↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第5章 夏休みが来る前に

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
89/186

第88話 魔法使い僕、爆誕!(3)

 愛希先輩は露天風呂の外側を回って、飛行漁船等の駐車スペースに出る。

 今は僕が課題で作った、あのスポーツ器具兼飛行機械が停めてあるだけだ。

 今はほぼ愛希先輩が通学や気晴らしに使っている。


 そして他には、露天風呂との間を区切る竹垣のみ。

 向こう側は主に女子大生の皆さんが入浴中だ。


「ここなら耐魔法処理がしてあるから、多少失敗しても大丈夫だ。だからまあ、気にせずやってみな」


「あれ、そこ誰かいるの」


 由香里先輩の声。


「ええ、愛希です。朗人が少し魔法を使えるようになったので、ちょっとだけ試しに使ってみようかと思って」


「ん、わかったわ」


 風呂から声をかけないで欲しい。

 どきりとするじゃないか。

 見えないけれど。


 取り敢えず杖を前に構えてみる。

 あの招き猫程ではないけれど、光が出ているのが見える。

 あの招き猫は光線だったが、これはふんわりとした広がりを持つ光だ。


 さて、これをどうすればいいのかな。

 火よ出ろとか思っても火球を思い浮かべても、何も起こらない。


「あ、そうか。そっちのタイプだな。ならちょっと待ってろよ」


 そう言って愛希先輩は露天風呂の方へ消える。

 そしてすぐに桶を持って出てきた。

 中には水が入っている。

 愛希先輩はその桶を下へと置いた。


「この中の水が目標だ。自分の力がこの水に集中するようにコントロールする。最初だから立ち位置を変えたり杖の向きを変えたり、工夫してみればいい」


 なるほど。

 まず足の位置を変え、杖から出る光の中央が水に当たるようにする。

 そして今度は光がそこに集中するように念じる。


 なかなか上手く行かない。

 光が閉じたり広がったり、変化はするのだ。

 でも上手く収まらない。


「コントロールの方法は色々だけれども、私の場合は画像的なイメージかな。魔法が上手く行った時の情景をイメージする感じだ」


 なるほど。

 なら僕もそうイメージしてみよう。

 そう、凸レンズで光が収束していくようなイメージだ。


 中央へ向かって、どんどん密度を増して。

 光がだんだん収束していく。

 そう、その調子だ。


 そして光はほぼ桶の中に集中して……

 そして水面から水蒸気が出てきた。


「OK、止めて確認してみな」


 愛希先輩の言葉で、僕は集中を止める。

 杖も取り敢えず下ろして桶に近づいて確認する。

 手を近づけるともわっとした熱さを感じた。

 お湯と言うより熱湯に近い。


「魔力のイメージが熱線なのかな、それともエネルギーそのものなのか。いずれにせよ集中させたら水が熱を帯びた、って訳だ」


「愛希先輩の魔法も同じような感じですか」


「ああ。エネルギーというか理屈系だな、私のは。魔力を使って目標物の分子を運動させるイメージなんだ」


 なるほど、それなら確かに同じような感じだ。


「今は分子を運動させる方ではなく、運動を止める方を練習中。これが出来れば冷却も出来るしさ。更に電子を剥ぎ取って電気魔法に発展させる事も出来るらしい。まだどっちも上手くは出来ないけど。でもまあ、お互い頑張ろうな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。