表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
530/1090

プリキュアとアイカツ、カードキャプターさくら ~究極の選択~


《登場人物》


 林堂 凜


 主人公。 小6、男。

 幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。

 任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。



五代珠乃


小6、女。リーファの宿敵である、犯罪組織、HAZEの創設者を、経歴上の父に持つ。

朝鮮語に堪能。下品で、勇敢な、拗らせ美少女。



梁 健一 (リャン・ジェンイー)


日本名、橘 健一。リーファの父。


台湾人。民間軍事会社の社長で、梁財閥の長男。リーファを溺愛している




エディ・田中(五代)


五代珠乃の、血の繋がらない父。


犯罪組織、HAZEの創始者。


ヤクザ、中国マフィア、警察に追われていた。


梁家を付け狙い、その関連で、主人公たちと関連する人物を無差別に襲っていたが、現在は休戦中。




香咲 ナディア=マフディー


小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。




梁 梨花 (リャン・リーファ)


小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。主人公が好き。




ジャスミン・マーカス


アメリカ人。小5。女。


スマブラ団体戦・大阪大会、決勝の相手チームだった。


紆余曲折を経て、主人公が大好きになる。 



氷室 メグ



小5、女。女優志望。主人公と、市街戦をくぐり抜けた。主人公が好き。


オリガ・エレノワ(オーリャ)



日本で言う、小6、女。ロシア人。ナディアの実家のメイド。凜の五先の相手。バロチスタンで、彼女の命を救って以来、主人公の事が好き。

わずかな間だけ、主人公の彼女だった。ロシアへ帰国した。








吉田カナト(カナト)


五代の近所に住んでる、小4、男子。

大人しく、クラスでイジられている。


吉田由里


カナトの母。看護師。童顔。


 三つの異なる香水が、朝の清浄な空気と混ざって傍らを通り過ぎていく。

 あっけに取られて見送る我々。

 

 え……。こんなカンタンに自由にしてくれるんなら、なんでここまで手の込んだイヤガラセしたんだよ?


「お、おい! ちょっと待てや、俺らこんなカッコでどないせいちゅうねん!」


 見れば見るほど、スタイルのいい後ろ姿達に向けて、慌てるエディ。

 

 全くだ。2キロも離れてない、隣山には警察がうようよいるんだぞ?

 こんな姿、ここ以外で見られたら、別件で捕まるだろうが。

 

 さっさと先頭を行く、ユリが鬱陶しそうに振り向き、滝の奥を指した。


「着替えなら、あっち。濡れんように、滝上った奥にある木の枝にかけてある。あと、一五分くらいで、タマが来るから、きっちり話したり」


「話って……」


 それには答えず、三人とも、森の中に消えた。


「……カンタンすぎないかね?」


 森の奥を見つめながら、アリが戸惑った様に言った。

 私も、頭に群がってくる虫を払いながら、返す。


「全くだ。嫌な予感しかしねえ」


「どうでもエエワ」


 エディがさっさとユリの指した方に向け、河原を歩きながら、吐き捨てる。

 

 長身で筋肉質な後ろ姿。コイツ、ふんどしが似合わない事もねえよな。

 

 「さっさと、着替えるで……。オマエらの汚いケツ、娘に見せたら教育に悪いやろがい」


 テメェのツラ程じゃネェよ?


 


 二〇分後。



 ちょうど、さっきユリ達が消えた森の入り口で、我々は、エディの娘と対峙していた。


 チェックのスカートに長袖のカットソー。エディとおそろいの、金縁眼鏡が朝日を反射している。

 お嬢様スタイルの珠乃は、細い指で眼鏡のブリッジを押し上げると、清々しく毒をまき散らした。


「おはようさん。夜は売春宿、朝は漢三人、ケツ貸し合って、ソイヤソイヤ…… 精が出るのう、とかうまいこと言わすなや?」


「……お嬢さん、ちょっとそのしゃべり方は、色々と台無しだヨ?」


 真顔で心配する、アリ。褐色の引き締まった体を見れば、あの身体能力の高さも納得だ。


 かぐや姫カットは、顔中シワだらけで下唇を突き出すと、契約を取り損ねた営業を見る、社長の目で言った。


「アンタ、見た事ないのう…… 今すれ違った、中東系のポニテ・ネーチャンが嫁なんか? アレの何が不満で女買いに行くねん、わっからんワ」


 珠乃は首を傾け、下着ドロでも見るような、軽蔑しきった目を、今度は私に向ける。

 

 盗撮目的で側溝に潜む、エキスパートの変態を見るような眼差しに、背筋が寒くなった。

 同じ目を、娘に向けられると思うと、冷や汗がにじむ思いだ。


「オマエもじゃ、橘ァ……。 あの三つ編みのキレイな人、怒らせたらヤバそうやのに、よーこんなどハズカシイマネしよったのう」


 ……このガキ、どうやらハスマイラを、アリの嫁と勘違いしてるようだ。

 ハスマイラは純日本人だが、アイヌの血が混じってるせいか、肌は褐色。

 中東系によく間違えられる。


 パキスタン人である、アリの妻だと思うのは自然だろう。

 そして、アリの妻が私の『何か』だと思い込んでるようだ。


 コレはアリにとって、都合がいい。

 ナディアくんの父親であることを、知られたくはないはずだから、私は誤解させておく事にして、話をあわせる。


「怒らせたら、ヤバイのは三人ともだ。オマエのオヤジ、金属バットで……」


 珠乃は口許を覆って、コロコロ笑う。


「え? タマのパパ、トランスジェンダーのフリし損ねて、女湯から今は留置所に……」


「今の俺、それ以下なんかい!? それより、アイツらの残してった着替え、なんじゃコレ!?」


 エディが喚きながら、持っていた紙袋をひっくり返すと、苔むした石の上に下着が三枚落ちてきた。


 ソレを見て、薄く笑う珠乃。なんて邪悪な笑顔だろう。


「おー、ユリさん、オレの言うとおりにしとるやんけ……。 ほぼ夜中に電話掛かって来た時、思いつきで言うたのに、よー、間に合わせたもんや…… 感心、感心」


 それは、三枚とも、女性用の下着。

 

 ……いや。


「プリキュアと、アイカツと……。 知らんワ、一つだけ!」


「……カードキャプタ-さくら、やな」


「園児用のパンツやんけェ!」


 訂正。女モンの下着じゃねえ。女児用パンツだ。


「オマエと橘ントコの(リーファ)仕込みかい!?」


 珠乃が眉を寄せて、『何言ってんだ?』な顔。


「ハ? こんな、どハズカシイ話、出来るかボケ。次会っても、お互いこのコト、触れへんに決まっとるやろがい」


 私は思わず口を挟む。


「さっき、ハス……あの連中に『女の子らのリクエスト、<滝に打たれて死んでこい>を実践する』って言われたぞ?」


 数秒してから、にまあっと笑う、エディの娘。


「橘と、誰かシランもう一人も、昨日の深夜番組、観とったんやのう……。パワースポット特集やっててや、テレビ大阪で。ここも紹介されとったんや……でな」


 眉を八の字にして、悪魔の様に笑うクソガキ。


 いつかの海岸で、ケツの穴に隠してた発光弾を翳したときと同じ嘲笑だ。


「さっそく来とるで、駐車場……。 テレビの言うことなら何でも信じる、頭のユルそうなネーちゃんどもが」


 私達は、図らずも、顔を並べて思わず叫んだ。

 


「「「ナ、ナンダッテ-!?」」」



(* .ˬ.)) 今日も、お付き合い頂き、ありがとうございます。


毎日深夜0時過ぎ、週7更新を目標にしてます。


宜しくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ