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炉馬の休日(リレー小説第2部)

作者: 大乗幽侍

頭がクラクラする。なぜなら目の前にはまだマッパのメイドがいるからだ!俺にはマッパは早すぎる!モザイクもなしで!!何度も洋服を着ろと言ったものの「ご主人様の言いなりは絶対なので、ううっ」と泣きながら言っていた。泣く位なら洋服着ろや!マッパを初対面で見せられたらどう反応すれば良いかわからねぇじゃねぇか!

「エロをマッパにさせたんだからそれなりの代償はやってね!」

「エ、エロ?」

「そう、エロ!そのメイドの名前はエリゼール・ロゼッタって言うんだけど、長いから苗字と下の名前の最初をとってエロにしたの!」

しょうもなくなったので俺は考えるのをやめた!ふとロゼッタの方を見ると恥ずかしくなりすぎたのか洋服を着ている。ちなみに、洋服わメイド服で、白を基調としている。

「んで、ニートの俺にどうしろと?」

「さっき言ったじゃない。あなたにはメイドが付きます。同居って事。」

優香はブイサインをたて、ウィンクをしながら無形の爆弾をはなった。

「ふざけんなやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!無理に決まってんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

今日一度目の叫びであった。普通に無理でしょうが。加具土炉馬16歳童貞!なにをするかわからない。それにコミュ症である俺は人とあまり話せない。それ以外にも無理な点が複数ある。

だが、そのかわり、いつも家に1人でいる俺に話し相手ができる。学校に行くときは「行ってらっしゃい」が聞け、帰ってきたら「お帰りなさい」も聞ける。

「そ、そんなに怒らないでよ。そーもーそーもー!加具土がブルジュ・ハリファを消したからでしょうが!」

「ぐっ・・・」

確かにブルジュ・ハリファを消したのは悪い。悪いがメイドは付かなくても良いと思うんだが。

「わ、わかったよ。同居すればいいんだろ。何日間?」

「ずっとよ。加具土が死ぬまで。」

優香は今日二度目となる、無形の爆弾を放つのであった。

「マジかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ついでに俺は二度目の叫びを放つのだ。ずっとだと!?夫婦じゃないんだしさ!

「ロ、ロゼッタはそれでいいのか?」

「はい!ご主人様とずっといられるのは幸せですから!」

なにこの人!?初対面なのに一緒にいれて幸せなの!?つーか俺はいつご主人様になったんだよ!

「ほら、エロもそう言ってるから同居成立ね!」

「ま、マジかよ・・・」

こうして俺とロゼッタの日常は始まった。

              □ □ □ □

 家に帰った。もちろんテレポートだ。一応ロゼッタにもテレポートのことを話した。

「テレポートですか・・私もそのような能力はありますよ。能力者なので。」

「へぇ~ロゼッタもあるんだ。」

正直、ロゼッタはメイドである以外普通の女子と思っていた。

「どんな能力なの?」

「それは・・・秘密ですっ!」

めんどくさい彼女みたいだな。ちなみに、ロゼッタの見た目は異世界系に出てくるエルフに似ている。つまりかわいいということだ。10人中10人はかわいいというだろう。胸だって・・・失礼。感情が入りすぎた。そんなことを考えていると家に着いた。

「広い家ですね!」

「そうか?普通の広さだと思うんだがな。ロゼッタの家はどれぐらいの広さなの?」

「え、それは・・」

ロゼッタは顔を赤くしうつむいた。答えられないことがあるのだろうか・・

「ごめん、変なこと聞いたな。」

「いえ、こちらこそすみません。」

「・・・・・」

「・・・・・」

沈黙が続く。コミュ症の俺に沈黙はきつい。

「あ、あの、ご主人様。私の能力について説明してもよろしでしょうか?」

「急だな。いいけど、何で今なんだ?さっき説明してもいいんじゃないか?」

「それは・・被害がでるからです。」

被害か・・つまり危険な能力なんだな。俺の能力、テレポートは直接的な被害はないから、どういう感じで被害が出るかは知っておきたいな。

「その能力名を口にだすだけで能力が発動されますので注意して下さいね。」

なるほど。それは危険だな。でも、いざとなれば俺のテレポートで移動すれば大丈夫だろう。

「能力は・・空間にある空気を消すという能力です。」

「なんだって?」

マジか・・これは本当に危険だな。

「名前は「無空間ノンスペース」です。」


ガスッ!!ガオンッッッ!!ドォォォォォォォッン!!


「がはっ!がっ、がっ、ぐっ!!」

ロゼッタが能力名を口にした瞬間、今まであったはずの空気が消えたのだ!息ができなくなりきつい!

「ご、ご主人様!い、今やめます!解除!」

ロゼッタがそう言うと空気が戻ったのであった。空気最高!!だが、さっきの「無空間」はとてつもなく危険だな。家に着く前に発動させなくて良かったと思う。近隣の人たちに迷惑がかかるからな。

「そういえば、ご主人様はなぜテレポートをしなかったんですか?」

「ま、まぁ、率直に言うと油断してたんだよ。」

俺のダメな点としてはなめることだ。なんでも大丈夫だで済ます所だ。

「ロゼッタ。この能力は何かが起きない限り使わないでくれ。」

「は、はい、わかりました。」

ロゼッタはもじもじしながら顔を赤らめる。自分のした行為に恥ずかしさを感じているのだろう。

「大丈夫だロゼッタ。気にするな。」

俺はそういってロゼッタの頭に手を置き撫でた。すると、ロゼッタはにこやかに笑い、嬉しそうにする。

「はい!ご主人様!あ、あの~1つお願いがあるんですけど。」

「ん、なんだ?」

「私をニックネームのエロと呼んでください!」

「どんなお願いだよ!」

「私はずっとエロとして呼ばれていたので・・・お願いします!」

「わ、わかったから土下座しないで!これじゃあ俺が変なことしたみたいだから!」

「エロと呼んでくれるのですね?」

「う、うん、呼ぶから・・・」

そういうとロゼ・・エロは子供のような無邪気な笑顔をする。すんごくかわいい!普通にエロと呼ぶと色々とアウトな気がするんだが・・・そこは置いておこう。

「そういえば夕飯まだだろ?俺が作るから、何食べたい?」

「え、あ、ありがとうございます!ではお言葉に甘えてカレーで。」

かわいいセレクトだな。子供みたいだ。そして俺はカレーを作り、一緒に食べ、寝たのであった。ちなみにエロは俺の隣の部屋で寝ることとなった。

               □ □ □ □

次の日、俺はいつもどおり6時の起きた。エロはというと・・・

「おはようございます、ご主人様!今日の朝ごはんは和風にしてみました!」

こんな感じで朝ごはんを作ってくれていた。それもめちゃくちゃ旨い。そんな感想しか出てこなかったが俺は朝ごはんを食べ、色々としたくし、学校に行ったのだ。そしてエロからは

「行ってらっしゃいませ、ご主人様!」

と勇気づけられる言葉をもらったのだ。やっぱりメイドって良いわ!

               □ □ □ □

学校が終わる。もちろん1人で帰っている。べ、別に友達がいないから1人じゃないぞ!1人が好きだから1人で帰っているのだ。そうこうしていると家に着く。

「あっ加具土じゃない!やっほー!」

「そんな馬鹿なっ!オークがここまで攻めてくるとは・・・」

「オ、オークとは酷いわね!!」

今日は普通に帰ってエロの勇気づけられる言葉を聞いて眠りたかったのに・・・

「エロはどう?楽しそう?」

「まぁ、楽しそうだな。そういう俺も楽しいんだがな。」

「え~なになに、好きになっちゃったの~?」

「うるさい鳴き声のオークだな。」

「だからオークじゃないってば!」

「それだけが聞きたかったんだろ?んじゃ、さよーなら」

「まってまって!エロの様子も見たいから部屋の中入らせてー!」

「嫌だ、拒否する。」

こんな奴を部屋の中に入らせたら何をするかわからない。そんな会話が続き俺らはぎゃーぎゃーしていた。

「だ、大丈夫ですかご主人様?なにかあり・・」

家から出てきてエロは問いかけ、優香を見て驚く。

「あ、え、エロ!これには事情があるんだ!」

そう説得する。他の人から見るとただのバカップルだ。俺はエロが怒っているのかと思っていたが・・・

「羽咲様~!私をご主人様と同居させていただきありがとうございます!!」

エロは喜んでいたのだ。つーかたった一日でそんなに喜ぶんだ。

「さぁ、ご主人様の家に行きましょう!」

「ん、いやいや、俺の家だぞ!?俺が決めるの!」

「でもさーエロが行こうって言ってんだから行こうよー」

「お願いします!ご主人様!」

エロと羽咲はガヤガヤ言っている。エロに関しては土下座をしようとしている。

「わ、わかったから、家に来ていいからエロは土下座しないで!!」

「わーい!やったー!」

喜び方が幼児みたいだ。かわい、、じゃなくて!羽咲を家に入れて良いのだろうか・・・まぁ、エロが大丈夫って言ってるんだし大丈夫だろう!しかし、その思いは消えてしまうのであった

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