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両チームのキャプテン、互いの健闘を称えて、パンツの交換です!


《登場人物》


 林堂 凜


 主人公。 小6、男。

 幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。

 任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。



五代珠乃


小6、女。リーファの宿敵である、犯罪組織、HAZEの創設者を、経歴上の父に持つ。

朝鮮語に堪能。下品で、勇敢な、拗らせ美少女。


香咲 ナディア=マフディー


小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。




梁 梨花リャン・リーファ 


小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。主人公が好き。


 

吉田カナト(カナト)


五代の近所に住んでる、小4、男子。

大人しく、クラスでイジられている。


吉田由里


カナトの母。看護師。童顔。


 つん、と子供みたいにぺたんこ座りのままソッポ向いてる、ずぶ濡れの五代。

 白い顔は真っ赤。


 怒鳴りかけて、あることに気づく。

 口の端がチョット、上がってるんだ。


 なんか、コイツ機嫌良くね?


 真っ白な太ももが、ベッタリ床にくっついてる。

 濡れたミニスカートがまくれ上がった、付け根の部分に目が吸い寄せ……


 られてたまるか!


 慌てて、目をそらす。


 えらいぞ、僕!

 残像だけで満足さ!


 いや、満足ってナンダヨ?


 それより、すい星のように一瞬視界を横切った、パンツが頭のどこかに引っかかった。


 ……なんだろう?

 棚に並んだマンガが、一冊だけひっくり返ってるくらい、モヤる。

 

 心臓の鼓動がうるさくなった。


 ……気になる。

 見ちゃいけないって思うと、猛烈に気になりだした。


 幸い目をそらしただけだから、顔は五代に向けたまま。

 視線を一瞬だけ戻せば、この苦しみから解放されるだろう。


 視界の隅に入ってる、五代の顔はそっぽむいたままだ。


 いける。


 いや、イヤラシイ気持ちはないんダヨ?


 ただ、すっげぇスッキリしないの。


 なんていうか、スーパーマリオで例えたら、最初に出てくるクリボーを踏まずにスルーした様な、やり残した感。


 そしておなじみの、うすうすどうでもイイって分かってるけど、『そうしないと一生後悔する』サッカクに捕まった、あの感覚。


 やるしかない。


 僕は、心臓の高鳴りに合わせて、目玉を戻し、五代の白い太ももとミニスカートがおりなす、心臓をぶっ壊すほどの威力を持った、三角地帯に視線をフォーカス!


 うおっ、ナンダこの、鼓動がギアを上げたカンジ!?


 ぺたんこ座りで寄せられた、白い太ももと、まくれた茶色いスカートの屋根……


 薄いグリーンのパンツ……?


 二秒ほど固まったのが、敗因だった。


 聞きたいことが出来て、つい目玉を五代の方に向けると。


 ガン見されてた。

 限界いっぱいまで、横目を使って。


 え…… ナニソレ、ズルい。


 でも、疑問が先に立った。


「それ、リーファのパンツ?」


 返答は、右の全力ビンタだった。




「きっちり、見とるやないけェ!」


「ごふっ! ちがうて、なんかスゲく気になったんだよ! そりゃ、相棒と同じパンツはいてりゃ…… いだっ、 悪かったって…… 見えてる見えてる!」


 げしっ、げしっと、僕にストンピングの嵐を見舞う、五代の素足。

 盗み見してたのが馬鹿馬鹿しくなるくらい、豪快にパンツ見せまくりの五代が喚いた。


「同じワケあるか、ボケェ! 『両チームの主将、互いの健闘を称えて、パンツの交換です!』…… 『キャプテン翼』でもやらんわ!……オマエの説教で泣いたオレが、本物のアホみたいやんけェ!」


 いや、確かにそうだけど!


「悪かった! 確かめなきゃ、一生後悔するとか、思っちゃったんだよ、んなわけ無いのに……うわっ」


 肩を蹴られ、転がされた防水床の上。

 壁との境目が黒ずんでて、古びてる。二階とはエライ違いだ。


 胸を軽く踏んづけられ、動けない。

 下から見上げるアングルのエロい事。 


 「……で、どないやってん」


 「……ハ? 何が?」


 濡れた黒い髪を払った五代が、腕組みして喚いた。


「どっちのパンツが、上やったかに決まっとるやろ、言わせんなや!」


「言うなや、キテレツな事!? 上って何、値段!?」


「どっちが好みやねん! ここまで言わせんのか、ボンクラァ!」


「セクハラとパワハラの同時攻撃!? どっちも同じにしか見えんワ!」


 何故か噴火する五代。

 あ、グリグリ踏むのはヤメて……


「ふざけんちゃうど!? このパンツ見つけるん、どんだけ苦労した思とんねん…… 夜中にユリさん叩き起こして、正直すまなんだ!」


「苦労したの、ユリさんじゃねえか!? こだわる理由が、一ミリもワカランわ!」


 超ローアングルで見上げる、五代さん。

 鬼女の顔で舌打ち。


 ね、脚のけよ? 

 説教してた僕自身もバカみたいに思えるくらい、モロパン続いてるんだけど?


「あー、もう、えーワ!」


 ぷりぷりしながら、背を向けると……。

 上着に手を掛け、一気に脱ぎ捨てる。


「何してんだよ!? うわぷ」


 濡れたふわふわのシフォンブラウスを顔に被せられ、引っぺがそうとして思いとどまる。

 また、『のぞき』をやってるって思われる。


 「シャワー浴びる。オマエと遊んでたら風邪ひくわ」


 「ひどいこと言うけど、ゴメン…… 死ね」


 そう言いながらも、暗闇の中。

 上着掛けにされ、柔軟剤と五代の匂いがこもってる。


 え-、こっからどうしよう。


 五代が浴室に入ったら、これとって、脱衣所出よう……


 あぐらをかいてる、コカンになんかが投げられた。


 ナニ、このあったかい、布きれ。


 ……布きれ。


 妙にすべすべな素材。


 それがパンツだって分かったのと、五代の声が掛かったのは、同時だった。


「おしおきじゃ…… 被り心地、橘のパンツと比べて、どっちがエエか言うてみい」


 



(* .ˬ.)) 今日も、お付き合い頂き、ありがとうございます。


毎日深夜0時過ぎ、週7更新を目標にしてます。


宜しくお願いします!


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