美女無罪 ~ローズは17ちゃい~
全体の登場人物は、下のアドレスへ飛んでいただけると、助かります。
https://ncode.syosetu.com/n7465gz/1/
分からない人物がいたら、恐れ入りますが、飛んだ先で、サイト内検索をして拾って頂ければ、出てきます。
まだ載ってない人物もいるので、順次増やしていきます。
よろしくお願いします。(* .ˬ.))
《登場人物》
林堂 凜
主人公。 小6、男。
幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。
任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。
ジャスミン・マーカス
アメリカ人。小5。女。
スマブラ団体戦・大阪大会、決勝の相手チームだった。
紆余曲折を経て、主人公が大好きになる。
氷室 恵
小5、女。女優志望。主人公と、市街戦をくぐり抜けた。主人公が好き。
ローズ・マーカス
ジャスミンの母。CIA職員。破天荒で、ちゃらんぽらんだが、娘を愛している。
すっかり陽の暮れた和室。
っていうか、鬼女専用・特設リングって言った方がいいかも知れない。
いつもなら、部屋の真ん中でどっしり構えている和式のローテーブルも、壁際に立てられている。
暴れやすいように、としか考えられない。
そんな事はいい。
部屋で乱闘してたメグ、しようとしてた、リーファとナディア。
みんな、ポケモンユナイト団体戦・世界大会で寝坊したチームメイトを見るような眼で僕をガン見している。
あ、ジャス子だけ、顔を覆って震えてるワ。
口の端が吊り上がってるように見えるのは、気のせいだろう。
僕とメグが上四方固めっぽい事してるの見たんだ、撃たれなかっただけ上等だけど……
さすがに、イヤだよなあ、僕みたいなのがアメリカ付いてくんの。
さっき、ウエメセで、『誤解すんなよ? ジャス子のパパのためだ』って言ったのハズカシイ。
いや、むしろ消えろってトコだよな、フツー?
さりげなくローズさんが伸ばしてくる、ボディタッチの手をかわしつつ、僕は続けた。
「みんな、もうヤメロよ。オマエラがいがみ合うのを見るのが、イチバン萎える」
「……なら、そのTシャツと口許と、手首についちょる、口紅っぽいモンはなんじゃ?」
「そりゃ……エッ?」
しみじみ語ろうとしてた僕の、出鼻をくじくナディアの震え声。
反射的に、口許を手首でこする。
ヤダ、何かついてる? んもォ、もっと早く言ってよぅ!
「どう考えても、それだよな、手首に口紅付けてる理由…… オメ、まさかアレか?」
瞳孔の開いたリーファの声が、地を這う。
落ち着けよ、相棒?
え、まだ僕達、相棒だよね?
そりゃ、僕の愛棒ったら…… 色んな所で、問題起こしてる『札付きのワル』だけど。
「メグ達が修羅場ってるのを、そこの金髪年増とペロりあいながら、鑑賞してたとか…… ウソでしょ?」
「ち、チガウ! 落ち着けメグ! なんで、催涙スプレーじゃなくて、ジャス子の銃を拾うのさ!?」
「おい、ロリ系ポルノ女優…… 」
え、なんで血の涙流してんの、ジャス子はん?
それと、『凛のチンチン握った、汚ねえ手で人の銃触んな』とかは無しね? 地味に傷つくから。
「オメーは、泥棒ババアの方殺れ。ヨゴレ棒の封印はジャスがやる…… 蹴りで」
「命令スンナだけど…… りょ」
「え、ナニその物騒な連携!?」
友情パワー復活? キン肉マンなの?
君たち、仲直りの仕方まちがってるよ?
「ヘイ、ハニー、ママに向かって、そんな口の利き方しないで! ……ダーリン、ローズの後ろにいなさい…… んーっ」
ぶっちゅう、って僕の頬に派手なキスをするローズさん。それを蒼白な顔で見つめる、四体のゾンビ。
「やめてください!? 状況悪くしてどうするんですか!」
口を開けて見てた五代さんが、座り込んだまま疲れた様に言った。
「……おま前世、イタリア人やろ、カブトムシ? もう怒る気にもならんワ」
「イタリアン食べれませんが!? 見捨てないで下さいよう! イダダ、離して、傷口開きかけてるんだから!」
あ、ソーリー、って呟いてから、身を離し、ローズさんは、恥ずかしそうに言った。
「この子ったら、さっきも、優しい言葉掛けてくれて…… うれしくって、ハグしちゃった時も、『血、付かなかった?』って…… ローズ、キュンしちゃった」
キャッ、とか叫んで、また僕にキス。
今度こそ、鬼女達から怒声が湧いた。
「「「「キメーんだよ、ババア!」」」」
「ちょ…… ガールズ、なんてこと言うの!」
ローズさんは胸を張って堂々と宣言する。
「ローズ、いつでも、いつまでも17歳だから!」
「まりん船長みたいなこと言わないで!?」
黙り込んだ、三人の鬼女達の刺す様な視線に、うつむき、小さくなるジャス子。
レアだ。
「……いや、あんなヤツ知らねえし…… でも、なんかゴメン」
「フーン……」
真っ青な顔のメグが、視線ビィムでローズさんを灼く。
嫌な予感が膨れあがるヒマもなかった。
「……凛。メグのいっちばん大事なトコ、吸ったクチでナニしてんのかなあ?」
世界が止まった。
メグは容赦なかった。
そして、僕は甘かった。
まだ、元にもどれるって淡い幻想を捨てきれてなかった。
でも、コイツは、とっくにハラをくくってたんだ。
雪女は、少し眼を細め、唄うように煽る。
「あと、メグのお口にいっぱい出しといて、まだ、足りないの?」
(* .ˬ.)) 今日も、お付き合い頂き、ありがとうございます。
毎日深夜0時過ぎ、週7更新を目標にしてます。
宜しくお願いします!





