表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/200

飴と紅茶

 大地が揺れたので机の上に並べていた飴玉が落ちて砕けた。仄かに百合を漂わせながらぱりんと。彼女はそれを見て、せっかく昨日作ったのにな―彼女はそう呟いて飴玉の破片を拾う。破片は10時の光を浴びてゆるかに溶けていく。私達は二人で急いで破片を集め冷凍庫の中に入れた。


 昼から彼女は雨を作ろうとした。水曜の退屈と10時の光が無いからだめだよ―と私が言うと、破片を使えばできるはずよ―と言って彼女は無理に作り始めた。私はそれを眺めていた。

 しばらく―ティンブラの湯気が消えるぐらいーしてから彼女は、出来上がった―と言い飴玉を持って来た。それはビー玉のようにまんまるで透明だった。私はそれを一つとって紅茶に入れて飲んだ。百合の香りが漂い、心地良く眠たくなった。彼女も丁度飲み終わったみたいなので私達はそのまま眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ