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仕事は大事


去って行くセドナを見ながら、シュテラリアはあることを思い出していた。

セドナが見えなくなると、未だに俯いたままのカメリアに視線を移した。


「カメリア、ひとつ思い出したことが‥」


ドンと、シュテラリアの言葉の途中でカメリアが抱きついた。

シュテラリアの胸に顔をうずめてピクリともしないカメリアの金糸の髪を梳きながら、言い辛そうに口の開閉をした後、意を決したように口を開いた。


「人魚姫、まだ王子に会ってなかったろ?」


コクリとちいさく頭が動く。


「ここにくる前に仕事が有ったろ?」


また、頷く。


「その仕事さ、同業者からだったろ?」


頷く。


「薬を作ってくれって頼まれたろ?」


ギシリと、体が固まる。


「その薬さ、人間に変身出来るようにするやつじゃなかったか?」


ガバリと勢いよく伏せていた顔が上げられた。

その顔色は、悪い。


「えへ、へへへへへ‥」

「あは、ははははは‥」


しばらく空笑いを続けていたが、ふたり同時に砂浜に崩れ落ちた。


「……人魚姫が出て来ないのって私のせい?」

「まあ、あんな命令がでてる以上海の底にいる方が安全だろ」

「とりあえず、薬作って持ってく?」


シュテラリアは少し考え、カメリアの意見に首を振った。


「いや、もう直接人魚姫に会いに行った方がいいだろう」

「それもそうか。じゃあ、海底へレッツゴー!」


勢いよく手を上げたカメリアは、その場にしゃがみ込んだ。

そのまま砂浜に魔法陣を描いていく。

それを見下ろしながら、シュテラリアは首を捻った。


「わざわざ魔法を使わなくても俺がつれてくぞ?」


カメリアは魔法陣から顔を上げずに答える。


「それでもいいんだけど、たまには使わないとわすれちゃいそうで」


その答えに納得がいったように頷いた。


「それもそうか。この前使ったのっていつだった?」


少し考え、カメリアは答えた。


「シュテラリアと契約する前だから‥2、3世紀前かな?」

「そうか。ん、終わったのか?」

「うん、じゃあ行こっか」

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