました。

 彼は、鬱気味になっていた時期にそのサイトに出会って以降、心の拠り所にしてきたそうです。ところが、不正が横行するようになり、正しく楽しめなくなってしまった状況に不安を感じ、意見を公表したそうです。彼は、このまま状況が変わらなければ、自分は活動を続けたくない、と言いました。それ以外の方々にも、不正に関する意見を公表される人が多くいました。


 いったいどんな不正や問題があったのか、例を挙げて説明します。

①「報告乱用」

サイトに不適切な作品・コメント等を見つけた際に、運営側に知らせるために「報告」と呼ばれるシステムがある。それを乱用すること。具体的には、「報告」する必要のないはずの作品・コメントを「報告」することをさす。「報告」された作品は、削除やランキング除外などの措置を受けることが多いため、「報告乱用」は大きな問題になっている。「報告乱用」の動機については、作者への個人的な恨み説、ストレス解消説などがある。

②ランキングに載るための「再投稿」

「再投稿」は、文字通り一度投稿を解除してから再び投稿すること。それ自体は作品をよりよくするための行為なので、咎められてはいない。ランキングには、評価数の合計で競うもののほかに、評価の伸び率で競うもの(以下、伸び率ランクと呼ぶ)がある。再投稿すると、システム上すでに受けた評価が保持されるため、評価数が急に増えたことになり、伸び率ランクに載りやすくなる。このことから、わざと再投稿してランキングに載ろうとする場合が増え、問題になった。また、作品を修正する目的で再投稿した結果、ランキングが上がってしまい、本人に悪気はなかったにも関わらず、意図的な再投稿だとして批判されるなどの弊害も多発している。


 そんなわけで、声を上げた方はたくさんいました。ところが、そのような作品が、報告乱用で消されるという事例が相次ぎました。私には訳が分かりませんでした。報告乱用をやめようと訴えている作品が、報告乱用で消されるのです。そして、それは私がフォローしていた人も例外ではなく、報告乱用のために作品が削除されてしまったのです。


 彼(作者・私のフォローした人)は、その事実に衝撃を受け、ひどく落胆したようです。何故それが分かるのかというと、作品が消えた数日後に、彼が活動を辞めることを発表したからです。それほどショックだったのでしょう。このようなサイトにもう期待はできないと思ったのかもしれません。私の知る限りでは、彼はそれ以前にも一時的に活動休止することがありました。しかし、それはあくまでも一時的なものであり、しばらくすればまた戻ってきていました。ですから、やはり不正問題というのは、大きな問題であったのでしょう。


 このことを受けて、私の中で何かが切れてしまいました。私は、尊敬するユーザーの後を追うようにして、活動停止を発表。それ以降、そのサイトはほとんど見ていません。


 ====================


 そんなわけで、不正問題から逃れるようにして新天地(なろう)に来た私ですが、なろうを含む小説投稿サイトにも不正問題があるという事実を知り、少し残念です。

 でもきっと、それは仕方ないことなのでしょう。人間は、生まれながらにして承認欲求を持っています。だから、他者に認められることや競争相手よりも優位に立つことを望み、それがかなったときに喜ぶのは、当たり前のことであり、それ自体は悪いことではありません。いけないのは、それがエスカレートして、他者に迷惑をかけることです。


 私たちが行うべきなのは、自分が間違ったことをしていないか、きちんと確認することでしょう。それだけでも、きっと救われる人はいるはずです。

 今回は、ネットの世界におけるトラブルの話でしたが、同じことが他のことでもいえるはずです。少しでも多くの人が、笑顔になれる手助けをできているのなら幸いです。

これでおしまいです。

ブックマークや評価をぜひお願いします。


不正を行うのもいけないことですが、不正をした人を極端に非難することも、いじめと同じことです。

皆さんで「すみよいなろう」を作っていきましょう!

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[一言] 貴重な体験談をありがとうございました
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