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彼女は不思議な人だった。

 彼女は不思議な人だった。彼女は、私のことをよく藍色と言った。藍色は彼女の好きな色だった。彼女のお気に入りのジャンパースカートも、藍色を元にした宇宙柄だった。彼女は宇宙も好きだった。特に天王星が好きだった。液体水素の海で溺れたい。それが彼女の口癖だった。液体水素は苦いよ。私は決まってそう返すのだった。

 彼女は不思議な人だった。彼女の言葉はよく液体になった。遊星のため息は五月の雨のように。この言葉は水色の微炭酸で砂糖の味がした。あなたのシャボンは私の綿菓子を溶かす。この言葉は薄いピンクで苺の香りがした。彼女はそれを天使のマグカップに入れて酔った。私はそこに八面体を溶かした。すると、ピンクの液体は黄色に変わり、甘ったるい檸檬の香りになった。私はそこに白い百合を飾った。マグカップの天使は笑っていた。

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