表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/1079

GCコンタップ(純正)の少女 1

《登場人物》




 林堂 凜


 主人公。 小6、男。 任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。






 香咲 ナディア=マフディー


 小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。






 梁 梨花リャン・リーファ 


 小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。小学校は別。主人公が好き。






 ジン


 クラスメイト。男。クラスのリーダーで、優しい。




 


 佐竹


 クラスメイト。女。クラスのボス。




 


 鈴香 


 ナディアの姉。高校生。






 香咲 ヨシヒコ=マフディー


 ナディアの父。パキスタン人。




 お館様


 ナディアの祖母。ヨシヒコの母。




 オスマン


 ナディアの叔父。

「や、林堂くん、どうだったイ?」


香咲家の門から出てきたのが僕一人なのを確認して、ナディアパパがせかせか駆け寄って来た。

夕飯の買い物帰りの人たちが、自転車で通り過ぎる。


「ナディア、電話出てくれそうかな……なんでケツおさえてるの?」


「いや、ママが『デュエマのカードにナディアもつける』っていうから、カードだけで大丈夫ですって言ったらプラバットでぶっ叩かれました」


「……乱暴な娘で申し訳無い」


「いえ!全然平気です。ナディア、lineくらいは出てくれそうですよ。それじゃ!」


助かったヨ、お金は返すからネ!


の言葉を背中で聞きつつ、僕は速足で戦場を離脱した。

前回、なんだかんだでガイギンガを手に入れ損なったんだ。誰にも邪魔させない!


大金を運んでる時、他人はすべて強盗に見えるって言うけど、ホントによくわかった。


僕はTシャツの下に貰ったデュエマを隠し、小走りで帰ったけど、万引き犯にしか見えなかっただろうな。


マンションのエレベーターを待ちきれないので、例によって一段とばしで階段を駆け上がる。


5階手前で何か予感がして、スピードを緩める。


いた。


「ハイ、sonny。よく会うね」


階段に腰掛けた例のお姉さんが、ヒラヒラと手を振る。


「あ、こんちは」


金髪を後ろにまとめ、ジーンズにデニムの長袖をはおってる。人懐っこい笑顔で言った。


「オナカに何隠してる?……デュエルマスターズ!カッコイイ!アニメみてるよ」


「ええっ!マジですか!?」


「イエス。ワタシ、ジャパニメーションダイスキだよ。コスプレもスルヨ」


「おお!」


なんて、話しやすい人だ!デュエマをカッコイイって言ってくれる女子を初めて見た。コスプレは知らんけど。


「お姉さん、友達がこのマンションにいるんですか?」


「ノー。3階にムーブして来たよ。モニカです、ヨロ!」


「あ、林堂です」


差し出された手を握る。柔らかくてドキッとした。


「ヨイショ」


「えっ」


僕の手を引張って立ちあがった、モニカさん。

不意打ちによろけた僕は、モニカさんの胸に飛び込む形になってしまった。


弾力があって、柑橘系の香りがする胸に顔が埋まる。


「うわわ、ゴメンナサイ!」


慌てて飛び退くと、お姉さんは真剣な顔で僕を見ていた。やべ、怒ってる!


お姉さんはニッコリ微笑んだ。

良かった。


立ち上がったお姉さんは、リーファより背が高かった。足の長いこと。


「sonny……リンドウ、ちょっとオネガイ。ネットのつなぎ方ワカラナイ。教えて?」




「お邪魔します……うわ、ホントに引っ越してきたばかりなんですね」


ウチと同じ間取り、部屋の数は3つとダイニング。

一番奥、ベランダ前の部屋に一番荷物が集中していた。なんか、原色の服とか、剣みたいな小物もある。


カーテンや、冷蔵庫なんかの最低限アイテムは活動してるみたいだ。


「そ。ジェットラグ、やっと治ったとこ。これ、つなぎ方分からないよ」


Joshinのテープが貼られた新品のルーターとswitchを差し出された。










明日と年始は休みます。

良いお年を!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ