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言ってくれるかもって


《登場人物》


 林堂 凜


 主人公。 小6、男。

 幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。

 任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。



五代珠乃


小6、女。リーファの宿敵である、犯罪組織、HAZEの創設者を、経歴上の父に持つ。

朝鮮語に堪能。下品で、勇敢な、拗らせ美少女。


香咲 ナディア=マフディー


小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。




梁 梨花リャン・リーファ 


小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。主人公が好き。


 

吉田カナト(カナト)


五代の近所に住んでる、小4、男子。

大人しく、クラスでイジられている。


吉田由里


カナトの母。看護師。童顔。



 リーファの悲鳴も、聞こえたような気がしたけど、僕は服を脱がす事以外、頭になかった。


 力任せに引っ張ったチューブトップ。ゴムバンドみたいに長く伸びて、リーファの付けてる高そうなブラが見えた。


 怯えながらも脱がせやすいように、バンザイしてくれる相棒。


 白いワキが目に入った途端、乱暴にチューブトップを投げ捨て、吸い付いた。


「あっ」


 驚いた声も、どこか甘く鼻にかかってる。


 顔をこすりつけ、背中から肩をつかみ、夢中でなめ回す。


「はっ、あっ」


 僕の頭をくしゃくしゃに抱きしめて、もがく相棒。

 泣きそうな声が、凶暴化にターボをかける。


 この部分、香水の匂いが強くする。そのせいか、なめると甘いアルコールみたいな味がした。

 

 コレジャマ。

 ミタイノニ。


 右手で、ブラを押し上げようとすると、


「痛い! 痛いよ!」


 リーファが悲鳴を上げた。


 バストの下側を支える、金属のワイヤーがひっかかって、ズレてくれない。


 めんどくさいな!


「いいから、外せ! 見たいんだよ!」


 リーファが半泣きで謝る。


「ご、ごめん、すぐ外すから! ちょっとだけ待って」


「早く!」


「は、はい……」


 体を傾け、消え入りそうな声で呟きながら、手慣れた動きで、ブラを外す。


 その仕草が女の子らしすぎて、よけいにブレーキが利かなくなる。


 外したブラの上を押さえたままのリーファ。上目遣いで、僕が怒り出さないか、おどおどしてる。


 いっつも堂々と胸を張ってる、クール系美少女の相棒が、飼い猫みたいにいいなりだ。


「手、下げろ。見えない」


「で、でも……ハズカシイよ」


 もう、猫語を使う余裕もない相棒。


 僕もおかしくなってる。


 多分。


「さっきどこ見てもいいからって、言った」


 叱られたみたいに、顔をくしゃくしゃにする相棒。

 耳の倒れた子犬みたいな顔で見上げて来る。カッコは黒猫だけど。


「そ、そうだけどぉ……じゃ、電気消していい?」


「ダメ。見えなくなるだろ」


 ひん、と喉の奥で声をあげるリーファ。

 震える手を、徐々に下げていく。


「あんまり、見ないで……」


 目尻に涙を浮かべて、真っ赤な顔をそらす相棒。

 あんまり、見ないどころか、あらわになってく同級生のおっぱいから目が離せない。

 

 白く輝く肌。なだらかな丘が、急にとがっていって……桜色の先端が見えた。

 視界が赤く、狭くなって、荒くなった呼吸だけが頭に響く。


 ……胸、ちっともナイ、みたいに言ってたけど。

 全然あるじゃん……リーファ。


 間接照明に、地平線みたく照らされてる、チチの輪郭。触っただけで、破れそう。柔らかそう。


「え、待って? 触るのは待って!」


 伸ばした僕の手から守るみたいに、自分を抱きしめる、同級生。


「ムリ。だって触りたいもん」


 もう、本音しか出ない。リーファ、僕の頼みを断ったことナイから、絶対聞いてくれる。


「ムリって……それこそムリだよう……」


 胸の前でブラをいじいじしながら、情けない声で抗議する。


 僕は本気でムッとして、頬を膨らます。


「ベッドまで連れてけって言ったの、オマエなのに……もういい」


 ごろん、と背中を向けて寝転んだ。肌触りのいいシーツ、ベッドがきしむ。

 そうなんだ、キッチンあのままなんだよなあ。


 「怒んないでよ…………じゃ、ちょ、ちょっとだけね? やさしくだよ?」



 計 画 通 り

 


 僕は全力で、笑顔をコラえて起き上がり、相棒のきゃしゃな肩に手を掛けた。


 リーファが、顔を伏せながらも、チラチラ僕を見上げてぼやく。


「……凜って、こんなにエッチだったんだ。びっくりだよ……」


 僕は、無視して――っていうか、白くて柔らかい、異国のフルーツみたいな胸に触ることしか頭にない――そっと、手を伸ばす。


 真っ赤な顔で、ぎゅっと目をつむり、逃げ出したいのを必死にこらえている相棒。

 僕の手もぷるぷる震えてる。ぼんやり、自分は後戻り出来ない事してるのかも、とか思った。


 リーファが、必死で隠すのをこらえている、ジャス子よりかは、大きなチチに指先が触れる。


「あふっ」


 悲鳴を飲み込む相棒。理性がはじけ飛ぶ合図。

 抱き寄せ、右手で全力でこねながら、耳をなめた。


「あっ、優しくだって! 耳はダメ、くすぐったい……あんっ!」


 僕はリーファの頭を左手で固定し、いい匂いのする耳を、本能にまかせてなめ回す。


「あん、あんっ!」


 致命傷でも負わされたみたいに、ぎこちない動きを繰り返す体を押し倒し、首筋を強く吸った。


「あ、ダメ、そんなとこ吸ったら、見つかっちゃう、バレちゃうよう!」


 なに言ってんだろ?

 何が、誰にバレるんだ?


 ふと、何かが頭をよぎり、唇を離して、相棒の顔を上からのぞき込んだ。


 リーファが泣いてる。


 それも、マジ泣きだ。

 かわいらしい、キラキラした泣き方じゃない。

 

 猫耳カチューシャ、首の鈴。口をへの字にして、情けない顔と声で泣いてる。

 真っ赤になってた、頭のモヤが、少しづつ晴れて来る。


「……リーファ?」


「怖いよう……今日の凜、知らないヤツみたいだよう」


 言葉の意味を理解するまで、数秒かかった。

 瞬きを忘れて、僕の下で泣いてるリーファを見つめ続ける。


「期待してたんだ…… 途中で『好きだ』って言ってくれるかもって」


 正気に返った僕は、あわてて身を離そうとした。

 出来なかった。リーファに下から抱きつかれたから。


 聞き取りにくい声で、言われた言葉。

 僕は本気で死にたくなった。


「わかってる。オリガが一番なんでしょ? せめて『その次に好きだ』って聞きたいんだよう」


 


 


(* .ˬ.)) 今日も、お付き合い頂き、ありがとうございます。


毎日深夜0時過ぎ、週7更新を目標にしてます。


宜しくお願いします!


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