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いつもな朝は伝説の始まり

《登場人物》


 林堂 凜

 主人公。 小6、男。 任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。



 香咲 ナディア=マフディー

 小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。



 梁 梨花リャン・リーファ 

 小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。小学校は別。主人公が好き。



 ジン

 クラスメイト。男。クラスのリーダーで、優しい。


 

 佐竹

 クラスメイト。女。クラスのボス。


 

 鈴香 

 ナディアの姉。高校生。



 香咲 ヨシヒコ=マフディー

 ナディアの父。パキスタン人。


 お館様

 ナディアの祖母。ヨシヒコの母。


 オスマン

 ナディアの叔父。







「やめるんじゃ、それは洒落にならんけ!」


給食の時間、ナディアは例によって佐竹達にイジられていた。


「ナディア、好き嫌いしてたら大きくなれませんよ!」


二人がかりでナディアを羽交い締めにさせ、佐竹が邪悪な笑顔で、ゼリーをナディアの口もとへ運んでいた。


「うち、それだけはムリ!食感がドジョウの踊り食いみたいでダメなんじゃ!」


「やめろよ、想像しちゃうだろ……」


前に座るジンが、ゼリーを見つめ、げんなりと言った。

佐竹は辛そうに言う。


「ナディア、私達だってこんな事したくない……何でこんな事するか、わからないの!?」


「……好き嫌いを無くすため?」


「ううん、面白いから……こじ開けろ!」


やめれー、という喚くナディア達を、美人の担任はニコニコと眺めている。


「んー、凛、止めなくていいんか?」


「え、ジン。僕には何も聞こえないけど?」


「えぇ……あ、ナディアが切れた」


うがー、と二人を投げ飛ばし、ヨダレをたらすまでくすぐると、血走った眼で佐竹を睨んだ。


「さたん……よくもおおお」


「なっつ、待て、落ち着け悪かった……そっ、そうだ、お前に世界の半分をやろう! 寄るな! 先生、お願いします!」


ゆらり、と用心棒っぽく、前に出る白い影。

白のTシャツにふくらはぎまでのデニムって服装のリーファが、立ちはだかった。


「キサマか、細目ェ……うちのゼリー嫌い教えたんは。今まで、別クラじゃったからバレんかったのに」


ふっと目を細めるリーファ。


「オマエがゼリーをクッパか、覇王丸の様に吹き出すとこを見たかっただけ」


ナディアが険しい顔を緩め、余裕っぽく髪を払う。


「なら、その後また、介抱してもらおうかのおう、今度は保健室で」


「……ぶっ殺す」


二人がガードを上げて、臨戦態勢に入り、佐竹が賭け試合の仕切りを始める。


僕は、机に落書きされた、リーゼントのドラえもんを見つめたまま、機械的に、コッペパンをかじり続ける。

クラスの奴らが、ジャムや、ミルメーク、牛乳をチップに差し出し、佐竹がブラジル人っぽく叫んだ。


「コンバッチ!」


「はあい、そこまで」


出席簿でバンバン机を叩き、担任が立ち上がった。


「先生、今からゼリーをたべるから、ホコリが入ったら困るの!着席!」


みんな、ぶーぶー言いながらも席につく。

担任の草内は、怒らすとめんどくさいんだ。


ちなみに、ゼリーにホコリが入るからと言うのは本気で、ナディア達が教室の後ろで揉めてたなら、自分も賭けに参加してただろう。


その時、遠くで連続して、クラクションが聞こえた。


ピッピッピー

ピッピッピー

ピッピッピー

ピー


リーファとナディアがこちらを振り返る。


「よし!」


僕は拳を握りしめた。


リーファの会社の人からの合図、

任天堂から、小学生大会の当選メールが届いたんだ!


放課後、スマホが返ってくるまで待てないから、頼んだんたけど、聞き間違えじゃない、3回鳴って1回長くだから、当選だ!


リーファがキレよく親指を立て、ナディアがよっしゃー!とバンザイした。


「どうした、凛?」


とジンに、聞かれ、僕は笑顔で言った。



「伝説の始まりだぜ?」



















毎日23時頃、週7更新を目標にしてますが、火曜と木曜は、25時になる事が多いです。

祭日、日曜は、早めに投稿する事もあります。


宜しくお願いします!


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