表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1069/1079

だって、お互い様だし

全体の登場人物は、下のアドレスへ飛んでいただけると、助かります。


https://ncode.syosetu.com/n7465gz/1/


分からない人物がいたら、恐れ入りますが、飛んだ先で、サイト内検索をして拾って頂ければ、出てきます。


まだ載ってない人物もいるので、順次増やしていきます。


よろしくお願いします。(* .ˬ.))





《登場人物》


 林堂 凜


 主人公。 小6、男。


 幼なじみを護るため、父から、戦闘訓練を受けて育った。

任天堂Switch 大乱闘スマッシュブラザーズが学校一うまい。


エヴァ


すももの母で、シングルマザー。ロシア人。スナックを経営していた。


すもも


主人公と同居することになった。眠そうな半眼と赤髪ロングが特徴の美少女。

北朝鮮・支配者一族と、ロシア人ダンサーの間に生まれ、富田林学園に軟禁されていた。



山田


ジャスミンが宿泊しているホテルのコンシェルジュ。

自衛隊秘密組織、『別班』を指揮する。



黒沢二佐(目ん玉繋がり)


別班の隊長代理。本来の隊長である、山田が不在なため。


主人公達ごと、抹殺を企む。


源氏


別班隊員。


平氏


別班隊員。





ほのか


すももと同じく、北朝鮮・支配者一族の血を引いている。学園に軟禁されていたが、逃走に成功、現在は、身を隠している。



ニセ・ほのか(温水 ぬくみず:抜くビッチ)


ものべに雇われた、役者。元々は、メグの事務所にいたが、素行が悪くて、退所。


ものべ


主人公たちの通う、私立・あおせ小学校の校長。

色々と間違っている、教育者。



梁 梨花リャン・リーファ 


 小6、女。台湾人と日本人のハーフ。主人公の幼馴染で、相棒。主人公が好き。

民間軍事会社・イージス・システムの社長である、父を持つ。


香咲こうさき ナディア=マフディー


小6、女。パキスタンと日本人のハーフ。主人公と同じ学校。主人公が好き。


ジャスミン・マーカス


アメリカ人。小5。女。

スマブラ団体戦・大阪大会、決勝の相手チームだった。

紆余曲折を経て、主人公が大好きになる。 



氷室 メグ


小5、女。女優志望。主人公と、市街戦をくぐり抜けた。主人公が好き。


五代珠乃(タマ:店長)


小6、女。リーファの宿敵である、犯罪組織、HAZEの創設者を、経歴上の父に持つ。

朝鮮語に堪能。下品で、勇敢な、拗らせ美少女。主人公が好き


 エディ・田中(五代)(ジョーカー)


 五代珠乃の、血の繋がらない父。犯罪組織、HAZEの創始者。北朝鮮の工作員。

 ヤクザ、中国マフィア、警察に追われていた。梁家を付け狙い、その関連で、主人公たちと関連する人物を無差別に襲っていたが、現在は休戦中。




 マフディ=ヨシヒコ(パンサー)


 ナディアの父。パキスタン、バロチスタン地方の豪族。元、パキスタン特殊作戦群隊員。神の声が聞こえるギャンブラーでもある。


ジェーン

 

梁の相棒。伝説の工作員。主人公の父でもある。


キム

北の上級工作員。学園に於ける、影の責任者。


______


地名など


富田林学園(学園)

表向きは、韓国系財閥の経営する、小中高一貫校。実際は、北朝鮮が経営する、スパイ養成学校。


伽藍町

沖縄・那覇にある、家出した未成年達を受け入れる、違法な集落。




 『本物の悪魔』


 ゆきの説明を受けた、私とハスマイラが、その意味を理解するまで30分もかからなかった。


 俺の甥、ユンファ。


 ポーカーフェイスの下で、これほどの闇を抱えていたとは。


 確かに、これは【ゲーム】だ。


 やり切った暁には、林堂君母の気持ちも大きく変わるはず。


 ……ここで、その内容を伝えるつもりはない。


 時間がない。


 始めよう。


 ◇◇◇



「えっと、ボス…… じゃなくて、橘さん。ジャスが最初に呼ばれた理由は、ナニ?」


 私の険しい顔を見て、警戒心を露わにする、ジャスミン。


「……手違いがあった……林堂君は、どこまで行っても、林堂君だった」


「いや、わかんねえし…… って、待って」


 不機嫌な顔で、ポッキーを咥えた、Gジャンの手が止まる。


 年上への敬意の無さに、イラッとするが、そっちの方が好都合だ。


 こっちも遠慮なくやれる。


 ベレー帽からはみ出したブロンドが一瞬揺れ、目つきが険しくなる。

 悲しい事だが、死線を潜り抜けたせいか、殺気の放射量が、以前とは比べ物にならない。


 私は決意を新たにする。


 いらん、自信を粉々にしてやる。この子たちの為に。


「……女、かよ?」


 マジで口の利き方どうにかならんのか。


「苛立ってるかもしれんが、実は私もだ。態度を改めんのなら、帰れ。次を呼ぶ」


 一瞬だけ恨みがましく碧眼で睨め付け、ため息をつくと、ポッキーを飲み込む。


「……悪かったよ、ねえねパパ。なんか無性にイライラするんだ…… 人を撃ってから」


 怒りが急速にしぼむ。


 我が社専属のカウンセラーのことが頭をよぎった。


 以前、赤線地帯で助けたミナ達にも言ったが、俺はゴメンだ。


 だが、少女達には必要かも知れない。


「私が口にするのは、『お前が言うな』の極みだろうが…… 暴力で解決するクセがつくぞ。その味を覚えたらな」


 力なく言いながら、モニターをつける。


 それを見た、ジャスミンが悲鳴を上げた。


 血まみれの病院衣。ベッドの足元に突っ伏している、女性。


 ゆきに先刻見せられた、ジェーン達の画像だ。


 唇を噛み締める。ここからが勝負だ。


「凛のパパ!? 血! なんで!?」


「お前達もこうなる…… このままだと」


 ベレー帽を叩きつけて、絶叫するジャスミン。


「んな、話してねえよ!」


 真っ赤な顔、吊り上がった目。


 小学生の形相じゃない。


「撃たなきゃ、ヤラれるだろーが! あのボケども返り討ちにしたの、1ミリも後悔してねえよ、誰もな!」


 私は、内心の安堵を隠しつつ、彼女を見つめる。


 その通り。


 ならずものが銃とドローンを使って、押し寄せて来たんだ。


 法律がなんて言おうと、正当防衛。


 いや、司法にかかったところで、そういう結果になるだろう。


「な、ジャス達が、楽しくものべの部屋で、ハジけてたとか思ってんだろ? 学校の旗でポテトの手ェ拭いたり、トロフィー並べて、地球儀でボーリングしたりとか? まだやってねェよ!」


 あとで、やんのかよ。


 ジャスミンの疲れた顔に、涙が光る。


「話してたんだ…… 今なら、珠乃と話せるかなって。おんなじ…… 人殺しだしさ」


「そんな、言葉口にするなッ!」


 本気で怒鳴った自分に驚いた。


 同時に、苦々しいものが胃から込み上げる。


 マズイな、違う方向に話が進んでる。


「でも…… びっくりするほど、ジャス達、なんとも思ってねえんだよ…… いのりは関係ないけど」


 顔を覆う、ジャスミン。


「それが…… 怖くて……」


 両手から漏れる嗚咽。


 年相応の姿。


 本当に嬉しくないが、自分の経験が、こんな形で役に立つとはな。


「それが、普通だ。相手が先に撃って来たんだからな」


 しゃくりあげる声は止まらない。


 だが、耳を澄ませてくれているのは分かった。


「私の祖父は、鍼灸医でな。自宅で治療をしていたんだが、父が言うには、ある患者が来る時だけ、部屋に鍵を掛け、誰も入れなかったらしい……念の為言うと、 患者は、年寄りで男だ」


 私は、親父に聞かされた記憶を辿る。


 鼻腔にもぐさの匂いが蘇る。嫌いではなかったな、あの匂い。


「父も、あとで知ったらしいが、その患者は、出入りで人を斬って、七年喰らってた元・ヤクザだった。背に派手な刺青があってな。誰にも見られたくなかったんだ」


 柱時計の秒針だけが、耳朶を打つ。


「そのヤクザは、力なく笑って祖父にこぼしてたらしい。『なんであんなバカな事したのか、今となっては、わかりませんわ』とな。罪悪感は、全く無かったとよ。お互い様だしな」


 ジャスミンがだらりと、腕を下げる。


 途方に暮れたような顔が現れた。


 年相応の表情。


「弾が命中した『手応え』ってのは、物理的にあるらしい。経験から言って、本当だろう。それでも……」


 俺はため息をついて、斜め上を見上げる。


 マジで、参ったな、こんな話になるとは。


「林堂君を助けるため、タンゴの喉を貫いた珠乃とは、ダメージが違う…… あの手応えは消えねえんだ」







【毎週火・木は更新お休みします】


(* .ˬ.)) 今日も、お付き合い頂き、ありがとうございます。


深夜0時過ぎ、週五更新を目標にしてます。


宜しくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ