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リピート/クラウ平面
「時間に浮いてる気がするんだ」
「時間に?」
「そう。時間の中で僕だけが浮いている感覚」
「時計の文字盤の上で?」
「文字盤の上で浮いて入れるならそうしたかったさ。でも、文字盤の上に僕はいない。もちろん針の上にも」
「なら、きっと時間に沈んでるんだわ。ほら、水中って浮力感じるじゃない」
「でも、溺れてるわけでも、息が苦しいわけでもない」
「当然でしょ。水の中には酸素が溶けてるのよ」
「僕はエラ呼吸じゃない」
「あら、偶然ね。実は私もそうだったの。でも安心して。きっと、出来るようになるわ」




