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透明甘味料

 透明な血を吐いた――それはちょうどビードロのように砂糖の山に落ちるときのような音をした――彼女は――もちろん赤い血も吐いている――その白い肌が透き通るのを感じた。ちょうどそれこそビードロのようになってしまうのではないかと。現に彼女の目には皮膚を透き通って骨が見えている。とはいえまさか人の骨が魚の骨のような形をしているわけがありませんのでそれはまるっきり彼女の幻覚でありましてそれは疲労から来るものであります。とはいえ彼女はその事をひたすら憂い、血を吐くだけの毎日をただただ繰り返さねばならないのは彼女が恐るべき精神病理実験の被害者であるからでしょう。いいえ、新薬の実験とでも言ったほうがよろしいか。私はどちらでも構わないので彼ら――彼女の看護師――が今している責任の押し付け合いなど興味がなかった。そのうえ彼らの容貌がまるでウサギがトカゲかカメオのレオンのように見える事など全く日常のことだった。

 そんな私に電流を脳髄に流す実験が提案されたのもおそらくそのあたりの事が関わっているのであろう。幸か不幸か私には選択権など与えられておりませんので私はそれを受け入れるだけなのですが、ああ!もう一度白い梅の花が見れたら良かったのに!

三分間でもの方にも同じ題の話がありますので対比したら面白いかと思います。

関連性があるかは私の口からは言わないでおきます。

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