気がかりな夢から目をさますと、自分が相棒のスカートと、ブラの中に手を突っ込んでるのを発見した
《登場人物》
林堂 凜
主人公。 小6、男。
幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。
任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。
五代珠乃
小6、女。リーファの宿敵である、犯罪組織、HAZEの創設者を、経歴上の父に持つ。
朝鮮語に堪能。下品で、勇敢な、拗らせ美少女。
香咲 ナディア=マフディー
小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。
梁 梨花リャン・リーファ
小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。主人公が好き。
吉田カナト(カナト)
五代の近所に住んでる、小4、男子。
大人しく、クラスでイジられている。
吉田由里
カナトの母。シングルマザーの看護師。童顔。
リーファの体温。いつもの匂いと、柔らかい肌の感触。
これって、慣れてる。
レスリング教室でも、相棒の家でだらだらしてるときも、二人、手足を絡めてベッタリだ。
でも。
いつもと違う点が三つある。
一つは、今いる場所が、普段は使われてないくさい八畳間、ダブルベッドの上ってこと。
いや、埃っぽいとかそんなんじゃないんだぜ?
逆。
清潔すぎて、生活感がない。
白いシーツからは、高級っぽい香りがするし、なんつーか……
ムーディ?
雨戸は閉められてて真っ暗、地面に置かれた間接照明達が、僕のひざの上で、首にかじりついてる相棒の輪郭を淡く照らしてる。
衝撃と共に今気づく。ここ……多分、夫婦専用の寝室だ。
ユリさん、自分の事シンママって言ってたもん、そりゃ、使われてない……のかな?
失礼な想像はやめよう。
途端に落ち着かない気持ちになる。二階の子供部屋から遠い、一階に寝室って……
うまく言えんけど、確信犯すぎね?
あぐらかいてる僕の上で、みじろぎする相棒。意識を現世に引き戻された。
二つ目は、ふれあってる部分、肌同士が大半だって事。
高い体温、太ももまで赤い。
首筋にかかる息と、さらさら触れる髪がくすぐったい。僕の鼻が触れてる首筋、くすぐったいのか、ときどき、力が入ってる。
「なあ……なんか」
「クサい?」
喰い気味に返ってきたってことは、匂い、気にしてたんだな。
「いや……逆。凄くいい匂い」
仄かに甘くて、芯のトコがスパイシー。
コイツの性格と、逆。
リーファがホッとしたように笑う。全身のこわばりが抜けた。
緊張してたんだな。女子ってむずかしい。
「ユリさんの、勝負用香水……だって。借りたんだ」
「ナニと闘ってんだよ?」
笑いながらツッコンだけど、無言。
ただ、首に回されてる腕に力がこもっただけ。
「……みゃお」
消え入りそうな囁きと息が、耳をくすぐる。
脳みそが爆発しそうになった。
三つめ。これが一番デカい。
今日の相棒、過去イチしおらしくて……カワイイ。
いやさ、悪い方に取らないで欲しいんだけど、相棒に対してこんなドキドキ感じるの、初めてだと思うんだよね。
モチロンリーファに、今までたくさんドキドキして来たよ? 内緒だけど。
けど、今日のコイツは……
僕の首筋に、ほっぺをくっつけたまま、消え入りそうな声で言ったんだ。
「他はどこ見てもいいケド、カオだけはダメ。恥ずかしい……」
お姫様だっこしてる手に、力が入ってしまった。
今日のコイツは、おなかを向けた犬みたいにノーガードだ。
マズイ、理性が飛びそうになってる。
他のヤツラとこうなりかけたときより、遙かにヤバイ。
だって。
長年の相棒だった実績があるんだ。
もしそうなったら……
全然、遠慮しそうにない、自覚がある。
お互い抱きしめる手に力が入りすぎて、苦しい。もう二人とも、今考えてること、色々バレちゃってる。
そう考えたら、余計に、頭がクラクラしてきた。
相棒、そうなること嫌がってるどころか……
望んでるのが丸わかりだから。
マズイ。
超・マズイ。
何がマズイって、ナニがまずいことになってるんですナニとか冴羽燎かよ?
めちゃめちゃ柔らかい、リーファの尻から、バレないよう、そっと距離を取るコカン。
ベッドがきしむ。
だがしかし、せっかく稼いだ距離を、容赦なく詰める、リーファの尻。
「おい!?」
上から落ちたら、折れてたぞ!?
「……にゃん」
今の『にゃん』は、不満を表明する『にゃん』ですね、わかります。
「にゃん……」
震えてる声。
『逃げないでよ、アタシだって、ハズカシイんだぞ』
「んっ……」
鼻にかかった声。
え、どうしたの?
「イタ……にゃん」
は?
気づいてみたら、スカートとチューブトップの下に、手を差し込んでる自分を発見して、目ン玉が飛び出そうになった。
「んふぉッ!?」
なにやってんだ、俺ェ!
慌てて抜こうとする手を、上から押さえるリーファ。
僕の首から手をほどいたから。
とす。
シーツの上に落下した。
リーファ。仰向けで横たわる、黒と白で出来た美少女。猫耳で飾られた、短めの黒髪が白いシーツに散らばった。
お豆腐みたいに白い肌、胸と腰を覆ってる黒い布に、自分の手が潜り込んでる。信じられない。
ぼんやりとした照明に浮かぶ、ほっそりした胴、手足。
僕の左手のせいで、半分以上めくれたタイトスカートから、薄い緑色の下着が見えてる。
下のまつげ越し、僕を見上げる、ちょっと怯えた目。
心臓が爆発しそう。
まばたきが出来ない。
二人とも、見つめ合ったまま、目がそらせない。
リーファの目に浮かぶ涙。
「凜……愛してる……ワタシ」
しゃくり上げる音が木霊する。初めて聞く、子供みたいに、舌足らずな声。
「リーファね……りーは……オリガの、次でも、いいの」
真っ赤になった視界。
もしかして、何か叫んだかも知れない。
脳が完全に灼き切れ……
手が勝手に動いて、強引にリーファの服を剥いだ。
(* .ˬ.)) 今日も、お付き合い頂き、ありがとうございます。
毎日深夜0時過ぎ、週7更新を目標にしてます。
宜しくお願いします!





