Story 1
一応、ノエルとアンディのW主人公?はずです。:)
この世界は魔法が存在する。魔法は自身の魔力量によって威力や大きさが変わってくる。
そして自身の魔力量を増やすには、日頃から魔法を使って鍛錬を積まなければならない。しかし、稀に産まれた時に「エース」と呼ばれる膨大な魔力量を有する玉を身体に持つ者がいる。
エースを有する者は絶対の力と権力を得た。ある者は正義の為に剣を振るい、ある者は自らの欲望の為に剣を振るった。
エースを有する者達は皆こう呼ばれた・・・
“覚醒者”と。
森の中にて・・・
シャロン「では・・・始め!」
ノエル アンディ「「うらァァァァ!!!」」
俺はノエル、フレディー王国の辺境の村、ドリー村に住んでいる。
今、打ち合っている相手は親友のアンディ、中々骨のある奴だ、そして立会人として居る幼馴染のシャロン。
俺たち3人は小さい頃からシャロンのお父さんと俺のお父さんの2人に稽古をずっとつけてもらっている。
俺たち3人の夢、騎士団の団長になるために。
アイル「いよいよ明日出発か・・・」
オズウィン「そうだな、日が過ぎるのは早い・・・」
2人は日陰からノエル達を見つめ、そう言った。
ノエル「ハァ、ハァ、・・・・そら!」
ノエルは大きく振りかぶる、しかしアンディに木刀を止められ、横からのカウンターを入れられる。
ノエル「うっ、くっ!」
アンディ「よしっ!入った!」
ノエルが一歩後ろへ下がり、アンディが次の攻撃を繰り出そうとした瞬間、ノエルが姿勢を低くし、アンディの脚を払う。
アンディ「なっ!」
ノエル「ふー、危なかったぜ」
ノエルはそう言うと尻もちをついたアンディの頭にコツンと木刀を当てる。
シャロン「そこまで!」
アンディ「くっそー、もう少しだったのに」
ノエル「わっはっは!まだまだよのう」
シャロン「惜しかったねアンディ」
アイルとオズウィンが3人に歩み寄る
アイル「アンディはもう少し相手を読まないとな。ノエルは危機感が無さすぎだ、そんなんじゃ本番で痛い目見るぞ」
アンディ「はい!」
ノエル 「なんだよ、勝ったんだからいいじゃんよ」
オズウィン「ふむ、随分上達したもんだな2人とも」
アイル「ノエル、お前もまだまだだって事だ。さて、いよいよ明日王都へ出発だ、今回は俺も王都までついて行く」
シャロン「そう・・・」
アンディ「・・・分かりました」
ノエル「・・・」
オズウィン「・・・とりあえず帰ろうか」
元々はノエル、アンディ、シャロンの他にノエルの兄ビート、アンディの兄グレアールの5人だったが、3年前にビートとグレアールは王都へと旅立った。
王都直前、賊に襲われビートとグレアールは、はぐれてしまった。丁度、見回りをしていた騎士団にビートは助けられたが、グレアールは森でそのまま行方不明になり、その後何度も周辺を調査したが何も見つからなかった。
騎士団曰く、痕跡1つ残さない手慣れた犯行で、バロン=メレディオンの可能性が高いという。
バロン=メレディオンの二つ名は虐殺者バロン、その名の通り人を拷問すて殺すのが趣味な狂人だ。バロンは常にマスクを付けていて誰一人として素顔を見たものは居ない。
数年前、アンディの親は2人ともバロンによって殺害される。その事を知ったノエルの父、アイルがアンディとグレアール、そして妹テシリーを引き取った。
ノエル「大丈夫か?」
アンディ「ああ」
ノエル「・・・あんまり無理すんなよ」
アンディ「ありがとうノエル、でも本当に大丈夫だよ」
ノエル「そうか、ならいいけど」
シャロン「グレアール兄さんはきっと生きてる、まだ見つかってないだけよ」
アンディ「シャロン・・・そうだね、どこかで生きてるかもしれないね」
ノエル「王都へ行って、騎士団入って実力つけて、そうすればグレアール兄さんを見つけ出せる」
シャロン「そうね、そのためには騎士団の入団試験に合格しなくちゃ」
アンディ「ああ、3人で絶対に入団して、3人で団長になろう」
ノエル「おうよ」
アンディは父から貰った青いペンダントを握り締めた。
次の日の朝・・・
ノエル「行ってくるよ、母さん」
ナタリー「気をつけてね・・・アンディも怪我しないようにね」
アンディ「はい!」
テシリー「もう行っちゃうの?」
アンディ「テシリー、ナタリーおばさんをあんまり困らせるんじゃないぞ?」
テシリー「はーい」
アイル「よし、行くか」
シャロン「じゃあ行ってくるね、お父さん」
オズウィン「ああ、行ってらっしゃい」
4人は朝日とともに王都へと出発する。
初投稿です。色々設定したんですが、よく分かってないです。ご指導お願いします。:〉