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体質が能力であるかは人による  作者: 半分の一
第2章 社
3/4

第1話 社、小学生の終わり

03

「·········?」

 ん?何故僕は階段の角を枕にして倒れている?

 「よいしょっと」

 一旦起き上がる。何がおこったのやら。


 えっと···確かこの階段を降りてきて···その途中で足を滑らせた···のか?


 しかし後頭部が階段の角の上って。大丈夫なのか?特に痛い箇所はないが。

 「うーん。······。」

 背負ってたランドセルがクッションになったとか?ってあれ?ランドセルがない。

 これから家に帰ろうと言うのに。

 教室に置き忘れたか?いや···

 「あぁそうだ。寄付したんだった。」


 小学校の卒業式がついさっき終わって、「1年間を共にしたランドセルを取っておきたい」などと、僕が感傷的になるはずもなく、外国かどこかに寄付したんだ。思い出してきた。


 1年間。

 2008年3月某日、現在の保護者に引き取られ、すぐ近くの小学校に、ランドセルを背負って、

毎日通って、···そして今日。

 あれから1年···か。


 勉強はそれなりにはやったつもりだし(結果はどうあれ)、体育にしたってそうだ(···結果はどうあれ)。


 ···よし。「ランドセルがない理由」はもう分かったし、もう帰ろう。






「···ん?」

 いやいや待て待て。まだ「ランドセルがない理由」しか分かってない。

 つまり僕は、階段で足を滑らせ、クッション

もなしに無傷なわけだ。

 どういうことだ?·········。


 「まいっか。」

 考えても分からんことを考えてるのは無駄なことだろう。と結論らしき何かをまとめ、立ち上がって、すぐそこにある生徒玄関へと歩き出した。

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