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好き、大好き
「好き」
そう呟きながら彼女は私の左手首をカッターの刃で撫でる。淡く滲んだ赤。それを見た彼女は恍惚とした表情。私の左手首を深く裂いた。
「大好き」
カッターを投げ捨ててキスを求めてくる彼女に左手を差し出す。彼女は両手で大切そうに握り、傷口を舐める。優しく、唾液を塗りこむように。
「好きよ」
私の呟きを聞いて彼女は手首を舐めるのをやめ、右手と落ちていたカッターを差し出した。
「大好き」
言葉と同時に一気に右手を裂く。恍惚としながら、血が溢れ出る傷口にキスをする。クランベリーの味。
「好き。好き」
彼女は私の手首を何回も深く裂く。その度に私は彼女を抱きしめながら叫ぶ。
「大好きよ」
気づいた時には行為は終わっていた。確認すると、左手はちゃんと止血されていた。ごめんなさいと謝る彼女を私は抱きしめてそっと囁いた。
「大好きよ」




