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太陽

 おはよう―ベッドの中で彼女はそう言って笑いかけてきたので、笑顔で私は彼女の胸を刺した。寒くないように布団を肩まで掛けてあげる。そして私はシャワーを浴びた。

 シャワーから帰ってきても彼女はまだ死んでいたので外に出ることにした。帰ってくる頃には生き返ってるだろう。

 部屋を出ると大家さんがゴミ捨てに行くところだった。おはようございます―私が微笑みかけると、おはよう―とその口元を緩めた。禿げ上がった額に大粒の汗が浮かんでたので夏だなあと思った。

 川原に行くと老人が雑草を刈っていた。私はそれに近づいて笑顔で、止めろ―と言った。老人は煩いかもしれないがすまないね、市からの依頼でね―と頭を下げたので私は、なら俺も手伝ってやる―と言い芝刈り機を貰った。しかし老人が、何をする―と強い口調で言ったので私はその口を斬った。そうして雑草を刈っているといつの間にか警察が私を包囲していた。暑そうだと思ったから芝刈り機で扇いでやったけど警察は、動くな―と大きな声を上げただけだった。芝刈り機の刃なんかじゃ風は送れないなと気づいたので私は雑草を刈るのに集中した。再度警察が何か言ったので、私は今雑草を刈るのに忙しいんだ、市からの依頼だ―と声を張り上げた。暫くして綺麗に刈れた時、私は芝刈り機を老人に返そうと思ったが老人はそこに居なかった。こんな良い物をくれるなんてとても良い人だと思った。警察はまだそこに居たので近づいて、退いてくれ―と言うと、確保―と叫びなから私を押し倒した。なんて奴だと思ったが今日の湿度から考えると別段おかしな事ではなかった。

 それから私は暗い部屋で老人を切った時の経緯を聞かれたがそんなこと覚えていなかった。ただ、全て悪いのは彼女だという事だけ覚えていた。

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