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春のせい

 生きれないのっていったら君は私の首に手をかけるんでしょう? 無粋、つまらない。起きられない季節って無い? きっと無いでしょうね。あなたは生きているから。

 気を悪くさせたならごめんなさいね。だけど、あなたみたいに生きることが出来ないの。だから気にしないで。あなたはダージリンでも飲みながら聞き流せば良いの。

 生きれないの。心臓が動いてるって想像したくない、胃で腸で何が行われているかなんて考えたくない。だから私は自分の首を絞めるの。手首を切ることは出来ない、そんな生きている人の真似は出来ない。なんて言っても私の心臓はあなたと同じように動いているし体温はむしろ37度近くあるんだけどね。

 願わくば、呼吸が出来るほど丈夫な肺を持つこと、愛して愛せるほど可愛くなれることを。なんて思って怖くなって力を緩めるの。結局は私がかわいいから。ほら、今飲んでいるのも祁門でしょ? だから17歳を過ぎても。

 こんなつまらないお話、聞いてくれてありがとうね。でも、どうしようもなかったの。五月だからとか、17歳じゃないからとかそんなものじゃない。もちろん太陽のせいでもない。けれど、きっとこれは春のせい、なんて。

 あなたのことでもあなたのことでもないよ。

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