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無題

改めて紹介しよう。俺がやっていたゲームを。


主人公の女の子は貧しい村人だったが実は皇族の血筋だとわかり、皇族として生活する事になる。そこで皇族になって出来た新しい家族の兄、ルカ・スヘ・リオットが主人公の女の子に恋をする。ルカは赤毛のパーマがかかった髪に金の瞳である。


そして次に社交パーティーで出会った貴族のレオン・セイ・ファウンドが主人公の女の子に恋をする。

そしてその社交パーティーで主人公の女の子に恋をした人物がもう一人いる。他国の王子、エイイチロウ・シノミヤである。長い黒髪に緑の瞳である。


次に、宮廷の定年退職してしまった庭師の代わりに入ってきたのが新しい庭師のノエル・メイ・レルヒェである。このノエルという男は実は主人公の女の子が貧しい村人時代だった小さい頃の友達である。栗色の髪に紫の瞳である。


主人公の女の子の名前はメリア・シア・ファミルトン(村人時代)またはメリア・スヘ・リオット(皇族時代)である。赤毛の腰まである髪に金色の瞳だ。


俺がメリアと結婚するためにはまあ、一番手早くすむのは俺がメリアを孕ませることだろう。一番良くない手でもあるが。

他は全部惚れさせるしかない。レオンのこのイケメンを持ってしてもメリアは中身を重要とする人物なのでイケメンだけで攻めても無駄だ。というかライバル全員イケメンでしかも性格が良いから早速俺は詰んでる。


「うーん…」

「どうかされましたか、何か悩み事でも?私で良いのならお力添えになれるよう全力を尽くしますが。」


使用人の女は俺が悩んでいることに気づき言う。たかが七歳児の悩みに全力出しちゃうとかどんだけ暇なんだよ媚び売ってんのかショタコンか、と思ったが、丁度良い、聞いてみよう。


「女は結婚するならどんな男がいい?」

「…人それぞれだと思いますが、一個人としての意見として、そうですね…善を尊び、礼儀を忘れない人…です。」


それ、結婚相手としての意見じゃなくね?人として好きなのはどんなかっていう意見に近い気がするんだが。

仮にそれが結婚相手としての意見だとしても、ライバル全員善を尊び礼儀を忘れない人なんだけど。それじゃあ勝てないんだけど。

俺がハイスペックライバルの中からメリアに選ばれるには何か卓越していて他の男には無いような、それでいて結婚相手にしたいと思うようなものがないとなぁ。


「うーん、他の男には無いような、女性が惹かれるものは?」

「一緒にいる時間、でしょうか…」


一緒にいる時間、か…はっ!そうだ!それだ!


「それだ!」

「!?…え、あ、お力添えになれたのなら良かったです…」


俺はメリアがいつどうしてライバル達に会ったのか知っている。ならそれを利用してメリアとライバル達が会うのを防げばいい。いや、皇族がメリアが実は皇族の血筋だったということに気づくのを防ぐのはさすがに俺では出来ない。そしたら必然的に兄のルカにも会うわけで…

ルカ以外防げるならルカだけに気を付ければいいのだが、一緒にいる時間が重要となるとやっぱりメリアと一つ屋根の下に住む兄のルカが有利だし…


「うーん…」

「あ、あの、また何かお悩みでも?…」


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