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緑茶の香りがした21時の話
空っぽです、チョコレートのように。溺れているのは文月の少女。微笑みの温度は柔らかい。(刹那的な空想は金平糖よりも甘いものです)
香る三角錐、ガラスでてきている。透明の……透明はまるでラベンダーの香り。(少女は白の、フリルと涙のようなボタンのブラウスにピンクのジャンパースカートを纏う。藍色を飲むために)
きっと私は幽霊だからあなたに愛されるなんてできないの。(恋するドリアーデ、窒息死)きっと私は球体じゃないからあなたを愛してるの。(マカロンの大地で待ってて、すぐに行きます)嗚呼、時計草が私の首を絞めたらいいのに。




