処女のアタイがバッチコイしたら血の花が咲くじゃろけどこの夏はライバルに差をつけるチャンス的な進研ゼミスピリットで一足先に大人の階段登ったるでジュテーム
《登場人物》
梁 健一 (アシュラー)
台湾人。名門、梁家の次男。
民間軍事組織、イージス・システムの社長で、戦闘狂。
梁 梨花の父。
エディ・田中(Joker)
五代珠乃の、血の繋がらない父。
犯罪組織、HAZEの一員。
ヤクザ、中国マフィア、警察に追われていた。
梁家を付け狙い、その関連で、主人公たちと関連する人物を無差別に襲っていたが、現在は休戦中。
五代珠乃の父。
香咲 アリ=マフディー(パンサー)
パキスタン人。バロチスタンの名門、マフディ家の長男。
神の声が聞こえるギャンブラーで、凄腕の暗殺者。
香咲 ナディアの父。
林堂 凜
主人公。 小6、男。
幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。
任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。
五代珠乃
小6、女。リーファの宿敵である、犯罪組織、HAZEの創設者を、経歴上の父に持つ。
朝鮮語に堪能。下品で、勇敢な、拗らせ美少女。
香咲 ナディア=マフディー
小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。
梁 梨花リャン・リーファ
小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。主人公が好き。
流しっぱなしのシャワー。
気詰まりすぎる、沈黙。
地獄の底から、響いてくるよな、掠れ声。
「……タッてんじゃん」
「いや……コレは……」
込み上げて来る歓迎の笑い声に混じったユリの呟き。
「ナンダヨ、バッキバキじゃん…… ぐヘへ」
コワれていく、金髪のわりと可愛い激重女。
いかん、このままでは、頭が上がらなくなる!
散々イイ事言っといて、コレじゃ、年上の威厳もヘッタクれもねえ!
これ、一生モンの汚点では!?
不味い。
マズイ、まずい。
ちくしょう、全身全霊で、鎮めにかかってたのに!
さっき撃ち殺したヤツらと、妖怪共のどアップ、終いにゃ、柔術ババアがアリの親指を吸ってる、グロ映像まで思い出して……。
俺は、自分の身の毛もよだつ思い付きに、稲妻を喰らった様な衝撃を受けた。
まさか……アレで……余計に?
もし最後のに反応したんなら、死のう。
天が許しても、俺がオレをユルサナイ。
いや、それどころじゃねえ!
「待て、誤解……ハウッ!」
後ろから伸びてきた白い手に、がっしと俺の棒が掴まれた。
背中から、ギラギラした片目と、吊り上がった口の端だけが鏡に映ってるのを見て、総毛立つ。
柔らかい手に握られ、不本意ながら、更に硬度を増すアレを、操縦桿の如く自在に倒しながら、もう、元ユリだったとしか形容出来ない、邪悪な生き物が、コテコテの河内弁で煽る。
「フヘへ……割と上等のマイクぶらさげとるやんけ、ジブン? ナンボ程、女ウタわしたんじゃ、おーん?」
「誰だよ、オマエ!?」
眼がトンでしまった金髪JKは、脳の処理速度を垣間見せる、高速の独り言を、お経のように唱え続ける。
「こんなゴツい棒を処女のアタイがバッチコイしたら血の花が咲くじゃろけどこの夏はライバルに差をつけるチャンス的な進研ゼミスピリットで一足先に大人の階段登ったるでジュテーム」
「シゴくな、手ェ離せ!」
凄腕の嬢の如く高速で、右手をピストンさせつつ、眼を三日月の様に細める。
「冗談言うたらアカンで、お客サン? アレだけ、ガキガキ言うといてコレや、お子様にイラわれて暴発したらトラウマもんやんけ、んー?」
くッ、殺せ!
悔しいがその通りだ!
「ぐぷぷ……JKの若い肉味わうんや。忘れられへん思い出にしたる」
「船戸与一かよ!?」
ユリの言葉を号砲に、俺の尊厳を賭けたバトルが始まる。
「やったるでェ……ワイは女になるんじゃあ!」
皿が砕けそうな勢いで、臙脂色のタイルに膝を付く。
苦しい闘いだった。
堪えきれず、両手をつくと、音を立てて、しぶきが上がった。
肩で息をしながら、爆発寸前だった股間に目をやる。
俺の手を巧みにかいくぐり、オイルを塗った胸やケツ、果ては頬までアレにすりつけてくる波状攻撃に、屈服寸前だった。
うつぶせで手足を曲げ、平べったくなって転がっているユリを一瞥し、俺はゆっくり立ち上がる。
疲れた。
フラフラと脱衣所に向かう。
雄琴だ。
マジで雄琴に行こう。
今ので触発されたとかじゃねえ。
逆だ。
DNAをまともに戻したい。
その時、引き戸の磨りガラスに、華奢な陰が映った。
ミナだ。
「……ちょ、すごい音したで? 何なん?」
俺は疲れ切った声で、脱衣所まで入って来てる、ミナに言った。
「ちょうどいい。そこに転がってる変態、回収しといてくれ」
「……は?」
俺は素っ裸で、前も隠さず、引き戸を開けた。
「ギャーっ!」
ミナが顔を両手で顔を覆いつつ、指の隙間から俺の臨戦状態のコカンを、ガン見する。
勝手にしろ。もう疲れた。
この後の修羅場で、大失敗だったと、後悔することになるが、その時はホントに何も考えたくなかった。
ズカズカと脱衣所に入る俺から、引きつった顔で後じさる、茶髪のセミロング。
カエルの様にノビてるユリに気づいて悲鳴を上げた。
「ユリ!? あんた、なんちゅうカッコしとるん、グラセフの死体でも、も少しマシなポーズしとるわ!」
俺と入れ違って、浴室に駆け込むミナを尻目に、俺はだれかが用意してくれたらしい、新品の下着を手に取った。
その下に隠れていた着替えを見て、俺の時間が止まった。
真っ赤に熱した頭で、廊下を踏みならし、エディ達がいる一階の和室を、パンツ一丁で目指す。
そこに、俺の着替えを持って行った、柔術ババアがいるらしい。
部屋を見つけ、叩き付けるように襖を開けると、タンスや壁に凭れ、だらしなく座っている二人がいた。
アリは丈の合わない、つんつるてんの古いジャージ。
エディも丈のあってない、柔道着を着て。
……なんで、そんな恨めしそうに俺を見んだよ?
「……なんで、そんなカッコしてんだ?」
「なんで、こんなカッコをしてると思うかね?」
アリがオウム返しに訊いてくる。
「ババアが着替えを持って行ったんだろ? どこだ」
二人が奥の襖を、顎で指す。
きぃこ
きぃこ
金属のきしむ音、何かが回る音。
機織りでもしてんのか?
俺は、大股で近づき、襖を開け放つ。
……機織りだったら、どれだけよかったか。
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(* .ˬ.))
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